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ブレイクへの道

2011年8月に「エチケット」をリリースしてからというもの岡村靖幸は勢力的に活動しまくった。SLS、CDJ、2本の全国ツアー、楽曲提供、TVブロス連載、OL Killer、リマスターCD再販、モテキナイト…etc。「エチケット」のリリースを皮切りに現在に至るまで岡村靖幸の話題が欠くことは無かった。おかげで岡村靖幸ファンとしてはとても充実した日々を送ることができた。しかし、3月27日のエチケット上映会、そして、28日の「エチケットLIVE2011」のリリースをもって怒涛の勢いで続いてきた岡村靖幸の活動は一旦落ち着くのではないだろうか。

さすがにもうツアーはやらないだろう。少なくとも年内はやらないだろう。次のツアーがあるとしたらニューアルバムを引っさげてということになるのではないだろうか。ニューアルバム・・・・。普通のミュージシャンであれば1~2年に1枚くらいのペースでリリースされるものだが、岡村靖幸に関してはYOSHIKI並みに寡作なので、何年先になるのか全く持って不明だ。いずれにせよ、年内の活動はせいぜい夏のフェスに参加するくらいしか見込めないのではと僕は予想している。まぁ自慢じゃないが待つことには慣れている。気長に待つしかない。

さて、今日の記事では岡村靖幸のブレイクについて考える。“岡村靖幸のブレイク”と表現した場合、音楽用語で言うところの休符という意味のブレイクを思い浮かべる人が多いような気がするが、そっちのブレイクではない(そっちのブレイクについてあれこれ書くのも楽しそうですけど)。爆発的に人気が出て大ブームになることを形容する時に使う“ブレイク”だ。

なぜ、岡村靖幸のブレイクについて考えるのかというと、それはやはり「エチケット+」のライブを見たことが原因だ。1月15日に札幌で岡村ちゃんの圧倒的に凄まじいライブパフォーマンスを見て思ったのだ。これほどまでにレベルの高いライブを展開しながらも、裏にはまだまだ底知れぬポテンシャルを(まるでアラブの石油王の巨大な金庫の中身のように)隠し持っている岡村ちゃんならこの先ブレイクすることもあるいは可能なのではないか、と。もし、岡村靖幸がブレイクするとしたらどのような形でブレイクするのだろう?

以下、岡村ちゃんがブレイクするための道のりをいくつか考えてみた。

■定期的な音楽活動
「エチケット」をリリースしてからの一連の音楽活動で、新しく岡村靖幸のファンになった人は多い。考えてみれば、岡村靖幸はデビューしてから「家庭教師」をリリースした1990年頃まではコンスタントに音楽活動をしていたが、それ以降は休みがちになり活動は途切れ途切れだ。継続して音楽活動をし続け、地道にファンを増やしていく、ということがなかった。定期的にシングルをリリースして、アルバムをリリースして、ライブをして、楽曲提供して、メディアに露出してという本来であれば当たり前の音楽活動をしていれば、いつの日かブレイクするのではないだろうか。「ずっと好きだった」で地味ながらもブレイクした斉藤和義みたいなベクトルでのブレイクであれば岡村ちゃんにも十分可能性が見込めるはずだ。

■キラーチューン
定期的な音楽活動を地道にやっていけるのならそれに越したことは無いが、それがなかなか出来ないのが岡村ちゃんである。となれば、やはり曲で勝負するしかない。「曲を作ることは楽勝」と言っていることからもわかるように岡村靖幸は作曲に関してはかなり万能な人だ。きっと、自由自在に曲が作れてしまうのだろう。であれば…いっそのこと、もう姑息なほどに万人の心を否応なく魅了してしまう、まるで麻薬のような名曲を作ってしまえばいいのではないだろうか。曲調は岡村靖幸の得意なバラード。カタルシスなコード進行に万人の心の琴線に触れるメロディライン。誰もが共感してしまうセンチメンタルな歌詞。尾崎豊の「ILOVEYOU」や松田聖子の「SWEET MEMORIES」やサザンオールスターズの「TSUNAMI」並みのキラーチューンを作ってしまえば、一気にブレイク間違いない。

■バラエティ進出
岡村靖幸はテレビに出演することに抵抗はあまりないように窺える。ならば、バンバンテレビに出ちゃうのもひとつの方法かもしれない。しかし昨今、まともな音楽番組は殆ど存在しない。それならば、バラエティに進出すればいいのではないだろうか。岡村靖幸は面白い人だからもしかしたらお茶の間の人気者になれるかもしれない。
しかし、難点がひとつ。バラエティに出過ぎるとダイアモンド☆ユカイやDAIGOのようにある意味で晒し者的なブレイクになってしまう。そっちの方向で一度ブレイクしてしまうと音楽の世界に二度と戻れなくなってしまうので注意が必要だ。ミュージシャンとしての価値が損なわれない程度に適度にバラエティ番組に出て欲しいものだ。個人的にはバラエティに出演する岡村ちゃんが凄く見たい。ダウンタウンやタモリと絡む岡村ちゃんが見たい。「ごきげんよう」でサイコロをなげる岡村ちゃん。「笑ってはいけない24時」で無茶なことをやる岡村ちゃん。「帰れま10」でぐったりしている岡村ちゃん。どれも絶対素敵そうじゃん♪

■霊能師
上に書いた方法以外でブレイクする方法がある。音楽活動もせず、キラーチューンも作らず、テレビにも出ず、それなのにブレイクする夢のような方法が実はある。それは…オセロの中島知子が同居していた某霊能師と付き合うことだ。ある意味、日本で一番のトピックとして連日取り扱われるよっ・・・・(…すいません)。

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というわけで、岡村靖幸のブレイクについていろいろと考えてみた。やはり、最も重要なのは最初に書いた「定期的な音楽活動」だろう。これにに尽きる。定期的な音楽活動さえ出来ていれば、いずれキラーチューンが生まれるかもしれないし、ダウンタウンと共演する機会に恵まれるかもしれない。すべての根幹は今の状態を継続することが前提なわけで…つまり何が言いたいのかというと、「二度と逮捕されるようなことがあってはならない」というわけだ。

追記
今回の記事を書いている途中にふと「別に岡村ちゃんはブレイクなんてしなくてもいいよなぁ」と思った。岡村靖幸本人も岡村靖幸ファンも別にブレイクすることなんか望んでいないのではないだろうか。だって、今のままで十分過ぎるほど満たされているもの。これ以上のことを望んだら罰が当たるよ。

追追記
岡村靖幸の記事。テンプレを変更したので少し見やすくなったかも。
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「週刊SPA!」 対談「岡村靖幸×浜野謙太」 ~ほら、やっぱりリア充だ!~

3月13日発売の「週刊SPA!」に岡村靖幸と浜野謙太の対談が掲載されている。
最近は「EYESCREAM」「ミュージックマガジン」と書店での取り扱いが少ない雑誌への登場が多かった岡村靖幸。特に「EYESCREAM」なんて札幌中心街の大型書店にも置いていなかった。あまりにも見つからないもんだから、もしや「EYESCREAM」なんて雑誌は実はこの世に実在していないのでは?と内心疑ってしまったほどだ。だってアイスクリームって…ネーミングからしてふざけてるし、そもそも岡村靖幸のドアップを表紙にする雑誌なんて存在するわけがない!アイスクリームなんて雑誌は初めから無かったのだ!…そう思い込み諦めることにした。

その点、「SPA」は良い。ごくごく普通にコンビニで買えた。「SPA」みたいな、いわゆるおっさんが読むような雑誌を僕は普段全く読まないのだけど、それでも「SPA」という雑誌名は耳にしたことがある。結構有名な雑誌ですよねぇ、スパ。

さて、岡村靖幸と浜野謙太の対談だが、これがなかなか面白い内容だったので以下感想。

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初めは「爆弾こわい 岡村靖幸REMIX」について。岡村靖幸がリミックスを手掛けるようになった経緯やリミックスのやり方などについて語る。「在日ファンクの特筆すべき点は歌詞が良いこと」と岡村靖幸が褒め、話は歌詞についてへと流れる。

日本語で気持ちよく乗せれば、それほどカッコいいものないですから
歌詞について語る場合、一般的なミュージシャンであれば歌詞の内容について話すと思うのだが、さすがこの二人は違う。もっぱら歌詞の乗せ方について語り合っている。「変テコな言葉でも当てはまるとすごく重要な意味を持つようになる」とハマケンが言えば、岡村ちゃんは井上陽水の「氷の世界」を例に挙げ「突出してグルーヴィーな曲。日本人でああいう能力を持った人は実は多い。グルーヴに対する能力というか」と歌詞の乗せ方について語る。

先月、再販された岡村靖幸のアルバムを歌詞カード片手に聴いて僕が改めて感じたことは、まさに上記のような歌詞の乗せ方についてだった。歌詞がメロディとシンクロしまくっている。一体化している。もうメロディと歌詞が見事なまでに混ざり合っている。故に気持ちが良い。声に出して歌うと気持ち良いのだ。がっつり日本語なのに(柔軟剤買ってるときくらい♪とか)口元には美麗な英語を発したかのような感覚が残る。“詩”じゃなくて“歌詞”ならではの妙がふんだんに感じられる。

全然、楽勝じゃない。逃げたいです。
しかし、歌詞を書くことは困難らしく「スラスラ書けます?」とのハマケンの問いに「逃げたいです」と岡村ちゃん。ハマケンも、岡村ちゃんのファンなんだから知ってるよね?歌詞に苦戦していることは重々承知しているはず。知っていながらわざと聞いたのだろうか。

めっちモテたら俺、今みたいな僕じゃないですもん
歌詞の話はいつのまにか脱線し、岡村ちゃんの“非モテ”話へ。「ビックリするくらいモテなかった(苦笑)」と岡村ちゃん。「友人のふり」では「あんまりモテなかったほうだし」と歌っているけど正確には「ビックリするくらいモテなかったほうだし、臆病で正直じゃないから♪」なのか。

「ビックリするくらいモテなかった」の「ビックリ」という表現にちょっと共感してしまう。ニュアンスとしては「モテないことはある程度予想はできたものの、まさかこれほどまでに、まるっきりモテないなんて…」という落胆と「自分のルックスや性格を客観的に分析した上で、もうちょい俺モテてもいいよなぁ?」的な不満がこの“ビックリ”という言葉には含まれていると思われる。岡村靖幸の場合、なまじ顔が良いから余計ビックリしただろうな。

あなたリア充ですもんね
モテない話を展開する岡村ちゃんに対してハマケンは申し訳なさそうに「・・・・・わりとリア充(笑)」とつぶやく。それを聞いた岡村ちゃんは不機嫌そうな仏頂面(って表情はわからないけども)で「あなたリア充ですもんね。お酒とか飲むんでしたっけ?」と素っ気無く話を変える。リア充相手にすっかり不機嫌になった岡村ちゃんは「本とかは読みます?読まないですか?」とやや高圧的に質問。「全然読めなくて」と言うハマケンに「自炊はしますか?」とさらに質問攻め。ハマケンは「なんか僕・・・・・・・・・・・作ってもらうことが多いですね」と言う。

ほら、やっぱりリア充だ!
ハマケンは踏んでしまったのだ。岡村靖幸の地雷を一度ならず二度も踏んでしまったのだ。まるで真犯人を突き止めた刑事のように「ほら、やっぱりリア充だ!」と言い放つ岡村デカ。岡村ちゃん面白いなー。“ほら、やっぱり”って、そんなハマケンを糾弾するような言い回ししなくてもいいのに。

でも不思議なものだ。「SPA」に掲載されている岡村ちゃんとハマケンのツーショット写真を見る限り、明らかにリア充は岡村ちゃんのほうでハマケンのほうがモテなさそうなのに。さすがビックリするくらいモテなかったと自称するだけはある。

正しいことですね。
最後はまた歌詞の話に戻り、インタビュアーが「岡村さんのファンは曲の主人公と岡村さんを完全に重ね合わせてる気がします。それは正しいことでしょうか?」と質問。それに対して「正しいことですね」と答える岡村靖幸。

そりゃ歌詞に自分の名前を出すくらいだから「曲の主人公≒岡村靖幸」と誰もが考えているのだろうけど、やっぱり本人の口から「正しいことですね」と断言してもらえると安心する。「いや、それは違いますね」とか言われたら、過去に本ブログに書いた全曲解説とか全然見当違いなものになってしまうしな。

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というわけで、「週刊SPA!」の感想でした。面白い対談だし、掲載された写真の岡村ちゃんは痩せていてカッコいいし、大満足な内容でした。

※リア充の意味は、「実際の現実の生活(リアル生活)が充実している人間のこと。例えば、恋人や友人付き合いに恵まれる 。サークル活動や飲み会へ参加する 。オタク以外の趣味を楽しむ」だそうです。ネット用語って意味はなんとなく漠然とわかるけど、詳しくは分からないっていうケースが多いですよね。

「エチケットLIVE2011」の見所ベスト10

3月28日に岡村靖幸のライブ映像「エチケットLIVE2011」がリリースされる。映像作品としては2005年の「Me-imi Tour」以来だから、なんと実に7年ぶり!前回はDVDのみでのリリースだったが今回はDVDとBDの二パターンでリリースされる。さらに通常版と限定版の二パターンがあるので、計4パターンとなる。なんか、ややっこしいですねぇ。そういえば、ビデオからDVDに移行する時も、ビデオとDVDの二パターンでよくリリースされてたっけ。懐かしいな。

「エチケットライブ2011」に収録されるライブ映像は2011年9月20日に渋谷AXで行われたライブだ。この日のライブの模様は、去年の暮れから今年の1月にかけてスペースシャワーで何回か放送されたので見た人も多いのではないだろうか。僕はわらびもちさんからスペシャの映像を録画したDVDを頂いたので既に視聴済み。もう、数十時間は視聴している。だから、正直、新鮮味はあまりないのだよなぁ。新たに追加される映像は通常版では「カルアミルク」「あのロン」の2曲のみ。限定版では「アルファイン」「SuperGirl」「カモン(ロングバージョン)」の3曲。ちなみに「カモン」のロングバージョンってのは岡村靖幸が舞台から去ったあとのバンド演奏のことだと思われるので実質は限定版も2曲とみなした方が良いだろう。これはどうなんだろう?全曲収録してほしいものだ。せめてラストは「OUT OF BLUE」で〆てほしかった。

収録曲に関しては不満だが、ライブ自体は最高にスッバラシイ。既に数十時間も視聴した僕が言うのだから間違いない。というわけで、今日の記事では、3月28日にリリースされる「エチケットLIVE2011」の見所や個人的にお気に入りのシーンを僕の独断と偏見で勝手にランキングしてみた。以下の文章は多少ネタバレが含まれるので、「まっさらな気持ちで見たい」という方は読まないように!


第10位 フリフリデェーンス
ZEPPSAPPOROで初めて「19」の腕フリフリダンスを見たときはかなり衝撃的だった。改めて、このフリフリダンスを見て判明したのだが、めっちゃ“どや顔”でフリフリしてるんだね。照れ隠しかな?あんな可愛いダンスをしているもんだから、本当はちょっぴり自分が恥ずかしいのだろうか。

第9位 ズゥゥーンとジョジョ立ち
「エチケット」「エチケット+」のツアーではステージのカーテンが開くとお立ち台の上にジョジョ立ちの岡村ちゃんがズゥゥーンとキメている。この登場シーンは否応なくテンションが上がる。まさに岡村ちゃんって感じのポーズで素敵だ。この登場の仕方は札幌公演でもやっていたと思うのだが、なぜか記憶にないんだよなぁ。くそぅ!

第8位 プリケツカメラ
ジョジョ立ち用のお立ち台の下のほうにはカメラが仕込まれているのだが、そのカメラがなかなか良い仕事をしている。主にセンターでダンスしながら歌っている岡村靖幸のバックショットを映している。低い位置からのバックショット。このカメラの映像が、かなりの高確率で岡村ちゃんのプリケツを捉えていて面白い。

第7位 東京ベイベ?
「アチチチ」の途中に「東京ベイベー」と叫んだあと、突然「東京ベイベ?」と疑問系になる岡村ちゃん。なぜ?

第6位 PUNCH↑のはじまり
例の首を斜めにかしげるポーズをして「聖書」が終わった後に鳴るサックスが良い。とても甲高い音が鳴り「PUNCH↑」へと移行していく。「聖書」と「PUNCH↑」の繋ぎ目のサックスが好き。

第5位 鉄板ベースいじり
SLSでもベースいじりはやっていたようだ。もうお決まりですね。鉄板のベースいじり芸ですよ。ベースの人が少しニヤッとしているところも見所。

第4位 Co'mon
「Co'mon」の扇情的なダンスがスッバラシイ。カメラワークと照明も抜群だから、なおさらスッバラシイ。アレンジも良いし、かなりテンションがあがる。Co'monのダンスがこれほどまでに激しい理由は次が休憩時間だからなのだろうか?

第3位 縦揺れデェーンス
「DATE」でベースいじりをした後の縦に大きく揺れるダンスがGOOD。カメラワークもGOODJOB。

第2位 ライブ中に痩せた?
1曲目の「どぉなっちゃってんだよ」から終盤の「祈りの季節」を歌っている岡村ちゃんまでずっと見続けていて気づいた「あれ、オープニングより痩せてね?」。あれだけダンスしているのだから実際に2~3キロ痩せたとしても何らおかしくないけど、見た目が変化するほど痩せるって凄くない?それとも僕の気のせいだろうか?いずれにせよ「祈りの季節」の岡村ちゃんはかなりのイケメンに見える。必見である。

第1位 その表情たるや
「祈りの季節」がはじまると、岡村ちゃんは駄々っ子のような表情をしながら、汗で濡れた髪を乱暴に右手で何度も直している。その仕草と表情が可愛くてかなりお気に入り。僕も今度母性本能をくすぐるときはこの仕草をやってみよう!

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こんな感じですかねぇ。「ジョジョ立ち」やら「プリケツ」やら「縦揺れデェーンス」など見所はたくさんあるが、やはり1位と2位が「祈りの季節」関連の岡村ちゃんであることからもわかるように、「祈りの季節」の岡村靖幸が超カッコイイ。今まで見たどんな岡村靖幸よりもカッコイイと個人的には思うのだけど、まぁ人それぞれでしょうね。

「エチケットLIVE2011」は近年の映像作品である「シンポジウム」や「Me-imi Tour」よりも何倍も素晴らしい映像作品に仕上がっているはずだ。なんたって、岡村靖幸本人のレベルが以前とはまるで別人なのだから。かなりのクオリティが期待できるだろう。今から楽しみだ。しかし、その一方“おしい”“もったいない”とも思う。それは冒頭でも書いたように全曲収録していないという点が大きい。

そして、「エチケット+」を体験している身としては、やっぱり「エチケット+」の方を映像化してほしかった。「ラブタンバリン」「ハレンチ」「ステップアップ」「どうかしてるよ」「アウトオブブルー」を収録し、さらには、白石さんのMCも収録し、評判の良い例の女性バックダンサーを率いている公演のライブを映像化してほしかった。上記の条件を満たした「エチケット+(プラス)」のライブ映像がリリースされれば「シンポジウム」や「Me-imi Tour」はもちろんのこと「LIVE家庭教師91」「ファンゲリ」をも超える最高傑作になる予感がするだけに、もったいない。

SWEET LOVE SHOWER 2011 “奇跡の復活”そして“快進撃”のはじまり

一度目の復活は2003年の「ROCK IN JAPAN FES」。2度目の復活は2007年の「東京環境会議」。そして、3度目の復活が2011年の「SWEET LOVE SHOWER 2011」。3度目ともなるとさすがに純粋無垢なまでに素直ではいられない。どうしても、複雑な感情が入り混じってしまう。「岡村靖幸がSLSで復活する」という本来は歓喜すべきニュースを知ったとき、僕はひどく複雑且つ曖昧な感情で一杯になった。

「そりゃ、復活は嬉しいけども…。どうせ、また捕まるかもしれないんでしょ?だったらちょっとなぁ…うーん…」というような複雑な想いを抱いていた。実際問題として、その想いは現在(2012年3月)に至っても今だ付き纏い払拭出来ていないわけだが、今回復活した岡村靖幸はこれまでとはどうやら違うようだ。

SLS後に開催された二つのツアー「エチケット」「エチケット+(プラス)」に参戦した方ならきっと直接的に肌で“ジリリ”と感じたことであろう。今回の岡村ちゃんは“一味違う”と。僕も今年の1月にZepp Sapporoで岡村靖幸の圧巻のパフォーマンスを目の当たりにし「まぁ、こんなに頑張っているのだったら、心機一転、応援してやってもいいかな?」とやや上から目線ではあるが考え直したのだ。

というわけで、今回の記事では岡村靖幸の“奇跡の復活”そして“快進撃”のはじまりの舞台となった「SWEET LOVE SHOWER 2011」について書く。

8月27、28の二日間に渡って開催された「SWEET LOVE SHOWER 2011」。岡村靖幸は初日に出演。しかもトリとしての出演!初日には木村カエラやエレカシなんかの有名どころも出ていたのにも関わらず、岡村ちゃんがトリを飾る。この事実に岡村ファンとしては「えっ…いいの?」と少々申し訳ない気持ちになってしまう(ありがたいことだ)のはなぜだろう。

この日のセットリストはナタリーの記事によれば、

01. どぉなっちゃってんだよ
02. ア・チ・チ・チ
03. Vegetable
04. 聖書(バイブル)
05. あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
06. だいすき
<アンコール>
07. DATE~祈りの季節~マシュマロハネムーン~セックス

おなじみの「どぉなっちゃってんだよ」からはじまり、最強に豪華な3曲「聖書」「あのロン」「だいすき」を立て続けに披露。アンコールでは「怒涛のファンクネス4点セット」で攻める…と。完璧なセットリストだ。「エチケット+(プラス)」を体験した身としては「セックス」の後に「ハレンチ」「ステップアップ↑」を加えた「夢のフェンクネス6点セット」(テレホンショッピングかよ)を求めたくなるところだが、この4点セットでも十分だ。隙のない磐石のセットリストといえよう。

しかし、スペースシャワーTV(というよりは岡村靖幸サイドの意向なのだろうけど)は何を考えているのか「怒涛のファンクネス4点セット」をまるっとカットしやがっているのだ!さらに「あのロン」と「だいすき」もザクザクっとカット(…ひどい)。放送時間の関係でやむを得ずカットしているのならまだ納得できる。放送時間が余っているのにカットするのはいかがなものだろう?残った時間に「だいすき」のPVや岡村靖幸のライブを見た出演者の感想のVTRが流れていたりするのだ。これにはちょっとがっかりしてしまった。結局「どぉなっちゃってんだよ」から「聖書」までの4曲しか放送されていない。

それでもこの記念すべき日の岡村靖幸のパフォーマンスはなかなか印象深くて素敵だ。以下感想。

■どぉなっちゃってんだよ
この日は日中ずっと雨が降っていた。夜になり、天気は多少マシになったものの、まだ小雨が降っているらしく観客の大半はレインコートを着用している。悪天候にもかかわらず観客は皆笑顔だ。会場から「靖幸」コールが起こる。「どぉなっちゃってんだよ」の神秘的なイントロが流れ、それに呼応するかのようにステージ上に照明がライトアップ。雨で空気が浄化されたおかげか、ライトアップされたステージがキラキラ透き通って見える。

観客の手拍子が最高潮に達したところで下手から岡村靖幸が登場。両腕をブンブン大きく振りながらやや早足でセンターに立つ。めっちゃ痩せている。岡村靖幸の体型はコロコロと変わるから一概には言えないけど「エチケット+(プラス)」の頃よりも10~15キロくらいは痩せているのではないだろうか?そんな痩せた岡村ちゃんのキレキレのデェンス。やっぱり痩せているとシルエットが綺麗だから見映えが良い。

第一声の「なぜだぁ~い♪」を歌う声が少し震えているように聞こえた。岡村靖幸は緊張しないイメージがあったのだけど、さすがに今回は心臓がバクバクしていたのかもしれない。「なぜだぁ~い♪」と歌った後、すぐさま「オゲ スペースシャワーカモン!」と感情を昂ぶらせながら叫ぶ。その時の目が今までに見たことのない岡村靖幸の目だった。一言では言い表せない様々な感情が入り混じった目。とても印象的な目だった。

所々呂律がまわっていなかったり、勢いあまって空回り気味なところも少々見受けられる。しかし、長い間どこにも発射できずに溜め込んでいたテンションを放出しているかの如しの様は見ていて気持ちがよい。

■アチチチ
曲が始まる前にスタッフがマイク交換をしている。その時、手持ち無沙汰のためか棒立ちでキョロキョロしている岡村ちゃんが可愛い。2曲目は岡村ちゃんのお気に入りの曲「アチチチ」。緊張がほぐれてきたのか笑顔が伺える。その笑顔が少々キモい。肩を上下に振りながら歩いている時の笑顔がキモい。リラックスした途端、キモさが顔に出る岡村ちゃん…さすがである。

楽しそうにダンスしながらすっかりリラックスモードで歌う岡村ちゃん。途中、転びそうになったり(「転べばよかったのに…チッ」と思った僕はイケナイですね)「アチチチ」の例の間奏部分では体全身をクネらせながら「スペースシャワォ~ワォ~」とキモくシャウトしたり、眼鏡パフォーマンスをしたり、淫らなゴールドフィンガーパフォーマンスをしたり、ブレイクの箇所では2回もマイケルキックを披露したりと見所満載である。

岡村ちゃんの調子がグングン上がってきたところで、アダマスを手にし「Vegetable」へ。

■Vegetable
ハイコードでジャカジャカとカッティングしている時の岡村ちゃんの表情が楽しそう。やはり岡村靖幸にとってあのギターは相棒のようなものなのだろう。どことなく安心したような表情に見えなくもない。長年愛用しているギターだし、アダマスを抱えて弾くことで落ち着く部分もあるのかもしれない。しかし安心し過ぎたためか2度ほど足を滑らせ転びそうになっている。

原型を留めていない奇抜なアレンジの「Vegetable」。このアレンジも悪くないがやっぱりオリジナルのアレンジの方が好きだなぁ。そういえば、最近気づいたのだけど、このアレンジの「Vegetable」は「シンポジウム」で披露された「Water Bed」と同じ位置づけなのではないだろうか?大胆にアレンジされていて、セットリストの序盤で演奏され、ギターでジャカジャカ弾きながら歌っているという共通点がある。まぁ、どうでもいいことだが。

一番のみをさらっと歌った後、ピックを観客に向かい投げる。そして「聖書」へ。

■聖書
SLSの「聖書」はスペシャにしては珍しくYoutubeに長期間アップされていたから見た人も多いだろう。この映像だけを見た人は「あれ?岡村ちゃんあんまりダンスしていないなぁ」と思うかもしれないが、それは既に何度も足を滑らせ、転びそうになっているからである。下手の方に移動して歌う時、オカマっぽくセットの骨組みに捕まっているが、それも滑らないように注意を払っているからなのである。

「どぉなっちゃってんだよ」「アチチチ」「Vegetable」とオリジナルとは異なるアレンジだったが「聖書」はほぼオリジナル通りのアレンジで演奏されている。「聖書」はさすがにアレンジのしようがないのだろうか。既に完成系だもんな。

最後は首をカクンと斜めにかしげた例のポーズで終わり。

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ライブはまだまだ途中も途中。この後に「あのロン」「だいすき」が続いて「怒涛のファンクネス4点セット」が演奏され、どんどん盛り上がっていくのだが、スペシャの放送は残念ながら「聖書」で終了である。

映像を見た感じだと、SLSでの岡村靖幸のパフォーマンスは、その後のエチケットツアーと比較するとまだ本調子ではなかったように感じられる。しかし、久しぶりのステージ。1万人以上集まっているであろう観客。雨でステージの床がビショビショという悪環境。それらを勘案すれば、上々のステージングだったのではないだろうか。何よりもSLSの岡村ちゃんは痩せているしね。黒ぶち眼鏡にスーツというちょっと狙い過ぎな感じが否めない衣装もバッチリ決まっていてカッコイイ。まさに「奇跡の復活」という言葉が相応しい一夜だったと言えよう。

最後に――
「軽蔑のイメージ」に「あれから伝説は達成しようがない」という歌詞がある。この歌詞をはじめて読んだ時、これは「家庭教師」をリリースしてからの岡村靖幸の正直な心境なのではないかと僕は勝手に解釈した。悲しい歌詞だなぁ…と思うと同時に、確かに今の岡村ちゃんでは到底無理だなとも思った。いくら頑張っても「あれから伝説は達成しようがない」。…残念だけどその通りだ。 しかし「家庭教師」をリリースしてから21年経った2011年8月27日の「SWEET LOVE SHOWER 2011」を皮切りに…もしかしたら“あれから”再び伝説がはじまったのかもしれない。
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サブカルの戯言
第332回:10月12日
ツイッターを先取りした「サブカルの戯言」も本日にて終了。332回の戯言のご愛読ありがとうございました!!
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