スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

井上陽水で「The Premium Night昭和女子大学人見記念講堂ライブ」

最近の井上陽水のライブ活動は異様に精力的だ。2007年の上半期を前にして奥田民夫との全国ツアーを10本程こなし、現在は単独の全国ツアー全27公演の真っ最中だ。昔はライブを殆どやらない人だったのにな。人前に出る仕事でありながら「緊張するから」や「恥ずかしいから」なんてことを半ば本気で口にしていた人なのに。人は変わるものだ。

4月11日に発売された井上陽水のライブDVD「The Premium Night~昭和女子大学人見記念講堂ライブ~」は去年の井上陽水2006コンサートツアーの最終公演を収録したものだ。序盤は弾き語りで始まり中盤になってバンド演奏になりアンコールでは、お客は盛り上がり陽水は熱唱という構成だ。前にブログで書いたけど僕もこのツアーを、今や存続が危ぶまれる北海道厚生年金会館で参加した。(ファンタグレープ会館でも生茶会館でもいいから存続して欲しいものです)今回のDVDとほぼ同じ内容だった。全体の構成はもちろんのこと会場の盛り上がり具合から最後の「傘がない」の叫ぶような熱唱の仕方まで同じだった。これは軽くショックだった。僕が見た札幌でのコンサートは特別だと思っていたから。その日の陽水はいつもより調子が良くていわゆる「アタリの日」だと思っていた。しかしDVDを見てコンスタントにコレくらいのテンションで歌っていたんだと思うと軽く残念なような気もするがそれよりも陽水のプロフェッショナルなポテンシャルに痺れた。ま、僕は前から2列目のど真ん中で見てたから迫力が何倍にも感じたのかもしれない。陽水と目も合ったしな。誰も信じないけど(笑)

序盤の弾き語りは昔の曲を中心に歌っている。しかもかなりレアな歌が多い。オリジナルアルバムには収録されてない曲が多い。「いつのまにか少女は」「闇夜の国から」はベストには収録されているがオリジナルアルバムには収録されていない。「招待状のないショー」と「青空、ひとりきり」はフォーライフレコード第一弾のアルバム「招待状のないショー」に収録されているがこのアルバムって今は売ってないようだ。いくら探しても売ってない。僕は井上陽水のボックスを持っている知り合いにコピーしてもらったのを持っているけど。なんで売ってないのかな。

昔の歌を弾き語りで歌う陽水だが、「夏まつり」あたりで涙ぐんでいる。この「夏まつり」(ちなみに尾崎豊は「夏まつり」をカバーしている)という歌はタイトルからイメージすると一見明るい楽曲のようにも伺えるが、実際は非常に暗い歌だ。歌詞はそれほど暗い内容ではないのだが、子供のころ無邪気に夏まつりを楽しんでいた情景の記憶がよみがえるという感傷深い歌だ。還暦間じかにして、こういう歌を歌えば泣きたくなる気持ちもわからないでもない。最近の陽水は涙もろいという噂は聞いていたが実際、映像で見ると何とも言えぬ心持になる。世間的なイメージだと陽水はタモリと並び飄々としている風に思われているだろうからあまり陽水を知らない人がこの映像を見たらビックリするかもしれない。

でも陽水はもともとセンチメンタルな人だ。「氷の世界」の一つ前のライブアルバム「もどり道」では父親が亡くなった事を泣きながら話している音源もあるし。「人生が二度あれば」はライブではなくレコードなのに最後に泣いているし。ま、あれは演出で泣いているのかもしれないが。とにかく陽水が泣くことはそれほど驚くことではない。…はずなのだけど、還暦間近のおじさんの泣きはちょっと引く。

中盤になると弾き語りからバンド演奏に変わる。「リバーサイドホテル」「氷の世界」、去年、町田康が作詞したシングル「新しい恋」を歌う陽水には弾き語りの涙は無く、とても楽しそうだ。それにもましてバックバンドのメンバーの笑顔が良い。凄い楽しそうに演奏している。それにつられるように陽水も笑顔に。音楽的なことはわからないが演奏のレベルも高いと思われる。僕はバックバンドの人としか認識してないけど相当豪華なメンバーみたいですね。

アンコールはもはや定番のパフィーの「アジアの純真」と「渚にまつわるエトセトラ」なのだがこれどうなんでしょう。陽水のライブはアンコールまで大抵の客は座って見ている。アンコールになり上記のパフィーの2曲を歌うことで盛り上がる。アンコールのラストスパートで陽水がパフィーを歌う、というアンバランスさでもってお客さんはほぼスタンディングになる。だからパフィーを歌う意義は大いにあるのだけどちょっと腑に落ちない。だってかなり前からアンコール明けにパフィーを歌っているからねぇ。陽水の楽曲の中にも盛り上がる曲はたくさんあるのに。

「ゴールデンバッド」に収録されている「ダメなメロン」「My House」「俺はシャウト」あたりを歌ってくれた方が絶対にいいのに。アンコール明けのパフィーで最高に盛り上がったあと、最後の曲は「傘がない」です。あんだけ盛り上がっていたのに最後は「傘がない」だ。パフィーのお気楽な歌の後に「都会では自殺する若者が増えている♪」だもんな。また「傘がない」を歌う陽水が何かに取り憑かれているかのように無我夢中に歌っている。地声で叫ぶような歌い方。でも歌詞の内容は「君に会いに行かなくちゃ、でも傘がない」という滑稽なペーソス。痺れます。客も棒立ちのまま聴いている。
こんなライブを展開できる人はそうはいない。

井上陽水
スポンサーサイト

Leave a comment

Private :

Comments

そのとおりですよ!
去年のコンサートでのアンコールには驚きました。
今年もコンサートに行くのですが、
どうやら、セットリストが去年と変わらずのようで・・・。
Posted at 2007.04.22 (01:14) by ぢもと (URL) | [編集]
アンコールの陽水は凄いですよね。

札幌でのコンサートはないみたいなので僕は行けませんが、その分ぢもとさんのレポを楽しみにしています。
Posted at 2007.04.23 (00:37) by yuji (URL) | [編集]
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
06 08
サブカルの戯言
第332回:10月12日
ツイッターを先取りした「サブカルの戯言」も本日にて終了。332回の戯言のご愛読ありがとうございました!!
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
プロフィール

yuji

Author:yuji

リンク
ブログ内検索
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
QLOOKアクセス解析