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サブカルの戯言 2008年11月

第131回:11月1 日
まだ今週のハンターハンターを読めてない。今週号を読み逃すとこの先いつ読めるかわからないから早く読まないとな。あと浦沢直樹の「BILLY BAT 」も読まなければ。

第132回:11月5 日
水曜日。ジャンプが売ってない。2種連続でハンターを読み逃す予感。

第133回:11月9 日
今週号もハンター読み見逃したけど「冨樫世界」の記事を読めば脳内補完出来るもんだな。来週は絶対読もう。

第134回:11月12 日
食中毒事件が起きてからのたむけんはどことなく影があるな。目が笑ってないよ。

第135回:11月19 日
XJAPANのパリ公演とクリスマスライブがまたまた延期。もうさ、なんか…。だめじゃん。

第136回:11月26日
西城秀樹の「走れ正直者」が急に聴きたくなったのでYOUTUBEで検索したら西城秀樹の検索候補がたくさん出てきた。西城秀樹で検索するのははじめてなのに一体何故だ。誰か勝手にこのPCを使って秀樹の動画を見たのか?と一瞬怪しんだのだが、どうやらYOUTUBEの新しい仕様らしい。便利だね。


●今日の写真
ge-tobo-rujyou
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サブカルのすすめin2008(3月・4月)

特に書くネタが無いので今日も振り返ろう。理想は大晦日に11月・12月分を振り返り「では来年もよろしくお願いします」ってな具合で〆たいのだけど、このペースだったら案外12月の中旬に中途半端な感じで終わってしまうかもしれないなぁ。まぁ、いいや。

【3月】
▼“狩り”再び
2008年3月3日発売のジャンプでHUNTER×HUNTERが連載再開。これは嬉しかった。2007年の年末に10週連続掲載が終わった時は「また1~2年休むんだろうな、全く」と考えていたのだが、僅か3ヶ月という短期間でのカムバック。冷静に考えれば週刊連載の漫画家が3ヶ月間も休むなんて考えられないことだけど、もう麻痺しちゃってるんだよな。冨樫ファンは。
3月はジャンプ発売日の当日に欠かさず律儀にハンターの感想をアップしていたようだ。我ながら偉いな。もう月曜日にハンターを読んで記事にするということが習慣になってた。立ち読みしながらも作中に引用したいセリフなんかが出てくると携帯にメモしながら読んだりしてた。それくらい3月からの10週分のハンターは面白かった。特にネフェルピトーとゴン。先週のジャンプで久しぶりにゴンとピトーサイドの話が進んでいたけど、やっぱり面白かった。でもさすがにストーリー展開が遅すぎ。前は「遅すぎ」とか「今回って実質的に1秒しか進んでないじゃん」とか文句を言いつつも、楽しめていたのだけど、さすがに最近はイライラしてきた。今週号のジャンプもまだ読んでないしな。読んでないのに「早く読まなくては」という焦りもないし。ハンター熱冷め気味なのか?単行本派になろうかな。でも、あと3週くらいで終わりだし、…嗚呼。

▼全曲解説
2月に岡村靖幸が逮捕されてから、自分なりにいろいろと考えた結果、岡村靖幸の曲を全曲解説することに決めた。これが結構大変だった。何が大変って曲を解説するってことはつまり音楽について解説するワケで…自分は音楽のことなんて全く知らないワケで。結構、背伸びして書いたな(笑)。適当にそれっぽい言葉を見繕ってそれっぽい文章を心がけて書いた。「適当なこと書いてんじゃねーよ」みたいなコメントが来なかったのが不思議なくらいだ。
あと3月には「岡村靖幸の記事」をアップした。今まで書いた全ての岡村靖幸関連の記事のリンクを一つのページにまとめたものだ。殆どの人は気づいていないだろうけど、今でも岡村靖幸についての記事を書いた後は、その都度新着記事(NEW)としてリンクを貼り更新し直しているのだ。これから書く予定の記事もアップしているし(いつになったらPVレビューを書くのだろう?)、たまにはクリックしてやってください。


【4月】
▼破壊と創造、その間に無謀
XJAPANの復活ライブは3月28日からの3日間、東京ドームで行われた(3月の出来事だけど、…まぁ4月ってことでいいではないか)。伝説のバンド『XJAPAN』が10年ぶりに再結成、そして東京ドームでの復活ライブ3デイズ。当初は28日と30日の2デイズだったが、凄まじい勢いでチケットが売れたため、急遽3ディズに。いまだにXJAPANの人気というか存在感は衰えていないようだ。
4月はようつべで復活ライブの模様を何回も繰り返し視聴した。2時間の遅延からはじまった「破壊の夜」には「おいおい」と呆れてしまったが、3日目の創造の夜は最高だったし、結果的には大成功の復活ライブだった。復活ライブ後の世界ツアーに関しては延期に継ぐ延期でグダグダになっているけど、これってどうなんだろう。日本なら「エックスらしい」ってことで済むのだろうけど、外国人に「エックスらしい」が通じるのだろうか。ちゃちゃっとライブすればいいのに。
あと最後に、HIDEについて。やはりHIDEの居ないXは淋しい。もっと言えば物足りない。復活ライブの動画を見るたび「ここにHIDEが居れば最強なのにな…」と思ってしまう。HIDEがいないXはパっと見て華やかさに欠ける。もしHIDEが復活ライブの東京ドームのステージに立っていたらどんなだったのだろうと何度も妄想した。でも、いくら妄想したところで、HIDEは昔のままの(つまり30代前半のピンク頭の)HIDEなんだよな。43歳のHIDEは到底想像できない。改めてHIDEの死を実感した。

サブカルのすすめin2008(1月・2月)

2008年もあと1ヶ月ちょっとで終わり。僕の住む札幌ではここ数日で雪が降り、外の景色は真っ白になってしまった。それに伴い気温は急激に下がり、昨日は初の真冬日を記録したそうだ。真冬日って知ってる?最高気温が一日中氷点下の日のことなんだけど、もう寒いったらありゃしない。だって寒すぎて水道管が凍るんだよ!「水道管凍結の恐れがあります」とかいうニュース速報がテレビで流れたりするんだぜ!ほんと嫌になる。でもこのムカツクほどの寒さに毎年対面する度、「もう年末かー」と溜息をつきつつ感慨深くなる。そして、ワクワクする。年末の忙しなくてどこかセンチメンタルな空気感がたまらなく好きだ。
ということで、まだ11月21日と時期尚早だけど、“年末の空気感好き”の自分としては、今から「サブカルのすすめ」の1年間を振り返り、年末気分に浸ってみようと思う。2か月分ずつ振り返るので全6回もかけて振り返る。このブログは月に7回くらいしか更新していないので(最近はちょっと増えてきているけど)、今年の残りの更新は「サブカルのすすめin2008」シリーズがメインになる予定。では、今日は1月と2月。

【1月】
▼たまにハマる
・2007年の年末に放送された「イカ天2007復活祭」を見て、『たま』にハマった。たまは90年ごろに「さよなら人類」の大ヒット曲で一躍ブレイクしたバンド。山下清風のランニング姿の男が「ついた~!!」と叫ぶあのバンドだ。世間的には一発屋と思われがちだが、このバンド凄いのだ。これほどまでに正当な評価を受けていないバンドは珍しいのではないか。やはり、出身がイロモノバンドの宝庫「イカ天」であったことや、「さよなら人類」がヒットしすぎたことや、もともとたまのメンバーがアングラ志向であったことなんかが重なり一発屋と言われるようになってしまったのだろう。日本を代表するバンドといっても過言ではないくらいの音楽なのにな。

振り返ってみれば、2008年はいつでもコンスタントにたまを聴いていたなぁ。5月ごろ、ニコ動にたまの動画を怒涛の勢いでアップし続けるうp主が現れたことで、現存するたまの映像は殆ど視聴することが出来たと思う。たまの動画を大量に見て確信したが、たまの演奏力って尋常じゃない。特にアンサンブルの妙な一体感は日本一なのではないかと思う。リーダー知久のマンドリンの速弾き。パーカッションの驚異的なリズム感。柳原の安定したストロークと技巧的なピアノ(「お昼の2時に」でのピアノが凄い)。一見ふざけてみえるけど驚くほどの実力派だ。再結成して欲しいな。


【2月】
▼岡村靖幸、三度目の逮捕
……………まぁ…2月は…岡村靖幸ですねぇ…。2008年2月5日に覚せい剤所持で逮捕。3度目。これはショックだったな。…2月ごろの本ブログを読み返すと切なくなる。逮捕される直前に岡村靖幸のライブDVDレビューとか書いてるし。
「2月に行われるアンコールのライブが終わったら、今回の「告白ツアー」のライブがDVD化されるのではないだろうか。去年の11月7日に行われたZEEP東京でのライブにはカメラが入っていたらしいし」
とか書いてるし。さらに
「岡村靖幸のライブDVD「告白ライブ07(仮)」がリリースされることを勝手に前提とした上で、過去にリリースされたライブDVDの簡潔なレビューを復習もかねて振り返ってみようと思う」
と続いている。自分で書いた文章だが、凄く切ないな(笑)。過去の自分に教えてあげたい。「告白ライブ07」なんてDVDは発売されない、故に復習なんてしなくていいんだよ…、と。まぁでも、逮捕されたことで、全曲解説をはじめとして岡村関連の記事をたくさん書くようになったわけだし。岡村関連の記事をたくさんアップするようになってから本ブログに訪れる人が増えたし。個人的には悪いことばかりではなような気がしないでもない…かな?

それにしても岡村靖幸のライブに行きたかった。これは本当に悔しい。このもどかしさ、心中察していただけるだろうか。本当に行きたかったんだよ!なんで札幌に来ないんだよ。仙台なんかに行くんだったら札幌に来てくれよ。ほんっと一度でいいからライブに行きたかった。生の岡村靖幸を見てみたかった。そして岡村ちゃんの変な踊りを見て笑いたかった。この先、生靖幸を見る機会はあるのだろうか?一度でいいから見てみたい。とりあえず、岡村ファンとしては2010年の5月(だっけ?)までは淡々と日々を過ごすしかないな。

岡村靖幸の記事


●今日の写真
unnmeihafusigidane
落ち葉と雪。秋から冬へ。

ルイードのシェリー

尾崎豊がデビューライブで歌った「シェリー」(俗称:「ルイードのシェリー」)の動画がニコ動にアップされていた。久々に見たが、やっぱり凄い。表現力というか覚悟というか…きっと格が違うんだな。不覚にも涙腺がヤバくなった。

尾崎豊の伝説のデビューライブは1984年3月15日、新宿ルイードで行われた。1984年3月15日という日は、尾崎豊が中退した青山学院高等部の卒業式の日でもある。敢えて卒業式の日にデビューライブをやったようだ。当時若干18歳の尾崎豊。まだまだ顔には幼さが残っており、あごの下辺りにニキビでもありそうな青臭い表情をしている。ファッションも上下ジーンズ、髪型はチリチリパーマ(天パではない)といういわゆる80年代的ファッションだが、本業である歌の方は凄い。さすが早熟の天才。歌唱力は既に晩年の頃のそれとそれほど大差がない(晩年といっても26歳で亡くなっているわけだが)。

デビューライブのセットリストはファーストアルバムからの曲が殆どなのだが、尾崎のファーストアルバムといえば実質的にはベストアルバム化しているので自ずと豪華なセットリストとなっている。「I LOVE YOU」「OH MY LITTLE GIRL」「17歳の地図」「15の夜」そして「シェリー」(「シェリー」はセカンドアルバムに収録されている)と、尾崎の代表曲が網羅されている。正直デビューライブでの「I LOVE YOU」や「17歳の地図」はそれほどグッと来ないのだが、アンコール明けに歌われた「シェリー」は圧巻である。表現力という1点に限定すれば、18歳のころに歌ったこの「シェリー」が尾崎史上最も優れているように感じる。

歌い出しはギター1本の弾き語りからはじまり、物静かに歌いはじめる。だんだんと押さえきれない感情が溢れ出して来て、涙目になりながら切実な表情で熱唱する。「俺は上手く歌えているか~俺の笑顔は卑屈じゃないかい」の「俺は~」が何度も続くフレーズの部分の激昂ぶりは何度見ても熱い。サビを歌い終わった後に弾き語りからバンド演奏になり照明が明るくなる。そこでホッとした表情になる尾崎が印象的。そしてバンド演奏をバックに尾崎のMCへ。このMCがまた良い(尾崎免疫が無い人はもしかしたら尾崎のその独特なしゃべり方に引くかもしれないが)。「今日のために注射を12本打ってきた」という話は別にいらないような気がするが「どでかいこと言っても無理かもしれないけど、些細なことをいい加減にして過ごしていかないで、もっと真っ直ぐな目を向けて欲しいと思います」のMCは当時の尾崎が抱いていた率直な想いなのだろうな。

この動画は「Ozaki・18」というタイトルの映像作品に収録されている。96年にビデオで発売され、2006年にDVD化された。僕が持っている「Ozaki・18」はもちろんビデオの方だ。このビデオ見まくったなぁ。特に尾崎にハマっていた中学・高校時代はこのルイードの「シェリー」と「15の夜」を見てかなり勇気づけられた。期末試験前なのに全然勉強する気が起きない時なんかにルイードのシェリーを見ると「頑張らないとな…よし勉強するか!」と思えた。当時の自分にとってテストやら受験なんて“些細なこと”だったが尾崎は「些細なことをいい加減にするな」と言っているんだから勉強しよう、みたいな…(単純)。また、ネガティブな時や気分が落ち気味の時にこの映像を見ると前向きになれた。十代の頃はかなりお世話になった。

しかし部屋にあるビデオデッキが壊れてからは、ぱったりと「Ozaki・18」を見る機会はなくなった。そして数年が経ち、今回ニコ動で久々に見たルイードのシェリーはやっぱり良くて、なんだかしょっぱくピリ辛な想いで胸が一杯になった。

井上陽水 アルバム解説

井上陽水の20枚程度あるアルバムのなかから、おすすめ作品を何枚か紹介。

陽水II センチメンタル(1972年12月10日)
アンドレ・カンドレという芸名でデビューしたものの全く売れず、歌いたくもない演歌調のダサい曲を歌っていた陽水。そんな陽水を救ったのがポリドールに移籍してから発表した「夢の中へ」。この曲がスマッシュヒットし、井上陽水が注目されはじめた時期にリリースされたのが「陽水II センチメンタル」。「センチメンタル」というタイトルからも察しがつくように初期の陽水は暗くてネガティブなフォーク歌手であった。本作にはこれ以上ないほどに暗い曲が揃っている。「たいくつ」や「帰郷(危篤電報を受け取って)」の暗さは相当なもの。そんな暗い曲たちを、細くて心持震えているかのようなか細い声で繊細に歌っている。陽水といえば美声でダンディな声というイメージがあるが、初期はとにかく「この人大丈夫?死んじゃうんじゃないの?」みたいな、儚さで満ちていており、それが初期の陽水の魅力だったのだ。収録曲も名曲ぞろいで、尾崎豊がアマチュアの頃にカバーした「夏まつり」、もっくんがカバーした「東へ西へ」、そして個人的に陽水のなかで一番の名曲だと思う「能古島の片想い」が収録されている。

陽水ライヴ もどり道(1973年7月1日)
シングル「夢の中へ」がヒットし、それに続けとばかりにリリースされたセカンドアルバム「陽水II センチメンタル」も大ヒット。陽水のまわりがにわかに騒がしくなりはじめ「いまが千載一遇の売れどきだ」と考えたポリドールはサードアルバムのレコーディングを急かした。しかし、なかなか出来あがらないため、待ちきれずにリリースされたのが本作「陽水ライヴ もどり道」というライブアルバムである。ライブ自体はとても短く、演奏もバンドではなく弾き語りだ。まるで流しのよう。この頃の陽水の病的なまでに繊細で儚い感じがヒシヒシと伝わってくる。近年の陽水からは想像できない程、ナヨナヨしたMCが聴ける。歌を歌っているときは声がガンガン出ているのだが、MCの声はひどく小さい。緊張しているのか声が震えている。MCの内容も「先日父が亡くなりましてねぇ…」と客もリアクションに困るであろう不幸話を長々と話し、最後の方は感極まって泣いている。しかも泣いた後に歌った曲が「人生が二度あれば」。暗い、暗すぎる。でもこの暗さが好きだ。収録曲には初期の代表曲が網羅されている。「傘がない」「東へ西へ」「夢の中へ」「いつのまにか少女は」そして本作でしか聴くことが出来ない「星(終りのテーマ) 」などが収録されている。急遽発売された「陽水ライヴ もどり道」はライブアルバムでありながら売れまくった。そして本作から5ヵ月後に満を持してリリースされたサードアルバムがあの「氷の世界」なのであった。

氷の世界(1973年12月1日)
オリジナルアルバムとしては3枚目。日本初のミリオンセラー・アルバムである。シングルでのミリオンセラーはあったみたいだが(主に演歌)アルバムのミリオンは陽水が初。快挙である。このアルバムの凄い所は、「芸術は爆発だ」的な訴求力に尽きるだろう。とにかくテンションが終始張り詰めている。最初から最後まで圧巻のクオリティである。タイトルチューン「氷の世界」の躍動感と疾走感がほほとばしった音からは、もはやフォーク歌手・陽水の姿は存在しない。ファンクのようでもあり、ロックのようでもあり…、ジャンルレスな陽水ワールドが広がっている。「氷の世界」以外の曲は「桜三月散歩道」「白い一日」「心もよう」「自己嫌悪」「おやすみ」などフォークソングテイストな曲が多い。「氷の世界」があまりにも前衛的でインパクトのある作りだが、それ以外は堅実なファークソングが占めている。このバランスの妙が100万枚突破の要因なのだろう。

二色の独楽(1974年10月1日)
「氷の世界」で“時の人”となった陽水。「氷の世界」の次のアルバムである「二色の独楽」はもちろん売れまくった。ロサンゼルスでレコーディングされた本作は35週間以上BEST10にランクイン。前作「氷の世界」と比べるとややフォーク寄りになっている。2曲目の「夕立」には「氷の世界」の余韻が少し残っているように思うが他の曲はフォーク系である。「野イチゴ」「ロンドン急行」「月が笑う」などシンプルでありながらも秀逸な小品といった佳作が多い。バリバリフォークな陽水を楽しめるのは、本作が実質的に最後であり貴重だ。一応5枚目の「招待状のないショー」もフォークテイストが残っているが現在はなぜか手に入らないし。ナイナイのANNで話題になった「ゼンマイじかけのカブト虫」も収録されている。

white(1978年7月25日)
大麻で捕まった後にリリースされた6枚目のアルバム「white」。このアルバム、はっきり言って凄い。個人的には陽水の全作品の中で一番の名盤だと思う。しかし、このアルバムは売れなかった。陽水ファンの間でも特に評価の高いアルバムではない(なぜだ!?)。これほどまでに素晴らしいのに。曲調は初期のようなフォークテイストではないのだが、だからといって、80年代のようなシンセなピコピコサウンドでもない。70年代的な生の楽器が鳴っていて普遍性があるように思う。留置場で作ったといわれる「青い闇の警告」にはかなり共感する歌詞がバンバン出てくる。、まるで自分のことを歌ってくれているかのような錯覚に陥るほど共感する(歌詞を見れば分かるが「青い闇の警告」に共感するって相当病んでるけどね)。タイトルチューン「white」や「Bye Bye Little Love」など屈指の名曲が揃っている。個人的にこのアルバムを聴いて救われた部分があるなぁー。それくらいの個人的名盤。

LION & PELICAN(1982年12月5日)
相変らず人気低迷期だったようだが、80年代前半に発表した作品は今振り返ってみると意外にも充実している。特に「LION & PELICAN」は陽水の代表作に挙げられるほどの名盤。現在でもライブでは必ず歌われる「とまどうペリカン」や「カナリア」が収録されている。またある意味陽水の代表作となっている「リバーサイドホテル」も収録されている。「ワカンナイ」や「背中まで45分」などからは初期のセンチメンタルな陽水ではなく、いわゆる近年の「なんだかよくわからんが、ダンディなオッチャン」的な陽水が姿を見せている。しかし残念なことにアレンジはダサダサな80年代サウンドなので今聴くと正直キツい。

Negative(1987年12月16日)
Negative、というタイトルからは初期の儚い陽水を感じずにはいられないが、内容は別に後ろ向きな曲というわけではない。なんで「Negative」なんてタイトルにしたのか疑問なほどだ。相変らずの懐古的な80年代サウンドなのが残念だが、曲は良質。本作に収録されている曲で有名な曲は1曲もないし、本作からベストアルバムに採用されている曲も無い。非常に地味な作品だが、実験的で面白い曲が多数ある。「We are 魚」やタイトルチューンの「Negative」は今風にアレンジすれば結構化けると思う。個人的には「全部GO」の「儚いで まどろんで 寂しんで それを楽しんで」という歌詞に衝撃を受けた。なんて柔軟な日本語なんだ。

ハンサムボーイ(1990年10月21日)
90年代に入り、一発目のアルバム「ハンサムボーイ」。このアルバムはなんと言ってもジャケットでしょう。思わず笑ってしまう。ジャケ買いしてしまいそうなほどの強烈な吸引力がある。陽水が微笑んでいるだけなのに、なぜこれほどまでに笑いがこみ上げて来るのだろう。初期の陽水にはなかった、“奇妙な陽気さ”という唯一無の属性が陽水に備わってきたのもこの頃からだろうか。特筆すべきは「少年時代」だろう。いまや音楽の教科書にも掲載されているほどの国家級の名曲である。他にも後に「ゴールデンバッド」に収録されることになるギラギラと怪しげにテカった陽水流のロック「ライバル」や友近がカバーした「Tokyo 」。隠れた名バラード「自然に飾られて」など名曲多数。

UNDER THE SUN(1993年9月15日)
90年代に入ってからの陽水は陽気だった。しかし、持ち歌には暗い曲が多かった。そのためライブをやってもイマイチ盛り上がりに欠けた。「ライブで盛り上がる曲が必要だな」と考えた結果制作されたアルバムが本作。1曲目からリズミカルで爽快なロックではじまる。後の、横文字のシュールな言葉の羅列で埋め尽くされる歌詞もこのアルバムからはじまったように思う。昔のような暗くてセンチメンタルな陽水は、このアルバムを最後に完全に消滅したと言える。7曲目に収録されている「鍵の数」はココロのベスト10に入る名曲。

GOLDEN BEST(1999年7月28日)
90年代の陽水にはそれほど興味がない。90年代前半には音楽の教科書に掲載された「少年時代」や陽水のシングル史上最も売れた「Make-up Shadow 」などの大ヒット曲はあるものの、それほど惹かれない。90年代から、やたらと歌詞に横文字が入るようになり、それに伴い歌詞がシュールになり…。そんな個人的にパッとしない90年代の陽水だが、注目すべきは200万枚以上売り上げた2枚組みのベストアルバム「GOLDEN BEST」だろう。初期の曲から近年の曲まで、安全地帯との共作から奥田民夫との共作まで、フォローされている。僕も「GOLDEN BEST」から陽水にハマったクチなので、思い入れが強い。

カシス(2002年7月24日)
2000年代の陽水のオリジナルアルバムは(今の所)「カシス」と「LOVE COMPLEX」の2枚しかリリースされていない。まあ、そのかわり2000年代の陽水はご存知のようにライブをやりまくっているわけだが。「カシス」は名盤なのだろうか?思い入れが深い故、よくわからない。少なくとも「LOVE COMPLEX」よりは優れているかな。僕がはじめて行った陽水のライブは2002年の『Blue Selectionツアー』だった。このツアーでは「カシス」のなかからの選曲が多かったため事前に何度も聴いた。だから、「カシス」を聴くと2002年のまだ僕が大学1年生だった頃の思い出がドクドクと溢れ出る。なので今でもよく聴いている。フジテレビのドラマ「ランチの女王」の挿入歌「森花処女林」や岡村靖幸の「モンシロ」を彷彿とさせる「この世の定め」は名曲である。

LOVE COMPLEX(2006年6月28日)
オリジナルアルバムとしては現在のところ最も新しいアルバム。90年代以降、陽水の書く歌詞のメッセージ性はどんどん薄れていき、ワケの分からない歌詞になっていくわけだが、このアルバムはある意味、「シュールな歌詞」の到達点に達している。思うに、もう陽水には熱意を持って歌詞にすべき対象や事象はないのだろう。もう悟っているのだろう。シングルカットされ、ウィスキーのCMに起用された「新しい恋」の作詞は小説家の町田康が担当しているし、「長い猫」という曲の作詞は陽水の娘との共作だ。陽水が一人で担当した曲の歌詞は横文字やら言葉遊びやらが多様されたよくわからないものが多い。過去の輝かしい名盤たちと比べるとあらゆる点で劣っているように思えるのも事実だが、それでも、井上陽水と同じ時代に生き、リアルタイムで新譜が聴けるということは、何にも代えがたい喜びなのである。



追記
これだけの量の文章を一気に書くと誤字脱字や変換ミスやチグハグな言葉なんかが大量発生するなぁ。気にしないでください(まあ誰も読んでないだろうけど)。それにしてもファークって…、ヒドイな。

お前には関係ない。黙ってろ

●よしひろ君のHUNTER×HUNTER
先週、先々週と2週連続で読み逃した「HUNTER×HUNTER」。今週はちゃんと読んだ。展開が遅い漫画だが、内容は毎回濃くて難解なため、2週ぶりだと少し分からない所があった。しかし、今回は内容についていけない自分のために用意されたかのような回だったな。プフの能力〝蝿の王〟により各持ち場の状況を簡潔におさらいさせてくれてので、なんとなくだけど把握できた。要は結局、実質的には全く進んでないってことだな。ジャンプで毎週チェックして追うよりも単行本で読んだ方がいろいろと都合が良いような気がしないでもない。ユピーVSナックル・シュート・モラウはいまだに戦いを続けているし、王とネテロの行方は分からないまま、そしてキルアは儚いまま…。今回も相変らずな感じで終わるのかぁ~と思ったら最後の3ページでキターー。久々のゴンとネフェルピトー!!これだよ。これを待ってたんだよ!

コムギを治療中のネフェルピトーとゴン。蝿の王によりゴンの居る塔に向かい、ゴンを後ろからノータイムで殺そうとしたプフを焦り顔で制止するピトー。ピトーとプフがお互い苛立ちを抱えつつ会話した後のゴンの一言「お前には関係ない。黙ってろ」。……もう少年漫画の主人公じゃねーよ(笑)。なんだこの冷徹な男は。こんなキャラだったっけ。僕の知っているゴンはいつも笑顔で正義感に溢れる優しい少年だったはずなんだけど。でも、この「黙ってろ」といった時のゴンの底知れない表情にゾクっと来た。そしてプフのキレ顔に吹いた。やはり蟻編の“おししいところ”は主人公であるゴンがすべてかっさらっていきそうな予感。そして久々に見たピトーの焦り顔もやっぱりいいね。ピトーは「ゴンは研ぎ澄まされているからプフの存在に気付いていたし、もし攻撃を仕掛ければ、迷わずコムギを殺しに来ていた」みたいなことを言っていたが、さすがにそこまではしないだろう。それにもしコムギをヤリにゴンがノータイムで突進したとしてもピトーの桁外れの戦闘能力をもってすれば止めれたんじゃないか。コムギを人質にとられてから脅威のデフレにより「ピトーって実はそんな強くないのでは?なーんかいっつも汗かいてるし」と頼りなさげに思われがちだが、本来は違う。単行本を読み返せば一目瞭然なように底知れない強さと残酷さを有したモンスターだ。なんだかゴンが危険人物として過大評価されているような気がするなぁ。来週はゴンの“クダリ”のみの回だったらいいな。


●なおき君のBILLY BAT
青年漫画誌「モーニング」で10月から連載されている浦沢直樹の新作漫画「BILLY BAT 」。浦沢直樹って有名ですよね。正直「20世紀少年」が巨額の製作費を費やされ制作され話題になるまで、それほど有名な人だと知らなかった。ネットでいろいろと調べてみるとかなり評価されている天才漫画家らしい。「そんなに凄い御方なのかぁ~」と思っていたら、某所で浦沢の新作「BILLY BAT 」がモーニングで連載されているという情報をキャッチしたので、それから毎週木曜日は「モーニング」を立ち読みしている。

今週号で第4話。第1話が浦沢らしからぬアメコミタッチ風の探偵漫画からはじまり、第2話の途中で実は劇中漫画であることが判明するというサプライズで読者の度肝を抜いた。劇中漫画以降はいつもの(良くも悪くも)浦沢っぽい作品で…正直もう今週号で読むのやめようかなぁ~と思っていたのだが、ラストで主人公(主人公の名前なんだっけ?)に盗作疑惑を卑怯にも持ちかけ金を強請った人物が主人公の目の前で謎の死。なんという急展開。いっきに来週が楽しみになってしまったではないか。でもこの急展開のラストを読んで思い出した。昔途中で読むのをやめた『MONSTER』のことを。最初は次が気になって仕方のないストーリーなのだけど、いつまでたってもオチというか真相が提示されないんだよな。読者をずっと煽るだけ煽りまくって…煽っただけでいつまでたってもオチがないという。そして話は複雑にこじれ小難しくなっていくという。それで読むのやめたんだよな。「BILLY BAT 」第4話のラストは確かにこれ以上ないくらい次が気になる展開だが、あの果てしなく続く「煽り」の発端だとしたら少しゲンナリな気もする。

追記
モーニングといえば「島耕作」シリーズが連載されている。ちらっと見てみたが相変らずお盛んなようで。…もう老人なのに。

ぼくのなかのLovin' you

ここ最近、ずーっと『Lovin' you』を口ずさんでいる。『Lovin' you』とは岡村靖幸が渡辺美里に提供した曲であり、1986年にオリコン1位を獲得した渡辺美里のセカンドアルバムのタイトルにも冠された名曲。この曲の存在は、前にアップした「俺はラッキー そしてヤスユキー」の記事で紹介した動画のHMVインストアライブで知った。で、衝撃を受けた。心をグワッシと鷲づかみにされた。この秀逸すぎる珠玉のメロディメイク…恐るべき名曲だ。インストアライブの動画の『Lovin' you』の部分だけをもう何回見たことだろう。たぶん30回くらい見たかなぁ。もっと見てるかも。もちろん何回も見れば多少飽きては来るのだけど、それでもそれなりに毎回感動してしまう。

岡村ヴォーカルの『Lovin' you』を視聴した後、渡辺美里の歌う本家の『Lovin' you』をYOUTUBEで視聴したのだけど、「まぁ~こんなもんか」という感じだった。もちろんいい曲だし、渡辺美里の歌は上手いのだけど、心をグワッシされなかった。何度も見るうちに渡辺美里の『Lovin' you』も好きになったけど、やはり断然岡村ヴァージョンの方が良い。同じ曲なのになぜこれほどまでに違いが生じるのだろうか?もちろん僕は岡村ファンだから多少(いやかなり)盲目的に賞賛してしまう部分もあるだろう。でも岡村ヴァージョンの方が断然優れている。

岡村ヴァージョンの『Lovin' you』と原曲を比べてみると、微妙にメロディが違う。拍子のとり方や、溜めが岡村流にアレンジされている。この微妙なアレンジによりさらに『Lovin' you』が名曲になっている。自分で作曲した曲だからこそ、こういう風に歌った方がより魅力的になるということが特に意識しなくとも無意識の内ににわかっているのだろう。一つ具体例を挙げると、サビの「目覚めた朝に きみがいない日は」の部分。HMVでの岡村靖幸は「目覚めた朝に」の「朝に」の所で絶妙な溜めを入れるのだけど原曲はそれがなくサラっと通り過ぎるように歌っている。この一見些細な「溜め」があるかないかで大きく違うように個人的には感じる。また、渡辺美里は歌唱力があるので、どうしても声量を誇示するかのような…いわゆる「私こんなに声でるんです」的な、あるいは小柳ゆき的な、歌い方になってしまっているが(全然悪いことではないけど)、岡村靖幸はあまり声が出ないため、それ故、感情の込め方に重きを置いた歌い方になっている。「とがった心癒してくれる君に出会うため」の「出会うため」の部分なんかが特にそうだ。

というわけで『Lovin' you』は珠玉の名曲である。故に冒頭で書いたように最近は四六時中、口ずさんでいる。朝起きてから夜寝るまで口ずさんでいる。周りに人が居なければちょっと大きめの声で歌っている。『Lovin' you』を全力で思う存分歌うため、勇気を出してヒトカラに行こうかなぁと思っているくらいだ。

話は突然変わるが…、『Lovin' you』を口ずさんでいてふと思ったのだが、名曲ってサビのパートが把握しづらくないだろうか?名曲と呼ばれる曲はAメロBメロサビ全てが美メロだから、曲の最初から最後まで全てが実質サビみたいなものだ。だから判断しにくい。『Lovin' you』でだったら「目覚めた朝に きみがいない日は~」の部分がサビなのだろうけど、冒頭の「ぼくのなかのRock 'n' Roll」もサビ級のメロだ。他の名曲でも同じことがいえる。名曲といえば尾崎豊の「I LOVE YOU」が思い起こされるが、この歌も全部サビ級だ。歌いだしの「I LOVE YOU 今だけは~」も「きしむベッドの上で~」も「一つに重なり生きてゆく恋を~」も全部サビ級だ。世間的に名曲とされている山下達郎の「クリスマス・イヴ」とか井上陽水の「少年時代」なんかもサビがわかりにくい。もちろん少し考えればわかることだけどさ。〝名曲はサビがわかりずらい〟説…どうでしょう。

追記
マーティ・フリードマンが雑誌(WHAT'S IN だったかな)で言っていたが洋楽にはAメロやサビなどの言葉がないらしい(言われてみれば「サビ」とか「Aメロ」ってものすごく日本語的だもんな)。もちろん洋楽にもサビやAメロはパートとしてはあるわけだが、言葉として存在しないのだ。J-POPは枠組みに縛られすぎなのかもしれない。CMが15秒だからサビも15秒以内にするみたいな話を聞いたことがあるが、それって本当はおかしな話だよなぁ。


Lovin' you(3:14~4:25)

本家も良い。

時には起こせよムーヴメント

僕がはじめて買った小室作品は「H Jungle with t」の『WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント』だった。90年代中盤、日本の音楽シーンでプロデューサーという立場からヒット曲をこれでもかというほどに連発し一世を風靡していた小室哲哉。片や当時のお笑い界で飛ぶ鳥を落とす勢いであった怖いもの知らずのダウンタウン・浜田。この二人により結成されたユニット、それが「H Jungle with t」(正確にはもう一人いた気がする)。当時は話題になったなぁ。もう10年以上前のことだから、最近の中高生は知らないのだろうな。結成記者会見で小室が「ミリオンはいく」みたいなことを言い、実際リリースしたら200万枚のダブルミリオンを突破。まさかの有言(以上)実行である。今思えば、これを機に「ミリオン」という言葉が定着したように思う。

「WOW WAR TONIGHT」は「たまにはこうして肩を並べて飲んでほんの少しだけ立ち止まってみたいよ。純情を絵に描いたような、さんざんむなしい夜も笑って話せる今夜はいいね~」というセンチメンタルな歌詞からはじまる。曲調はどこか乾いていて、アコギ1本で弾き語ったらしんみりしてしまうような心地の良い曲。しかし後半からはメッセージ色の強い熱い歌詞が続き(小室にしては珍しい)、それに伴い曲も盛り上がる。早口のメロディがあったり、松ちゃんのラップ(?)が挿入されてたり、さまざまな要素が複合的に詰まっていて、なかなか面白い。200万枚はさすがに売れすぎだと思うが、とても秀逸な曲である。渡辺美里の「My Revolution」と共に小室の代表曲といえるだろう。

さて…、小室逮捕について。あの、逮捕されてからこういうこと言うのも何だが僕は小室が嫌いだ。90年代に流行りまくった一連の小室ファミリーに対し当時は怒りにも似た心持でクソくらえって思ってた。なんでそれほどまでに小室ファミリーにイラついていたのだろう?今振り返ってみると少々不思議だが、なんかチャラチャラした感じが嫌だった。小室系全盛の頃僕は尾崎豊信者だったからなぁ。きっといろんなものに反発したかったのだろう。今でもエイベックスが嫌いだが、それは小室ファミリーを嫌悪していた頃の気持ちの延長線上にあるのかもしれない。小室ファミリーのなかでも、グローブは特に嫌いだった。先日、TBSのオールスター感謝祭で久々に見たけど、嫌悪感しか抱かなかった。ねずみ講・マークパンサー、ナイナイANNリスナーの間では有名な稀代の性悪女・圭子(なんで離婚するのだろう)。そして5億円詐欺師・小室。…やれやれ。

それでも、岡村靖幸ファンになってからは、「小室は岡村ちゃんとエピック時代からの旧友で、渡辺美里に小室・岡村の二人で曲をたくさん提供していた仲間」ということを知り、また、小室の番組に岡村靖幸がゲスト出演している映像を見たりして(挙動不審気味の岡村に対して小室は優しい対応だった)、昔と比べればかなり小室株が上がり、最近は堅調状態だった。しかし、今回の事件で小室株暴落。やっぱ、好かんな、コムロは。

追記
そういえば「My Revolution」のシングルのB面に収録されている「みつめていたい」は岡村靖幸が作曲している。ってことはどちらの曲も作曲担当者が捕っ……。

追記2
小室逮捕のニュースを知り、心配になったのは元V2のYOSHIKIだ。YOSHIKIの金銭面って結構不透明だよな。詐欺まがいのことをやっていなければよいのだが。

岡村靖幸で「ファンシーゲリラ VIDEO SHOP '92」 全曲実況

1. OPENING
暗くて怪しげな夜の地下水路。懐中電灯で前方を照らしながら岡村靖幸とバックダンサーの男二人が歩いてくる。何かを探しているかのような真剣な表情をしながら、地面の水を蹴り飛ばしたり側転したりしている。何をやっているのか、そして何が目的なのか全く分からないが、察するに本作のタイトルである『ファンシーゲリラ』という言葉の映像化を試みているのだろう。

2. カルア ミルク
地下水路の水の煌きが画面一杯になったところで本編の1曲目「カルアミルク」へと流れるわけだが、いつになっても水の煌きが消えないまま残っている。そして映像には全体的に靄がかかっており、縦長に引き伸ばされたような逆ハイビジョン映像になっている。これがいわゆる悪評高いファンゲリ仕様である。水の煌きはカルアミルクの時だけだが、靄と縦長映像は最後まで続く。これは慣れるしかない。
岡村靖幸のライブDVDで「カルアミルク」が収録されているのは本作だけであり、貴重だ。岡村靖幸の代表曲と言っても決して過言ではない名バラードをオリジナルヴァージョンよりも低音がずっしりと響くセクシーな声で歌い上げている。高音もバンバン出ている。「六本木で会おうよ」の「会おうよ」のところの高音も余裕で出ている。
特筆すべきはカルアミルクを歌い終わった後の語り。「カルアミルク」のAメロとBメロの間の「ハぁーハぁーハぁーハハーイ」の部分をエンドレスでリピートした演奏をバックに岡村靖幸の語り(語りと言うか叫び?)がスタート。岡村ファンの間では有名な名セリフが盛りだくさんだ。「スーパーファミコンなんかにゃ負けたくないぜっ!俺はヤスユキちゃんだぜ」「ファイナルファンタジーやドラゴンクエストや女神伝説なんかにゃ負けたくないぜ」(「女神伝説」ってマイナーだな)「せっかく生まれてきたからには俺は素晴らしい音楽を作りたい」「誰にもまねできない音楽を。今まで聴いたことのない音楽を」「ベイベー気付いてるかい?お前はスターだぜ」「ディズニーランドなんかより俺の方が素敵だろ」などなど。岡村ファンなら必見の「カルアミルク」である。

3. いじわる
今見ると若干しょぼく感じる「炎」のCGが画面いっぱいに覆われ「いじわる」へ。このライブの岡村靖幸の「声」はちょっとあり得ないくらい調子が良いのだが、なかでも「いじわる」の声はずば抜けている。神がかっているとさえ言える。ダンスもノリノリかつキレキレであり、最強の声とダンスのマリアージュでパフォーマンスされる「いじわる」は100点満点。

4. (E)na
「ライブ家庭教師91」では、まだ浸透していなかった手首を前後にカクカクさせる振り付けもファンゲリでは浸透している(よーく見てみると、岡村靖幸が客に向かってカクカクを必死に促しているようにも見えるけど)。「(E)na」の振り付けや曲の構成は「ライブ家庭教師91」と全て同じ。ドラムソロがあり岡村靖幸のギターソロがあるところも同じ。唯一違う所は最後の踊りの部分。フリーダムな岡村靖幸のダンスが拝見出来る。

5. ステップ UP ↑
衣装チェンジ。これまでの紫のブラウスにジーンズ姿から黒のスーツに変わる。バックダンサーの衣装もゲイのような気持ち悪い衣装に変わる。白のシャツを前開きにし地肌にサスペンダー。下は一昔前にブレイクしたHGがはいていたような黒のパンツを着用。ってか尻が食い込んでいるのだが…。
どこか不穏で淫靡なベースラインが唸り、「ステップ UP ↑」のあの「ジャージャジャジャジャン」というキャッチーでファンキーなフォーンが被さる。ビシっとスーツで決めた岡村靖幸が相変らずいい声で歌っている。やはりライブではこの曲が一番盛り上がるな。

6. 聖書(バイブル)
つなぎめです!特筆すべきは「ステップ UP ↑」と「聖書」のつなぎめのベース。なんだこの最強に素晴らしいメドレーの入りは。スガシカオが自身のラジオで絶賛したあの「ベースライン」がフューチャーされた天才的な入りは素晴らしすぎる。
ファンゲリの「聖書」はとにかく速い。過去最速のテンポで演奏されており、かなりアドレナリンが噴出してしまう。バックダンサーはいつのまにかシャツを脱いでおり、ほぼパンツ一丁状態。非常にキモイ。でもこのキモさが岡村ちゃんワールドだよなー。

7. 生徒会長
もうノリノリである。岡村ちゃん、自分の世界にすっかり入ってしまっている。スィングしまくっている。この「生徒会長」はメドレーの一部なので1分程度なのが寂しい。ぜひフルで聴きたいものだ。

8. 家庭教師
この「家庭教師」もひとフレーズ歌っただけで次の曲の「だいすき」へと流れてしまう。なんか「SEX」と連呼し腰を振っている。やれやれ。

9. だいすき
盛り上がりが最高潮に達した所で「だいすき」がはじまる。この映像を見るたびに「だいすきは売れるべくして売れた曲なんだな」と実感する。岡村靖幸の売り上げ的な面においてのみの代表曲ではなく、いつまでも色あせない普遍的な魅力が「だいすき」には宿っている。なんてったって「ねぇ3週間ハネムーンのふりをして旅に出よう」「おんなのこのために今日は歌うよ」だもの。こういう世界観というか発想が堪らない。お客さん(NKベイベー)も盛り上がっており、とても暖かい雰囲気が漂っている。ホッコリとした気持ちになれる映像。

10.家庭教師(アコースティック・インスト)
ライブ映像は「だいすき」で終了。スタッフのクレジットが流れる横で岡村靖幸がギターで「家庭教師」をジャカジャカ弾いている。ギターについてはよくわからないがこのギター相当上手いらしい。以前ギター経験者がそう言っていたので間違いない。でも近年の方がさらに上手くなっているように思う。

総評
「ファンシーゲリラ VIDEO SHOP '92」は1992年の年末にNKホールで行われたライブを収録したもの。92年と言えば岡村靖幸と同い年の親友であった尾崎豊が亡くなった年である。故に本作ではそれなりのショックを今だに引きずっていた頃だと思われる。個人的に、「カルアミルク」での真摯な語りは尾崎豊の影響によるものだと思うのだが、どうだろうか。

「ファンシーゲリラ」の特筆すべき点は、岡村靖幸の「声」だ。とにかく声質がかつてないほど凄まじい。声量があるとか歌唱力が上がったとかではなく純粋に声が良いのだ。この声を聴くだけでもファンゲリを購入する価値があるだろう。ダンスもキレキレでし、「いじわる」から「だいすき」までの最強すぎるメドレーは圧巻だ。何よりも岡村ちゃん本人がノリノリだ。故に岡村靖幸のライブDVDのなかでファンゲリをフェイバリットに挙げる岡村ファンも多数存在する。

唯一の難点は映像の加工だ。靄がかかっており縦長になっている。これは残念だ。この悪質な映像は、当時少し太り始めた岡村靖幸が少しでも痩せて見えるように縦長の映像にさせたと言われているが、真相は分からない。まぁ、近年の岡村靖幸と比べると全然痩せており、「全く気にすることないじゃないか。この先もっと太るのだから」と今になってみれば思うのだが。

「ファンシーゲリラ」の後に発売された岡村靖幸の映像作品は2003年の「シンポジウム」。つまり10年間弱の間が空く。痩せていて声もバリバリ出ていた頃の岡村靖幸が拝める最後の作品であることからも重要な位置に存在するライブDVDといえるだろう。
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