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カラマーゾフの兄弟を読ませたい

今日本屋で思わず笑ってしまった。

新潮文庫から発売されているドストエフスキーの
カラマーゾフの兄弟の帯に

「東大教授が新入生に読ませたい小説NO1」
と書いてあったのだ。

なんだこのキャッチコピーは。
まず東大教授って誰だよ。
肩書きのゴリ押しな感じが良いです。

カラマーゾフの兄弟を読ませたいっていうのもね、
ある意味サディスティックな発想だ。


僕は一応(自称ですが)ドストエフスキーファンなのですが、
カラマーゾフの兄弟は、それはそれは長くて難解な長編小説なのです。
だいたい、1400ページくらいある。

ページ数だけで言ったらそれほどでもない。
もっと長い小説はたくさんある。

ハリーポッターとか竜馬がゆくの方がボリュームはある。

しかし、カラマーゾフはページ数なんてものを
遥かに超越したボリュームがある。

登場人物もとにかく喋る。
橋田すがこの脚本は長台詞が多いみたいだけど
ドストエフスキーの描く登場人物と比べると比較にならない。
だって平気で2ページくらい(しかも段落なし)で話し続けるんです。

しかもその内容がもういっちゃってるんです。
放送禁止用語ですが本当にきちがいのようにヒステリックな内容。
しかも全編にわたって熱病のようなテンション。

ためしに今カラマーゾフの文庫を適当に開いて目に付いた会話文を抜粋してみよう。

・・・

「いやべつにないさ。呆れたもんだ。この節じゃ13歳の中学生だってそんなこと信じちゃいないぜ。しかし呆れたよ。それで君は今自分の神に腹を立てて謀叛を起こしたんだな。これほどの忠勤に対して何のお沙汰もないとは。まったく君って男は!」
            (カラマーゾフの兄弟(中)146ページから)

たまたま開いたページでこんな感じです。
ゾシマ長老の死臭の件についてアリョーシャが落ち込んでいる
場面だと思います。(どんな場面だよっ)

内容はとことん難しいですが、得体の知れぬ興奮にぞくぞくする。
この濃密な感じはドストエフスキー以外の作家には到底かけないだろう。
ミステリの要素も入っていて読者側も誰が犯人かわからないように書かれている。
まさに総合小説だ。

ちなみにカラマーゾフの兄弟を読むと村上春樹が創設した
「カラマーゾフの兄弟読了クラブ」略して「カラ兄読了クラブ」
に入会することができる。

春樹さんが作ったこのクラブの存在がなによりもカラマーゾフの兄弟の恐ろしさを現している。


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