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欝気味な人に読ませたい小説

Ogreさんからコメントにて欝気味な時にオススメの小説を
訊かれたのでせっかくなので記事にて3作品挙げようと思います。

まず、すぐに思いついたのは、
大槻ケンジの「猫を背負って町を出ろ」です。

これは小説ではなくエッセイです。
なんとなく大槻ケンジはそれほど好印象ではなかったのですが
サブカルといえば、みうらじゅんやリリーフランキーあたりと
肩を並べるほどその筋では評価を受けている人なので
読み始めたのだけどこれが凄い。
十代の鬱々した気持ちや、やりきれない焦燥感を
これほど明確に文章で表現できる人は大槻ケンジくらいだろう。
(筋肉少女隊でもこれくらいのクオリティを表現できればいいのだが)
特に一章の「青春の蹉跌」は痺れる内容です。
ちなみにこの題名は寺山修二の「書を捨てよ、町に出よう」が元ネタだと思われます。


次は文学小説で
中上健二「19歳の地図」(短編です)

尾崎豊のデビューアルバム「17歳の地図」はこの中上健二の
19歳の地図から影響を受けたのは有名な話。
内容は19歳の予備校生が主人公。
新聞配達のアルバイトをしているのだが日常に得も知れない
フラストレーションを感じていて、ある日新聞配達先の地図を
開いて自分を邪険にした家に脅迫の電話をかける。
「お前の家を爆発させるぞ」とか言うんだけど
最後には公衆電話越の中でなぜか泣き崩れてしまう。
この小説は尾崎豊を知る前に読んだのだけど、
「愛の消えた町」や「始まりさえ歌えない」の根底には
19歳の地図の世界観が伺えます。


欝気味な状態から癒しを求めるのなら
保坂和志の「プレーンソング」がおすすめです。

これは長編で220ページくらいあるんだけど、
途中で読むのを辞めても問題ないです。
なぜならはっきりとしたストーリーがないから。
なんとなく日々が冬から夏へと過ぎていく、
その過程に生きた数人の若者を描いている、ただそれだけです。
でも読んでいるとちょっとだけ前向きになれる不思議な本です。

こんなとこでしょうか。

何はともあれOgreさん、
元気出していきまっしょい!
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第332回:10月12日
ツイッターを先取りした「サブカルの戯言」も本日にて終了。332回の戯言のご愛読ありがとうございました!!
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