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サブカルの戯言 2008年3月

第39回:3月1日
じゃがりこを急いで食べてたら口内が傷つき血が出た。みんな、気をつけよう。

第40回:3月3日
黒バラの字幕放送って実は斬新な試みだと思う。

第41回:3月4日
スマップの新曲「そのまま」。いまだに「世界にひとつだけの花」の呪縛から解き放れていないようだ。その路線でのスマッシュヒットはもう無理だと思うのだが。

第42回:3月6日
嵐の新曲「Step and Go」の初動が30万枚を突破したそうだ。なんでこんなに売れているんだろう。そんなにいい曲か?そういえば嵐ってデビューシングルが100万枚突破したんだよなぁ。予測のつかない売れ方をするグループだと思う。

第41回:3月7日
アンタッチャブルの柴田が昨日ラジオで無事復帰。もしかしたら重い病気なのかと思っていただけに安心した。

第42回:3月8日
昨日(9日)のサザエさんでイクラちゃんが喋った。花沢さんの父に電卓を見せられたイクラちゃんは「ぱっぽいい(かっこいい)」と明らかに喋ってた。…いや本当だって。

第43回:3月11日
ゴルゴ13が連載40周年にして初のアニメ化。しかし、放送枠はテレ東のド深夜。もったいない。月7の枠だったらヤッターマンよりも視聴率取れると思うのだが。

第44回:3月15日
「家庭教師」の全曲解説をちょっとずつ書いているのだが、★が全て五つ星(満点)になってしまう。内容も盲目的にベタ褒めしてしまう。もっと冷めた客観性を持たなければなぁ…。アップするのは、まだまだ先になると思います。

第45回:3月17日
モバゲーのCMを見てるとなぜか腹が立つ。

第46回:3月20日
8000文字以上も書いた。ダントツで過去最長記事。なんだかんだで10時間くらいかかった。どれほど~。

第47回:3月20日
XJAPANのライブがいつのまに3デイズになってる。YOSHIKI、体持つのか。本当に無謀だ。

第48回:3月22日
ドラエもん好きだけど3時間スペシャルはさすがに長すぎだろう。

第49回:3月24日
本ブログの左側にあるリンク「岡村靖幸の記事」内に過去記事を整理しました。カテゴリーからよりも見やすいと思います。
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破壊

XJAPAN、10年ぶりの復活ライブ第一日目「破壊の夜」。スカパーで生中継された映像がライブ終了とほぼ同時にYOUTUBEにアップされていたのでさっそく見た(アリガタイ!)。率直な感想を述べさせてもらうと…感動した!興奮した!しかし、これはあくまでもYOUTUBEでサクサクっとライトな気持ちで見た感想だ。実際に1万2千円のチケットを買い、せっせとライブに足を運んでいたとしたら…怒ってるよ、きっと。

なんと、開場が2時間送れ。さらに開演が2時間20分送れ。これはないな。東京ドームは大きな会場だから開場に手間取るのは理解できる。だが、それならば最悪でも開演で挽回するべきなのではないか。ありえない。スカパーで全国生中継されているのに、はじまらないという珍事。2時間延々と東京ドームの観客やら「IV」のPVやらを映していたらしい。暴動が起こらなかったのが不思議だ。そしてなによりも、実質8曲しか歌わないというミラクル!代表曲でありライブではお馴染みの曲である「ENDLESS RAIN」「オルガスム」「X」(Xジャンプが出来ないなんて!)「Forever Love」が歌われていない。激しく消化不良だ。ライブ自体は2時間もなかったのではないか。1曲1曲がパラグラフになっているため曲間が長く、純粋な演奏時間は40分程度…。最後に、終わりを告げる終演のアナウンスが流れた瞬間のどよめきが痛々しい。笑っていいともの客並みに「えぇ~」って叫びには本当に同情する。…悪い点を書くのはここまでにしよう。

セットリストは、

01.LAST SONG(途中まで)
02.Rusty Nail
03.WEEK END
04.SCARS(映像交えて触りのみ)
05.Silent Jelousy -Drum Break-
06.HIDEの部屋 (POSEの映像)
07.Say Anything(アコースティック)
08.WITHOUT YOU
09.I.V
10.紅
アンコール登場
11.Art of life←途中で倒れて終了

実質1曲目はやはり「Rusty Nail」だった。あのアルペジオが流れた瞬間はグっと来た。開口一番のシャウトでいきなり声が裏返っていたが、「破壊の夜」全編を通して見ると意外にもTOSHIの歌声は安定していた。いろいろと心配されたTOSHIだが、ルックスは全然オーケー。格好良い。声は高音部分が苦しそうだったが、劣化はしていない。昔から高音部分は出てなかったり、かすれていたりしたようだし。ただ、歌唱法が10年前とは明らかに変わっている。草の根コンサート「癒しの旅」で鍛えられた野太くてどこか西城秀樹のような纏わり付くような歌い方に変化していた。まぁ許容範囲だが。注目すべきは「Rusty Nail」のあとのMC。癒し風のMCだったら5万人がドン引きするだろうなぁと心配していたのだが、杞憂だったようだ。髪を逆立てていた頃のあのXのTOSHIだった。「暴れん坊将軍でいけよ」って叫んでたし。

実際のステージではどうなっていたのかはわからないが、スカパーの映像ではHIDEが映りまくっていた。たぶんPATAやHEATHよりも長い時間映っていたと思う。6曲目のHIDEの部屋はもちろん、他の曲の時でも過去の映像を散りばめ、まるでそこに実際に存在するかのようなカット割りになっていた。Xファンからしたら、過去のライブ映像を挿し込んだということがわかるが、Xファンじゃない人がみたらあるいは、実在していると感じるかもしれない。それくらい、散りばめられ溶け込んでいた。改めて思ったが、HIDEの扱いは難しい。HIDEは今でもXのメンバーだという意思が込められているのだろうけど、あんなに多用されては追悼コンサートのようだ。ま、Xはこれからずっと活動していくわけではなく、XJAPANという歴史に終止符を打つための復活だから、これでいいのか。いずれにせよ、HIDEの不在は悲しい。

セットリストを見れば一目瞭然だが、5曲目に「Silent Jelousy」が演奏されている。これはなかなかレアだ。この曲はきっと「破壊の夜」でしか演奏されないのではないか。「Silent Jelousy」は、XJAPANのなかでもベスト3に入るほど人気の高い曲であるにも関わらず、TAIJIが脱退してからはずっと演奏されていなかった。アカペラでTOSHIが歌い始めた時の歓声は凄かったな。サイジェラからギターにSUGIZO(←この人のことは殆どしらないけど)が加わり、案の定違和感が。やはりTAIJIが入るべきだよ、道理として。

何気に盛り上がったのが「Say Anything」。これはYOSHIKIが裏で休憩している最中にTOSHI、PATA、HEATHの3人で演奏されたものだ。歌う前のTOSHIのMCがよかった。自分のことを「癒し系」と称し5万人が爆笑(失笑?)。元オールナイトニッポンの名パーソナリティだけあり着実に笑いを取っていた、TOSHIがボケてPATAが突っ込みをいれるシーンには2時間以上待たされた観客も笑い和んでいたように思う。5万人の「Say Anything」の合唱には一体感があり、温かみがあった。

ラストの「Art of life」はピアノに入るところでYOSHIKIが倒れ、意識不明になり、外人に抱えられフェイドアウト。そのまま終わりのアナウンスが流れるという始末。「Art of life」は長い曲だからピアノに入るまでの間に体力を消費したのだろうか。3DAYS大丈夫なのか?

まだまだ書きたいことはあるが、ライブに参加してないのに参加した人よりも長々と感想を書く自分がなんだかかわいそうになってきたのでここら辺でやめておこう。

「バンド」の強み

X JAPANのライブが今週の28日から三日間、東京ドームで行われる。それぞれのライブにはタイトルが付けられていて、28日から、破壊の夜、無謀の夜、創造の夜だそうだ。ちょっと名前先行な感が否めない。セットリストや演出はそれぞれ異なるのだろうか。あまり変化しなさそうだな。それにしても遂に悲願の復活ライブである。10年ぶり、念願の再結成。しかし再結成といってもX JAPANという歴史に終止符をうつための再結成であり、復活ライブだ。終わりを見越した上での破壊と創造。その中間にあるものが無謀。

YOSHIKIの口から出たこの事実に多少は落胆したが、復活ライブは素直に嬉しい。今からワクワクする。僕は東京ドームから遥かに遠い僻地に住む者なのでライブには行けないが、28日はスカパーで「破壊の夜」の模様が生中継されるそうだ!凄い!スカパーで生中継されるということは(あまり大きな声では言えないが)ニ○動にアップされるはず。すぐ消されるだろうけど、一瞬でも垣間見れればそれで良い。後にDVDでリリースされるだろうし。

それにしても1曲目はなんだろうか。やはり「Rusty Nail」か?あのアルペジオが流れただけで鳥肌が立つだろうな。ドラミングの激しい曲だとYOSHIKIの負担が心配されるが「BLUE BLOOD」だったらもっと感激だ。あるいは、初心に帰って「VANISHING VISION」とかだったりして。「X」の間奏での「飛べ飛べ飛べイケコラー!」は誰が叫ぶのだろうか。もしクールなPATAがHIDEの代わりに叫んだら涙腺が危ないだろうな。最も涙腺が危ないのやはりメンバー紹介だ。TOSHIが「オンギター、ヒーデー」と叫んで大スクリーンにHIDEの映像がバァーンと写ったりしたら…想像しただけで結構来るでしょ?…まぁライブに行かないのにこんなこと書いても虚しくなるだけだが。

復活ライブ、当初は28日と30日の2DYASだった。しかし、あまりにも反響が大きかったため急遽、後方席のスペースを確保し増席。それでも間に合わず追加公演として破壊と創造の間に無謀を取り入れたわけだ。そして近年、世界各地で局地的に盛り上がりを見せている「ヴィジュアル系」という現象。解散からの10年でX JAPANはヴィジュアル系の祖として海外からの人気も手堅く獲得した結果、欧米とアジアでのライブも年内に発表するとのこと。この予想外ともいえる勢いにさすがのYOSHIKIも「もしかしたら当初の構想より長く活動できるかもしれない(ウィキペディアより)」と前向きな発言をしたという。

この飛ぶ鳥を落とす勢いの躍進状態に「バンド」の強みを感じる。当たり前だが、YOSHIKI一人で東京ドームの3DAYSは無理だ。言うまでもなく、TOSHIでもPATAでもHEATHでも無理(HIDEなら2DAYSくらいであれば、あるいは出来ていたかもしれないが〝if〟の話になるのでやめよう)。しかし5人(便宜的に5人とする)では3DAYSが可能になる。5人が集まり伝説の「X JAPAN」と変化することで無敵になる。昨年末のルナシーにしたってそうだ。ソロじゃ誰一人東京ドームを満員に出来ない(そもそもソロで東京ドームを満員に出来る人なんて殆どいないが)。5人集まり伝説の「ルナシー」になることで人目を引く。東京ドームは満員になる。

バンドを組むことで相当なプラスアルファが生まれる。バンドとは単なるソロの集合体ではない。バンドが解散する時ってこのプラスアルファの存在をメンバーたちは、うまく把握できていないような気がする。解散すれば、そのバンドに置いて自分が有していたパワーバランス分の人気を、ソロでも継続したまま得られると思っているのではないか。バンド内における構成要素だということに気づいてないのではないか。構成要素がソロになっても魅力はあまりない(ヴォーカルは除く)。例えば、「ホットケーキ」が解散して小麦粉やベーキングパウダーや砂糖がソロ活動をはじめたとしても、ホットケーキのファンは小麦粉のファンにはなれないのと同じこと。「ホットケーキの構成要素として活躍していた小麦粉さんは好きだけど、小麦粉さん、ソロだと…粉っぽいし」っていう。

要は、何が言いたいのかというと、期間限定じゃなくて一生X JAPANをやってくれってこと。

善悪の観念

今日は月曜日。ジャンプの発売日。言うまでもなく「HUNTER×HUNTER」の感想です。それにしても、ここ1ヶ月間、「岡村靖幸」と「HUNTER×HUNTER」以外の記事は殆ど書いていないような気がする。なんて偏ったブログなんだ。このブログは本来サブカルについて書くブログ。岡村ちゃんとハンターって〝サブカルっぽいもの〟という大枠の内に入っているのか?どうなんだ?「サブカルのすすめ」という名前のブログだから、サブカルについて書こうなんて真面目な志しは随分昔に放棄したのだが、結果的にサブカル寄りの記事が多い。自分は根っから「そっち系」なんだろうな。ブログタイトルから生じる名目を僕以上に放棄(というか丸投げ)したブログを僕はいくつか知っている…。それに比べたらまだマシな方か。

今週のHUNTER×HUNTER
「うわ、何これ!……やっぱり凄いな冨樫」。今週号のハンターを読み終わった瞬間の正直な感想だ。今週は心の底から本当に面白かった。いわゆる神回というやつだ。

先週号の終わりで遂にゴンとピトーの対面が実現。今週は引き続き「ゴン・キルアVSピトー」に全ページを費やしていた。先週の模様から十分に予想されていた展開とはいえ驚愕した。まさかピトーがあそこまで懇願するとは!ゴンはコムギが治療されている姿をカイトと重ねて怒り狂乱し、何をしでかすかわからないような目つきになっている。ゴンの目から見ればピトーは未曾有の悪者としか写らないのだろうけど、これはもう決定的なんじゃないか。ピトーはもはや悪ではない!ゴンだって既に頭の片隅では気づいているはず。認めたくないだけだ。コムギに対する母性、汗をかいて焦った様子、土下座のように降参した体勢、何もかも正直に話そうとする誠意。ピトーはもはや憎み倒すべき対象ではないように感じる。同時に王も憎み倒すべき対象から、もはや外れているのではないか。

HUNTER×HUNTERは、「悪=憎み倒すべき存在」とはならない。善悪の観念がグラグラしている。ヒソカみたいに完全に頭の逝かれた奴でも時にはゴンたちの仲間になり協力する。でもヒソカは悪だ。時が来れば些かの躊躇も持たずノータイムでゴンを殺す可能性だってある。しかし、憎み倒すべき存在として描かれていない。そういう意味じゃ、ピトーはもう悪者じゃないだろう。ヒソカよりも遥かにまともだ。

そもそもネテロが望遠鏡でピトーを遠くから見た時にボソッと言った「あいつ俺よりも強くね?」発言から、まともな戦闘は冨樫の頭の中にはなかったのかもしれない。最強とされているネテロ会長が護衛団のなかの一人よりも弱いのであれば、ゴンたちが勝てるわけがない。もし正攻法でゴンとピトーが戦いゴンが勝ってしまった日には、ドラゴンボール並のインフレが生じてしまう。そうなったらせっかく、念と頭脳を駆使した張り詰めた戦闘というHUNTER×HUNTERの持ち味が消えてしまう。

そうならないために登場したのがコムギ。コムギの存在により王の価値観は変わる。王が変われば王に全面的に従うことをアイデンティティ(または習性)としている蟻んコたちも自ずと変わる…ってことでしょうか。

来週も「ゴン・キルアVSピトー」で全ページだったらいいな。あっ、でも「王VSネテロ」も見たい。いやっ、パームも気になる。もうあと6週。

岡村靖幸で「家庭教師」 全曲解説

1.どぉなっちゃってんだよ★★★★★
オープニングからガツンとくる衝撃的なファンクナンバー。爪弾くように弾き出された威勢の良いエレキとファンク色の濃厚なリズムが見事にかみ合ったサウンドは病み付きになること間違いなし。圧縮されたテンションの高いイントロだけでこのアルバムの底の知れない傑作ぶりの片鱗が伺える気がする。そして歌いだしの第一声「ヘップバラ(Hey everybody)」で完全に心が捉えられる。ややヒップホップ調のメロディラインにひと癖もふた癖もある言葉を乗せて歌っている。まるでヴィジュアル系のようにねっとりと歌う歌唱は前作の「靖幸」よりも格段にパワーアップしている。

「どぉなっちゃってんだよ 人生がんばってんだよ 一生懸命って素敵そうじゃん」
サビのフレーズだ。聴いてると出所のわからない勇気がみなぎってくる。根拠の無い自信がみなぎってくる。個人的な解釈だが、このフレーズは会話形式になっているように思う。1990年頃の岡村靖幸といえば、その派手な風貌や変態チックなパフォーマンスにより世間からは色眼鏡で見られていたことだろう。つまり世間が岡村靖幸に対して抱いていた率直な感情が「(岡村靖幸って)どぉなっちゃってんだよ?」だったのではないか。そんな幾分偏見やら嘲笑やらが交じった問いかけに対しての岡村靖幸のアンサーが「人生がんばってんだよ 一生懸命って素敵そうじゃん」なのではないだろうか。そう思い聴くと「人生がんばってんだよ」の歌唱にやや怒りが感じられる。曲の終盤には「週刊誌が俺について書いてることは全部嘘だぜ」という台詞からも当時のファンや世間が作り上げた「軟派なチャラ男」としての岡村靖幸像は虚像であり、実際は純朴に人生を頑張っている、ということを言いたかったのではないか。ただ、人生をがんばる理由は「一生懸命がんばってる自分って素敵そうだから」という、あくまでもナルシスティックな動機であり、微笑ましい。

他にも名フレーズがたくさんある。代表的なのはサビの終わりに、まるでお笑いのネタのブリッジに使われそうなメロディで歌われる「ベランダ立って胸を張れ」と「無難なロックじゃ楽しくない」の二つ。ベランダで胸を張っても今ひとつきまらないし、客観的に見ればなんだかおかしいが妙な説得力がある。ベランダ立って胸を張れば何かが変わりそうな気すらしてしまうから不思議だ。
「どぉなっちゃってんだよ」はシングルでリリースされた曲のため、PVが制作されている。これが、かなりカオスな出来栄えとなっている。金髪美女やBボーイ系の黒人の若者と岡村靖幸が共演している。せっかく容姿端麗な外国人と共演しているのだから、キメキメのダンスを一緒に踊ったりして、格好良いPVにすればいいのに、なぜかプロレス技の張り手(?)のような変な動作(まるでセクシーコマンドだ)を黒人ダンサーと一緒にやっている。

「靖幸」までの作風はプリンスからの影響が随所に見られたが、「どぉなっちゃってんだよ」からはファンクナンバーでありながらプリンスの気配がだいぶ薄れている。ついに岡村靖幸は「家庭教師」という絶世のマスターピースのオープニングナンバー「どうなっちゃってんだよ」において、完全無欠のオリジナルを修得したといえよう。

2.カルアミルク★★★★★
岡村靖幸の三大バラードといえば「イケナイコトカイ」「友人のふり」そして「カルアミルク」だ。「カルアミルク」は三大バラードのなかで一番認知度が高く、万人受けする曲といえる。多くのミュージシャンにカバーされており、最近は、Bank Bandの桜井和寿がカバーしたことでも有名。

どこか屈折していたり、変態っぽかったり、いい大人なのに学生時代の青春模様を題材にした曲が多かったり、何かと大衆性の低い歌をメインに歌ってきた岡村靖幸だが、「カルアミルク」はストレートに恋愛の歌だ。恋愛、それは「人類最大の関心ごと」と称されるように、やはり普遍的な需要があるのだろうか。「恋人と喧嘩した後いろいろと思い出に浸っていたら仲直りしたくなり、今俺六本木にいるからおいでよ。カルアミルクで仲直りしよう」という内容の歌詞をセンシティブな演奏に乗せて歌っている。「六本木」という固有名詞が印象的なアクセントとして使われている。当時、岡村靖幸は親友だった尾崎豊と吉川晃司の三人で六本木に繰り出し夜な夜な飲みに行っていたそうだ。そんな背景を頭に入れて聴くとさらに切なくなること間違いなし。

また「カルアミルク」は歌詞がわかりやすい。隠喩も独善的な言葉使いも無い。「ラブタンバリン」の「心に住んでる修学旅行が育つんだ」とか「ライオンハート」の「あの日から傘さえも開けない」など難解な歌詞がひとつもない。歌詞の意味に他意がない。故にそのままの意味をそのまま受け取ればいいのだ。普通はそれが当たり前なのだけど岡村靖幸の書く歌詞にしては非常に珍しいといえる。
カルアミルクを聴く度にいつも「もっとこういう曲を作ってくれよ」と思う。しかし脂が乗っていた全盛期だからこそ作れた曲なのだろう。岡村靖幸にはストック曲が80曲以上あるらしいがそのなかに「カルアミルク」を超える曲はいったい何曲あるのだろうか。

3.(E)na ★★★★★
楽器編成がとても賑やかで音の密度が高い。多種にわたるパーカションが隙間なく鳴っておりヘッドフォンを装着し耳を澄ますと数え切れないほどの楽器が潜んでいるように感じる。サウンドは重厚でまさに「ウォール・オブ・サウンド」と化している。サウンドの向こう側が透けて見えることは決して無いだろう。サックスは唸り、シンセは素っ頓狂に鳴り、今となってはユニークな電子ドラムが響き…さまざまな楽器が渾然一体となっている。やや喧騒を感じないでもないが、ギリギリの線で不協和音にはなっていない所はさすが。それぞれの楽器は有機的にまとまり一体感がある。明確な意思を持ったサウンドの塊として生き生きとしている。岡村靖幸のアレンジメントの貪欲さに脱帽する。

「(E)na」といえば特筆すべきはPVだろう。岡村靖幸の全PVのなかでもずば抜けて出来が良い。近年は、まるで山下達郎ばりにPVに本人は出演しない。まるでイメージビデオだ(唯一「ミイミ」の初回特典版についてきた「ミラクルジャンプ」には本人も出演しているが)。「(E)na」のPVでは、もろバブリーな頃の岡村ちゃんが拝見できる。「ひとつ屋根の下」の時のあんちゃん(江口洋介)のようなロンゲで前髪がやや内巻きになっている。この髪型がいかにもバブリー。手抜きでお金のかかってなさそうな低予算のPVが殆どだが(大ヒット曲「だいすき」ですら、かなり手抜きだ)「(E)na」は明らかにそれ相応のお金のかかったセットが用意されている。ビーカーなど理科実験に使用されるような小道具からSM風のムチや衣装までちゃんと用意されている。そして、なによりも振り付けが施されている。バックダンサー二人と合わせてダンスをしているのだ。この秀逸なPVの影響もあり、ライブで「(E)na」の「ナーナカナーカナカ」というイントロが流れるとファンたちは、両手を挙げ手首を前後に振り振りする。岡村靖幸のライブでの数少ない「お決まり」である。

4.家庭教師 ★★★★★
ひと癖もふた癖もある名曲ばかりが収められた「家庭教師」。そんな異色な曲ばかりが集まったアルバムのなかでも、さらに頭ひとつ飛び越えて異色さを燦々と放っているのが、4曲目に収録されているタイトルチューン「家庭教師」。あらゆる意味合いにおいて、他を遥かに圧倒し凌駕した曲。この曲を聴かずして岡村靖幸は語れない。

アコースティックギターってこれほどまでに淫靡で怪しげで纏わりつくようにエロい音色が奏でられる楽器だったのか。卓越したギターテクニックが惜しみも無く披露されている。「靖幸」収録の「Boys」のように「しゅくぱーら」「んっんっんっ」「はぁはぁはぁ」という別録されたボイスパーカションが規則的に構築されひとつのリズムを形成している。これほどまでに淫靡なサウンドは「家庭教師」以外にはないだろう。

特別歌詞がエロいというわけではない。いや、エロいのだが、純粋にエロという点のみを見れば「どんなことをして欲しいの僕に」や「聖書」など他の曲にもたくさんある。「家庭教師」が別格な理由は、その構築された世界観そのものがエロいということ。その世界観においてはどんなに真面目な振る舞いであろうが、どんなに紳士な発言であろうが、どんなに礼儀正しい行いであろうが、エロくなってしまうのだ。その世界観のテリトリーのなかでは不可避の変換装置により淫靡になってしまう。「赤羽サンシャイン」も「村会議士」も「世界大恐慌」もそしてもちろん「家庭教師」というタイトルすらも淫靡に響くのだ。

「家庭教師」の凄味の所以は2分40秒にも渡る「語り」だろう。家庭教師以前にも岡村靖幸の曲に「語り」は多々ある。しかし、これほどまでに例外的に長い「語り」は家庭教師だけだ。6分の内2分40秒が「語り」。つまり約半分弱が「語り」ということになる。岡村靖幸が「性の家庭教師」として教え子のエリコちゃんに迫る模様の「語り」だ(なんか書いてて馬鹿らしくなってきたなぁ…)。そこで、いろいろと名言が多発している。なかでも僕のお気に入りは「お金を使わないで幸せになる方法」だ。もはや「性の啓蒙活動」である。
「ライブ家庭教師91」では「語り」の部分は演技気的要素の入った寸劇として披露されている。これは伝説!抱腹絶倒間違いなし!R1に出演したら2回戦は突破できるだろう。


5.あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう ★★★★★
前曲のドロドロとした暗闇の室内から一転、突然太陽が燦々と降り注ぐ健康的な外界に放り出されたような爽やかなアコギが気持ちよく鳴っている。自分でも弾きたくなるようなキャッチーで空まで突き抜けるようなフレッシュなギターリフが印象的。タイトルからもわかるように青春真っ盛りの名曲。青春時代特有の刹那的な時間の流れを歌っている。まるでタイムリミットのように忙しなく刻まれるドラムに胸騒ぎを感じる。一番は、「あと15秒でバスケの試合が終わる瞬間」、2番は「あと15分で引越しし旅立つ瞬間」が歌われている。どちらも胸が締め付けられるような限られた時間のなかに存在している。時間の前では人間は無力であり抗うことはできない。そんな脱力感や焦燥感がうまく表現されている。

岡村靖幸は大人でありながら、学生時代の青春模様を歌った曲が多い。純真な岡村靖幸にとって学生時代を舞台にすることは必然的なのかもしれない。インタビューで何度か語っているように、「学生時代の恋愛には、仕事とか年収とか既婚者とかそういった類の「ものさし」がなく、打算的な駆け引きがない」から青春時代の歌が多いらしい。実際に学生時代を振り返ってみるとそれなりにしんどい出来事もあるが「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう(以下「あのロン」)」を筆頭に岡村靖幸の青春ソングを聴いていると自分の青春時代ですら煌くようにキラキラして見えて来るから不思議だ。

「あのロン」で注目される歌詞に「寂しくて悲しくてつらいことばかりならば あきらめてかまわない だいじなことはそんなじゃない」という歌詞がある。岡村靖幸の全ての曲の中で最も名フレーズとして話題に上る歌詞だろう。このフレーズは、別に難解な言葉を使っているわけじゃないし、隠喩表現もない。小学生低学年にも通じる簡単な言葉だ。その割にはファンの間で解釈がバラバラになっているのが面白い。

この歌詞の良い所は「あきらめ=逃げ」みたいなマイネスの固定概念に縛られてない所だろう。少年漫画や学校教育において、あきらめることは、まるで道徳に反するかのような行為とされている。しかし、リアルの世界ではそんな悠長なことばかりは言ってられない。限られた人生のなかのさらに限られた青春時代ではなおさらだ。寂しくて悲しくてつらいことばかりだったらあきらめて構わない…当たり前のことだ。この歌詞はネガティブに曲解することもできるが、真意はポジティブな意味が込められた歌詞だと思う。
ちなみに、カラオケで「あのロン」を歌うと意外と間奏が長く歌うところが少ない。大きい割に身の少ない魚のようだ。

6.祈りの季節 ★★★★
大人の雰囲気がぷんぷんと漂うジャジーなサウンドにアレンジメントされた演奏に乗せ、ねっとりとした声で歌っている。ほんとこれ以上ないくらいにねっとりと…。間奏のムーディなサクソフォーンは薄暗い会員制高級クラブとかで流れていそう。そんな大人な音に乗せて歌っている内容はずばり少子高齢化について。やや、矛盾や安易な結論付けが目立つが「老人ばっかじゃBaby バスケットもロックも選手がいなくなってオリンピックに出られない」とか、面白いから良しとしよう。

7.ビスケットlove ★★★★
「祈りの季節」からのムーディな余韻を残したままメドレーではじまる「ビスケットlove」。「だいすき」で効果的に使用された子供のコーラスが今回も良いアクセントとして使われている。それにより、幾分明るめの曲調になっている。しかし、その明るさは陽気なものではなく、どこか退廃的に感じられる。全体的にけだるい。リベラルな性の匂いがぷんぷんと漂っている感じ。そんなかったるい雰囲気と無邪気な子供の「すごーいすごーい」という声のギャップが言い得もせぬ折衷的な世界観を形成し、中毒性を高めている。

曲終わりには微妙に節のついた「語り」がある。自身の理想と思しき恋愛感やデートプランが語られている。曰く「一緒に映画見に行ってその映画について後でスッペイン料理屋で語り合ったり真夜中にマンションの屋上で花火したりとか」というシチュエーションが理想みたいだ。個人的にはこの「語り」を聴くとドラマ「ロングバケーション」を思い出す。

8.ステップUP↑★★★★★
アップテンポなファンクナンバー。アフリカの民俗音楽のようにリズミカルでシンプルな太鼓が鳴り、ビッグバンドのように迫力のある「ダーダ ダダダダン」というアンサンブルが被さり、「イーヤッホー」と声帯がえぐれるようなジェームズブラウン風のソウルフルなシャウトが響き渡る。これほどまでにハイになれるイントロはそうはない。これを聴いて何も感じない人が居るのだろうか。居たら不感症なのではないか。高揚感が得られるという点に置いては最高のイントロだ。ライブではこのイントロが流れるだけで会場は瞬間湯沸かし器のように興奮の坩堝と化す。夏フェスでは立てノリになる。

曲自体も型にはまったものでなく後半に新たな展開に突入する。いわゆるAメロやサビなどの定型から逸したリズムに入りカオスと化した岡村ちゃんワールドが広がる。意味不明な岡村ちゃんの叫び(「一人ぼっちじゃボバンボン二人じゃなくちゃババンボン」)と叫べば、どこから沸いて出てきたのか、無骨な野郎のレスポンスが入ったり、岡村ちゃんの語りを被うように早送りにサンプリングされた音声が流れたり。もう、いろんなものが渾然一体となっている。

9.ペンション ★★★★★
90年代を代表するマスターピース「家庭教師」のラストを飾る曲はバラード。ナイーブで刹那的なピアノ。決してキャッチーとはいえないが流麗なメロディライン。神経質な文学青年のように凡庸な自己に向けられた自虐的な怒りが表現されている。ラストに相応しい美しい曲。
やや突っ込み所の多い内容の歌詞が目立つ。特に「平凡な自分が本当は悲しい」という歌詞。…平凡なわけがないだろ。最後は岡村流のソウルフルなアドリブ英語で終わる。

三大バラードに入れても良いほどの名曲なのだが、やはりペンションは「家庭教師」というアルバムのラストに在ってこそ魅力的に輝く曲だと思う。「どぉなっちゃってんだよ」から「ステップUP↑」まで聴いた後に最終曲として聴くべき曲だ。「ペンション」が終わりアルバム全曲を再生し終わったことを告げるCDプレイヤーの機械音も含めて「ペンション」だ。「ペンション」は終幕でなければいけない。そういう意味では「ペンション」には単体(シングル)としての資質は低い。「カルアミルク」「イケナイコトカイ」「友人のふり」のように曲単体が一人歩きしていくような強味はない。「家庭教師」の最終曲としてしか生息出来ないのだ。それくらい儚く脆弱で、まるでカタストロフのような存在なのだ。しかし「ペンション」の有する宿命的な脆弱さに我々は強く惹かれるのである。


総評★★★★★
これまで、全曲解説の総評は過去記事からの抜粋で済ましていたが「家庭教師」については思い入れが深い故、本記事用に改めて書きたいと思う。まず星の付け方について。9曲中7曲が五つ星。旗から見ればあまりにも盲目的であることは重々承知している。しかし、これは仕方がないのだ。これでも譲歩した方だ。本当は全曲五つ星なのだから!!星をつけるというシステムは相対関係があってより効果的になるものだから、苦汁を飲んで、6曲目の「祈りの季節」と7曲目の「ビスケットlove」を四つ星にした。別にトラック6、7が楽曲として劣っているという意味ではない。

前から感じていたのだが「家庭教師」を1曲目から最後まで通して聴くとトラック6、7の2曲はややラフな作りになっている。割と短い時間で即興で作られたような感じがしないだろうか。「カルアミルク」や「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」など他の曲はメロディラインがカッチリと練りこまれているが、6,7はアドリブテイストの曲調に聴こえる。昨年「はっきりもっと勇敢になって」のカップリングに収められた「嵐の気分(着替えをもって全裸のままで)」のような近年の曲と雰囲気が似ている。またこの2曲はメドレーになっており、曲調も似ている。ひとつのパラグラフとしての小品のようなイメージがある。要はトラック6,7は他の曲と比べて毛並みが異なるように感じたため4つ星にした次第である。

名盤「家庭教師」の傑作の所以は曲順が大きく関係している。洋の東西を問わず、名盤というのは曲順が不思議なほどに優れているものだ。多分に漏れず「家庭教師」の曲順も良い。一曲目の「どぉなっちゃってんだよ」からラストの「ペンション」まで、正に霊妙なさまである。この曲順じゃないと「家庭教師」の魅力は落ちるのではないか。「あのロン」のイントロの爽快さはタイトルチューン「家庭教師」のドロドロ感があってこそだ。威勢のよい「どぉなっちゃってんだよ」の後は繊細なバラード「カルアミルク」じゃないと駄目だし「あのロン」の後はムーディな「祈りの季節」じゃないと駄目だ。この曲順だからこそ生じるシナジー効果のようなものがある。だから、最後は「ペンション」で〆じゃないと、それはもはや家庭教師ではないのだ!もちろん1曲単位で聴く場合、曲順なんて関係ないが、1曲目から順に最後まで通して聴いた場合、否応なく一貫した「流れ」のあるコンセプトアルバムとしての秀逸さに気づくはずだ。

不世出の天才・岡村靖幸がその飽くなき完全主義を貫き奇跡的に誕生した「家庭教師」。曲も曲順も文句のつけようがない。もちろん、歌詞も最高だ。使い古されたありがちなレトリックはなく、誰もが見向きもしないような不恰好な言葉を選んでいる。一見恣意的に見られがちだが、本人曰く「曲はいくらでも作れるけど歌詞が書けない」とのこと。苦労の末、選び抜かれた言葉なのだろう。名フレーズだらけだが、僕の一番好きな歌詞は「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」の「僕の胸のドラムがヘビメタを熱演している」だ。まさに岡村ちゃん節だなと思う。情景がリアルにすっと浮かぶ。汗ばむ手のひら、胸はドキドキしていて、真剣な黒い瞳はバスケットゴールをまっすぐ見据えている。誰もが一度は経験し、実体験として感じたであろう、煌いた青春のひとコマだ。
岡村靖幸の胸のドラムは今もヘビメタを熱演しているのだろうか?

覚えてるか?

今日は月曜日。ジャンプの発売日。案の定「HUNTER×HUNTER」の感想です。ふと思ったのだが、HUNTER×HUNTERについて書いた記事って、HUNTER×HUNTERを読んでいない人にとっては意味不明な内容の記事だろうな。まるで暗号!まるで古代文字!前回の、「シュート・ナックル・メレオロンVSユピー」なんてタイトルからして暗号化しているし。でもそんなこといったら、本ブログの殆どの記事は暗号なのかもしれない。まぁ、そのなかでもハンター記事の暗号化っぷりは群を抜いているだろうな…。

今週のHUNTER×HUNTER
今週は主に「モウラVSシャウプフ」「イカルゴとウェルフィン」「ゴンVSネフェルピトー(対面のみ)」の三つのシチュエーションが展開されていた。

まずは「モウラVSシャウプフ」。この二人の戦いは他と比べるとちょっと地味なカードだろうか。モウラはヂートゥの戦闘やら宮殿突入前の陽動作戦で既に疲労しているようだから瞬殺の可能性大だ。王直属護衛隊としてピトーとユピーの強さは十分に示されているが、今の所プフだけが掴み所のないダメキャラだ。ここら辺でダメキャラ返上を兼ねて「絶対的強者による搾取」的なプフの絶大な力が見られるかもしれない。

次に「イカルゴとウェルフィン」。ウェルフィンが「フラッタ(イカルゴ)とブロヴーダがグルなのではないか」と疑い、もしグルならエレベーターが開いた瞬間返り討ちされると想像し絶好のチャンスであるにも関わらずエレベーターに乗れないという描写があった。返り討ちされる可能性が事前にわかっていたなら対等な戦いができると思うのだが。ブロヴーダってそんなに強いのだろうか。だたのロブスターに見えるが。それにしてもパームはどこに居るのだろうか。

最後に「ゴンVSネフェルピトー(対面のみ)」。カイトの腕が吹っ飛びゴンがキレ咄嗟にキルアが気絶させて逃げたあのシーンから何年が経ったのだろう。遠い昔のことのように思える。遂に対面。ゴンは「覚えてるか?」と叫んでいたがこれは読者に対してのメッセージでもあるように感じられた。結構感慨深いものがあった。なんたって蟻編のメインはゴンとピトーの対決だからなぁ。ただピトーは蟻編のキーパーソンと推測されるコムギの治療中だから直ぐに対戦することはないだろう。ゴンにしたっって人間を治癒している最中のピトーを攻撃するわけないし、いくら好戦的なピトーにしたって王に直々に命令されたコムギの治療を放棄はしないだろう。治療にかかる時間は2,3時間とされているようだから…これはもしや、思いもよらぬ方向に向かいそうな予感。次週も楽しみだ。

ピトーが…
最近、「しょこたん☆ブログ」でHUNTER×HUNTERについて書かれていることが多い。先週のジャンプの作者コメントで冨樫は中川翔子の名前を出していたし、その辺が影響しているのかもしれない。先日、しょこたんが描いたピトーのイラストがアップされていたのだがこれが凄く上手だった。しょこたん風にアレンジされたピトーが異様に可愛い。もともと猫だから猫耳はあるし口元も猫なんだよな、ピトー。実は萌え要素を兼ね備えている。蟻編が終わったあとヒソカ的なポジションでゴンたちの仲間になれば最高なのだが。

春樹熱バイオリズム

先月なんとなく村上春樹の「海辺のカフカ」を再読してからというもの、春樹熱が高校時代ぶりに再燃した。二分冊の長編小説「海辺のカフカ」を読破した後、短めの長編小説「アフターダーク」を読み、今週は村上春樹の大ベストセラー「ノルウェイの森」を実に8年ぶりに読んだ。今は三分冊のとても長い長編小説「ねじまき鳥クロニクル」を読んでいる。

今、読んでいる「ねじ巻き鳥クロニクル」という小説はとにかく長い。そして内容は濃厚。村上春樹にしては文章の一文一文の密度は高く、サクサク読めるタイプの文章ではない。作品の根底に流れる空気は重く、世界観の背景は灰色のようにくすんでいる。ウツなトムヨークが好んだのも頷ける。

初めて「ねじまき鳥」を読んだとき(高校のときだ)は、その有無をいわさぬ圧倒的な存在感に完全にノックアウトされた。読み終わった後はそれなりに感動したし、なによりも読破したという達成感が心地よかった。でも同時に「この小説は一回読めばもうお腹いっぱいだ。もう二度と再読することはないだろうな」と半ば確信していた…はずなんだけど、何の因果か春樹熱バイオリズムが高まり、また読む羽目になってしまった。羽目って言い方も失礼だけど。

村上作品をいくつか再読して思ったのだが、「ノルウェイの森」って相当異色作だ。ある意味「ねじまき鳥」よりも異色かもしれない。だって、訳のわからない人物や現象が全く起こらないのだから!空からヒルは降ってこないし、羊のコスプレをした男は登場しない。いわゆる非現実的な〝あちら側〟の世界が全く描かれていない。唯一それっぽいのは直子が夢遊病者のようになりワタナベの前で全裸になるシーンだろうか。でも、それにしたって直子は救いがたいほどに病んでいる(最後には自殺してしまうほどに)わけだから夢遊病者になっても現実的に不思議ではない。

訳のわからない現象が頻繁に起こるシュールな小説ばかりを書いてきたのに、唯一、訳のわからない現象が起こらない「ノルウェイの森」が記録的なベストセラーになるなんて皮肉なものだ。夏の海辺周辺の歌をたくさん歌ってきたのに「クリスマス・イヴ」のヒットですっかり年末の人と化した山下達郎みたいなものか。

異色ではあるが世間的には代表作だ。ウィキペディアによると「文庫本を含めた発行部数は2002年時点で計786万部」と異様に売れているし。今でもセカチューの次にバカ売れした小説として名を馳せている。それにしても、786万部って。なぜこんなに売れたのだろうか。確かに「訳のわからない現象」が皆無だから大衆性はある。しかも恋愛小説(当時は「100パーセントの恋愛小説」という触れ込みだった)だし、売れる要素は確かにある。

でも中身はバカ売れするような内容ではない。気が重くなる物語だ。しかも500ページもある長編小説。よく比較されるセカチューのように泣ける恋愛話でもない。セカチューのヒロインは白血病で亡くなるが、ノルウェイの森のヒロインは精神病院のような施設で療養していたが悪化し自殺、だ。その他にも官能小説並に詳細な性描写がある。しかもその性描写は偏ったオーラルセックスに執着している。とても786万部売れた、そして今でも売れ続けている小説とは思えない。

えびぞう
今月の婦人公論の表紙は一見の価値ありだ。市川エビゾウの顔面がアップでどーんと写っていて右下の方に「それでも男は必要ですか?」と書かれているのだ。どういう意味なの?これ。たぶん「それでも」という4文字には男に対するマイナスのイメージがこめられていると推測する。そしてマイナスのイメージを象徴したのがエビゾウなのか?結構インパクトあったな。本屋に行く機会があれば見てみるといいと思う。

シュート・ナックル・メレオロンVSユピー

そうだ、先週からHUNTER×HUNTERが再開されたんだった。月曜日にジャンプを読む習慣が3ヶ月間なかったため、すっかり忘れていた。ということで、もう木曜日になってしまったが今週のHUNTER×HUNTERの感想でも書こうか。

今週のHUNTER×HUNTER
今週は、「シュート・ナックル・メレオロンVSユピー」のバトルのみに全ページを使っていた。ピリピリと緊張感が張りつめた展開がずーっと続いていただけに今回のメレオロンの「たったの10秒でタップ」というまさかの失態には思わず笑ってしまった。タップした時のメレオロンの顔が良かった。「いやマジでもう無理だから」みたいな顔。真顔でどこか逆切れ(?)のようにも伺える表情は最高だった。

でも結果としてナックルを冷静にさせたわけだからプラマイゼロか。宮殿突入前は2分の息止めが出来ていたはず。一応余裕を持って半分の1分を目安にしておこうみたいな作戦だったはず。そして「息継ぎの10秒前に肩をタップ」だったはず。…10秒ですか。

今週の一番の見所はナックルの絶叫だろう。結局ユピーの前に姿を現したため今までの作戦が全て台無しになってしまった。宮殿突入後の展開は全てのキャラがコンマ単位のずば抜けた反射神経で最善の選択をしていた。みんながみんな浮世離れした超人みたいであったが、ナックルの感情の赴くままの無謀な行動には久しぶりに人間味が感じられた。熱くて良かった。

でも冷静に考えると確実に死ぬよなぁ、ナックル。秒殺の可能性もある。少なくとも「シュート・ナックルVSユピー」の「2対1」で戦う限り絶対に負けるだろう。後に手の空きそうなゼノ、ノヴ、キルア、メレオロン、イカルゴ辺りが手助けに来てくれればなんとかなるかもしれないが。あと今回は全体的に絵が雑だったな。まだ残り8週もあるのに大丈夫なのか。

先週のHUNTER×HUNTER
そういえば先週のハンターは、イカルゴが「ハギャ様」と言い、周りから「!?」となった所で終わった。アレを読んだとき自分の頭も「!?」になった。「ハギャ様…そんな奴いたっけ?」と思ったのだがレオルのことらしいですね。ハギャが改名してレオルになったことを示す描写が前にさりげなくあったみたい。

登場人物が多くて、ややっこしいストーリーで、長期休載していた漫画。改名とかされても覚えきれないよ、普通。でもハンターファンはしっかりと覚えているんだろうな。そもそもイカルゴがフラッタになっているという状況もわかりづらい。ノヴとフラッタの戦闘シーンは省略されているからあまり印象に残らないようになっているし、イカルゴがフラッタに乗り移った描写も省略されているし。でもこの「ついてこれない人は置いていくよ」というまるで進学塾のようにシビアに進んでいく感じが堪らない。結局、冨樫の思う壺だ。

岡村靖幸で「靖幸」 全曲解説

1.vegetable★★★★
「ハッハッハッ」という犬の息づかいを真似た声が効果音のように全編にわたり挿入されている陽気なナンバー。リズム楽器としてのサクスフォーン、アコギ、ピアノは軽快であり爽快。オープニングを飾るにふさわしい曲だが体調の悪い日に聴いたらやや騒がしく思われるかもしれない。王子様だった頃の小沢健二が作りそうな曲だ。オザケンの名盤である「LIFE」の5曲目あたりに「vegetable」が紛れ込んでいても違和感は無いだろう。ちなみにライブDVD「シンポジウム」では同曲の最中、客席に向かって野菜を投げ込むという珍パファーマンスが見られる。

2.ラブ タンバリン★★★★★
「愛しちゃったんだろ 告白しろよ 男は毎日がバレンタインデーだぜ」といった内容の歌。個人的にこの曲は岡村靖幸の全曲のなかでもベスト3に入るほど好きだ。これぞキラーチューン。基本的には、明るい曲なのだが背景に流れるストリングスには刹那的な哀愁が漂っている。その一方暖色のような温かみも感じられ、心地の良い気分に浸れる。他の曲と比べると歌い方のニュアンスが微妙に違う。穏やかで包み込むような優しさに満ちたヴォーカリゼーションだ。名曲の割にはライブではあまり歌われないのが残念。

3.どんなことして欲しいの僕に★★★
プリンスのエッセンスが散りばめられた曲はたくさんあるが、この曲ほど「プリンスっぽい」が当てはまる楽曲はないのではないか。曲中の「語り」以外はすべてファルセットで歌っている。「家庭教師」と並び変態度の高い曲。周りに人がいるときはイヤホンが必須だろう。「君のパンツの中でバタフライをしたいよ(以下自粛)」は岡村靖幸の性的倒錯の極致といえよう。友達が集まった部屋でこの曲を流したら、「語り」の部分や喘ぎの箇所で笑いが起こるだろう。でも(ここが肝心なポイントなのだが)岡村靖幸はこの歌で笑いを狙っているわけではい。本気に真面目に純真に歌っているのだ。ここがミソ。

4.友人のふり★★★★★
「イケナイコトカイ」「カルアミルク」と並び岡村靖幸三大バラードのひとつである「友人のふり」。ノスタルジックでまるで直接的に涙腺に訴えかけてくるような泣きイントロが秀逸。想像力を豊かにすればタイトルからも察しがつくかもしれないが、身につまされるほどせつない歌詞だ。「あんまりモテなかった方だし 臆病で正直じゃないから~」という歌詞にはかなりグッとくるものがある。こんな歌詞が書ける時点で相当正直者だと思う。

5.聖書-バイブル-★★★★★
中年親父に恋するクラスメートの女の子に向かい一方的に「そんなの汚れてる 僕のほうがいいじゃないか」とアプローチを送るといった内容の歌詞をダークで濃厚なソウルフィーリングで歌い上げた岡村靖幸を代表するファンクナンバー。「中年親父よりも僕のほうがいいじゃないか」という設定は「俺ほどの男はそうはないはずさ」と歌う「スーパーガール」と根本的に同じだ。ただスーパーガールの爽やかさと比べると聖書は卑屈で陰鬱な印象がある。
始まりからして不穏だ。まず、ゴーンゴーンという鐘の轟々しい音が鳴り、馬の走り去る蹄の音が響き、まるでナポレオン戦争やフランス革命などのいわゆる18世紀の西洋を想起させる演奏から始まる。そんな、怪しげな音楽をバックに岡村靖幸の「語り」がスタート。相変らず変体チックな語りだ。突っ込み所満載だ。特に「君は僕のこと好きだって言うけどさ どうして? 背が高いから?曲を作るから?歌を歌うから?踊りが上手だから? ……やめろ!!」は傑作。質問という形式を用いて自画自賛するという一般人には到底恥ずかしくてできないであろう超展開。
「岡村ちゃんラブ」を公言する、スガシカオは「語り」が終わった後のチョッパーの入りを大絶賛している。確かにベースのうなりに特徴がある。音の隙間を埋めるための機械的なベースではなく、メロディアスでインパクトのあるベースラインだ。曲の最初から最後まで、完成度の高い濃厚な世界観が構築されており、その重厚なトータリティは圧巻といえる。ちなみに、ミッチーも聖書を絶賛している。数年前にカバーし、その際は「好き過ぎて聴くのがもったいない曲」と、言葉の限りを尽くし賞賛している。また、近年はミイミ収録の「アチチチ」の後にメドレーで歌われることが多い。
 
6.だいすき★★★★★
正真正銘、岡村靖幸の代表曲。岡村靖幸といえば「だいすき」であり、「だいすき」といえば岡村靖幸である。代名詞だ。「だいすき」以外の殆どの曲は万人受けするタイプの曲調ではないが「だいすき」は限りなくキャッチーでありポップだ。口ずさみたくなるような歌メロ。「ねぇ 3週間ハネムーンのふりをして 旅に出よう」という甘美なアバンチュールを彷彿させる絶妙な歌詞。そのまま旅行会社のキャッチコピーに使えそうだ。幼稚園の教室から聞こえてきそうな子供のコーラスの可愛らしさ。最後には岡村靖幸と元気一杯の子供たちが謎の言葉「へぽたいや」でコールアンドレスポンスするという微笑ましい終わり方。子供から大人まで老若男女問わず親しめる王道ポップソング。

7.Co'mon★★★
スーパーマリオブラザーズの2面(地下のステージ)のBGMのようなベースラインが終始唸っている。プリンスのエッセンスにあふれるソウルファンクは聖書に匹敵するだろう。いくつもの楽器を自由自在に駆使し音楽で遊んでいる岡村ちゃんが目に浮かぶようだ。1分45秒と短い曲。

8.Boys★★
「Co'mon」からのメドレーではじまる「Boys」。「コンコンコン」「ズバッパ」「ドゥンドゥン」などそれぞれ独立したボイスパーカッションがひとつの規則性の下、まとまっているというギミックが施されている。面白い試みだとは思うがやや実験的であり個人的にはあまり好みではない。「夕べ見たのさ 電車の中で漫画を読む親父くらいの人 ダサイんじゃないのかな」と漫画を読む大人を否定するかのような歌詞がある。しかし、本作から10年以上経て発表された「アチチチ」という曲中には「漫画読んだっていいんだ」という歌詞がある。
あとこの曲にもやはり「語り」がある。岡村靖幸の「語り」がある曲のなかで唯一まともな「語り」だ。つまりはエロ系の変体語りではないのだ。自分と同世代の若者に向かい「何をするでも便利な世の中は素晴らし。周りはどんどん素晴らしくなっていくけど自分自身はどうなの?裸の自分は素晴らしい?僕らは子供が育てられるような大人になれるのかなぁ」というような社会派な「語り」が聴ける。20代前半の頃の岡村靖幸が抱いていた率直な疑問だったのだろうか。残念ながら現在40代前半の岡村靖幸は(少なくとも今のところ)「子供が育てられるような大人」にはなれていないようだが…。

9.愛してくれない★★★
「どんなことして欲しいの僕に」程ではないがファルセットが多用されているため今の岡村靖幸には歌えない曲のひとつだろう。「Boys」にも言えることだが、この曲は20代前半の感性だからこそ作れた曲だと思う。曲の最後には電車がガッタンガッタン走り抜けるSEが入っている。これはビーチボーイズのペットサウンズのラストと同じだ。もしや、BB5を敬愛する山下達郎つながりなのでは?と睨んでいるのだが、真相は不明。正直印象の薄い曲だが、実は隠れた名曲。

10.punch↑★★★★
Pファンク風のファンクミュージック。サクスフォーンの跳ねた鳴りやビートの利いたリズムは邦楽の範囲外だ。「Good God(グッゴ)」の叫びが何よりも黒人音楽への敬愛の意に感じられる。3分18秒に明らかにプリンスの声帯模写と思われる声を発している。どんだけプリンスが好きなんだろうか。「ステップUP↑」「いじわる」「聖書」と並び岡村靖幸の代表的なファンクナンバーのひとつ。

11.バスケットボール★★★
ラストを飾る「バスケットボール」はタイトルだけ見ると「あの娘僕がロングシュート決めたらどんな顔するだろう」と双子関係のように思えなくもないが全然違う。バスケットが連想されるような歌詞は一つも出てこない。「何をすればいいのか 何を見ればいいのか こんな気持ち君だけはちょっとわかって」という尾崎豊っぽい青臭い歌詞を、DATE収録の「不良少女」のような爽やかでありながらどこか寂しげな曲調に乗せて歌っている。
ちなみのこの曲は2006年に山下達郎のラジオ番組「Sunday Song Book」で紹介された。昔、山下達郎は知り合いを介して岡村靖幸に音の素材を借したことがあったらしい。後日お礼として岡村靖幸から手紙と菓子折りが山下達郎のもとに届いたという。達郎は非常に礼儀正しい人だと思ったとのこと。山下達郎が数ある名曲の中から割りと目立たない「バスケットボール」を選び紹介したことから箔のついた曲といえる。

総評★★★★★
孤高の天才・岡村靖幸のサードアルバム「靖幸」。「yellow」「DATE」とアルバムをリリースする度、着実に「岡村靖幸らしさ」の濃度が高くなってきているが「靖幸」に関しては自分の名前をアルバムのタイトルにしている時点でもう言うまでもないだろう。らしさ全快である。作詞・作曲・編曲・プロデュースに至るまで全てひとりでこなしている。
岡村靖幸のアルバムをはじめて聴くなら『靖幸』から入ると良いかと思う。入門編のアルバムとして、打ってつけの作品だ。もし、このアルバムを聴いて「岡村靖幸って別に大したことないじゃん、キモイしさ」と思った人は、多分そこでもう終了。この先岡村靖幸のファンになる確立は極めて低いだろう。もともと好き嫌いがはっきり別れるタイプのアーティストだから仕方ない。お酒の飲めない人に無理やりビールを勧めても迷惑なだけだ。岡村靖幸もそれと同じことである。つまりは、体質の問題だ。なので、「(アルバムの)靖幸」が受け入れられない人は「(岡村)靖幸」も受け入れられないだろう。
「靖幸」には岡村靖幸の一番の代表曲である「だいすき」が収録されている。まだ美少女だった頃の今井美樹が出ていたホンダのCMに「だいすき」が起用され、オリコン上位(確か4位)にランキングされたスマッシュヒットだ。ランキングとは無縁の岡村靖幸が、長いキャリアのなかで唯一お茶の間レベルまで浸透した奇跡的な曲だ。30代以上の世代の人で「だいすき」を知らない人は少ないだろう。

上記の「総評」はこの記事から一部抜粋した。リンク先も併せてどうぞ。

“狩り”再び

今日、HUNTER×HUNTERが連載再開。ひとつ前の記事で「限定連載ではないみたいだ。これは喜ぶべきなのか、嘆くべきなのか」と書いたが、今回も前回と同様、きっちりと10週連続掲載だそうだ。デマを書いてしまった。すいませんでした。10週か。まあ、それでいいよ。むしろそっちのほうがいい。10週ということは5月中旬までこれから毎週月曜日はHUNTER×HUNTERが読めるわけだ。これは喜ぶべきことだ。

さっそく、今日、ジャンプを立ち読みした。まず、キャッチコピーについて。前回の復活の際は見開き1ページをフルに使い「君も みんなも そして僕だって この時を待っていた!!」と書かれてあった。こんなステキなキャッチコピーを見せつけられては、否が応にも今回のキャッチコピーに注目してしまう。しかし今回は特になかった。あえて挙げるなら表紙の「“狩り”再び」。センターカラーの最初のページに「伝説復活!」の二つくらいだろうか。「君も みんなも~」ってのが神がかり過ぎているから、いずれもインパクトは薄い。「“狩り”再び」も悪くはないけどね。どうでもいいか、そんなこと。

前回の劇的な復活と比べると今回はそれほど感激しなかった。1年8ヶ月と比べれば3ヶ月なんてあっという間だ。それに僕はあの岡村靖幸のファンだ。3ヶ月での復活なんて、そんなもの一瞬に等しい。肝心の内容だが、ちょっと飽きが…。前回からの続きだから当然なのだが、相変らず展開がゆっくりだ。小難しい状況説明文が挿し込まれ、それぞれの持ち場を同時進行で切り替えているため物語が全然進まない。

今週のハンターなんて、「王と会長・ゼノ」「キルアとゴン」「イルカゴと師団長」「シュート・ナックルとユピー」の4つのシチュエーションが僅か16ページ程のなかで切り替わるわけだから、そりゃ進まない。しかもそれぞれのキャラが内省的かつ示唆的だ。今週のハンターでは特にキルアが示唆的だった。キルアは何なのだろう。随分前から様子が変だ。何かの伏線になっていることは明らかだが、今のところよくわからない。少年漫画なんだからスカッとする展開がたまには欲しい。今回の10週もすべてこんな感じでゆっくり展開していくのだったらちょっと残念だな。

付記
「冨樫を巡るあれこれ」という記事で、「ジャンプ編集部は冨樫を優遇しすぎると、テニスの王子様の許斐剛あたりがいじけるかも」というような文章を書いたが、何の因果か偶然にも今日発売のジャンプで、テニスの王子様が終了とのこと。HUNTER×HUNTERが連載再開した号のジャンプで終了とは。

かすみん

久しぶりにネタ切れだ。書くことが全く思いつかない。でも今日更新しないと6日間もブログを放置することになるので、とにかく何でもいいから書かなければ。…世界卓球の感想でも書こう。

世界卓球
2月25日からテレビ東京で連日放送されている世界卓球。ゴールデンタイムで卓球の試合中継が堂々と放送されている。これはテレ東ならではといえよう。フジや日テレではまず無理だ。卓球は決してマイナーなスポーツではない。競技人口は世界有数であり他のスポーツと比べてもメジャーな方だ。しかし、テレビ向きのスポーツではないだろう…と誰もが思うのではないか。僕もそう思っていたのだけど、実際見てみると案外面白いものだ。とはいってもあくまでも「案外」である。プロ野球のペナントレースのように半年間も試合が連日放送されたらすぐに飽きてしまうだろう。オリンピックのようにたまに見ると物珍しさもあり面白いと感じられる類のスポーツなんだと思う。

女子日本代表の選手の顔ぶれがそれぞれ個性的だ。まずは、愛ちゃんこと福原愛。いつの間にか福原愛は世界ランキング一桁の一流選手になったようだ。さんまに泣かされていた頃の愛ちゃんをリアルタイムで知っているだけに感慨深いものがある。しかし世界ランキング一桁の割にはそれほど強くなかった。泣きはしないが(当たり前だ)ミスしたときにはかなり険しい顔になっていたし。メンタル面は相変わらず弱いようだ。
もっとも印象的だったのは平野早矢香。この人は強い。顔が違う。自分のプレイスタイルがちゃんと確立しているように見える。相当練習しているんだろうな。今日はシンガポールの選手に負けてしまったが、今回の日本代表の団体戦での活躍ぶりはMVPものだ。
そして若干15歳のかすみんこと石川佳純。かすみんは1993年生まれ。1993年って…最近じゃないか。ポイントを取ったとき殆どの選手は雄たけびをあげる。「サー」とか「ヨォー」とか。しかし、石川はポイントをとってもあまり声を出さないし表情も変わらない。ポーカーフェイスなのだ。卓球はメンタルが大事なスポーツだから戦術としてポーカーフェイスにしているのかと思っていたのだが、どうやら違うようだ。もともと感情が表に現れない性格みたいだ。韓国に劇的な勝利をおさめた後、皆が涙を流しながら抱き合い喜んでいるときでも石川だけは泣いていなかった。個人的にはちょっとツボだった。
今日(29日)の団体戦ではシンガポールにストレート負けしてしまった。しかし見事銅メダル獲得。健闘したのではないか。北京オリンピックにも期待したい。

全曲解説
冒頭でネタ切れと書いたが、ネタ、ないわけではない。岡村靖幸のアルバムの全曲解説があるじゃないか。サードアルバム「靖幸」について書けばいいのか。でも、全曲解説を「ミイミ」まで書き終わったらこの先、岡村靖幸についての記事は極端に減少するだろう。岡村靖幸のアルバムは全部で6枚だから、このまま週に一回のペースでアップしていったら3月の末には終了してしまう。そう考えるとなかなか書き出せない。
それに、全曲解説を書くのってかなり厳しい。開き直るわけではないが、そもそも音楽用語なんて全然わからないし。わかった風に書いているけど、ものすごい適当だ。なんちゃってだ。例えば前回の記事。DATEの不良少女についての書き出しには「ブラスバン調の細かいドラミングと行進曲を想起させる笛のイントロではじまるこの曲は~」と書いたがこんなの100パーセント適当だ。誤魔化しながら雰囲気で書いているだけ。そもそも「ブラスバン調の細かいドラミング」って何?自分で書いておきながら意味不明だ。

来週は
2日後に発売されるジャンプでHUNTER×HUNTERが再開され、3日後にはコミック25巻が発売するみたいだから来週はとりあえず「ハンターネタ」で凌げそうだ。どうやら前回のような限定連載ではないみたいだ。これは喜ぶべきなのか、嘆くべきなのか。
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サブカルの戯言
第332回:10月12日
ツイッターを先取りした「サブカルの戯言」も本日にて終了。332回の戯言のご愛読ありがとうございました!!
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