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スティーヴン・キングで「ミザリー」

超人的創作意欲の持ち主、スティーヴン・キングの「ミザリー」を読んだ。S・キングの小説は1000ページ以上の大長編小説が多いが、「ミザリー」は約500ページとS・キングにしては割と短い。デビュー作『キャリー(Carry)』と同じく短めの長編である。

この小説はプロットのアイデアの時点で既に傑作だ。さすが稀代のストーリーテラーだ。きっと、S・キングも「ミザリー」のストーリーを思いついた瞬間、ベストセラーとして「ミザリー」が書店に平積みされている光景を思い浮かべたのではないだろうか。

「ミザリー」の概要を簡単に説明する。
嵐の日、流行作家である、ポールは自動車事故を起こす。不幸なことに周りに人が居なく危うく死にかけるのだが、幸いにも元看護婦のアニーという女性に助けられる。偶然にもアニーはポールの小説の熱狂的な大ファンであった。しかし、この女は異常に狂っていた。ポールを自宅に監禁し薬漬けにしたのだ。そしてアニーがポールの作品のなかでも特に好きな「ミザリーシリーズ」の続編を、自分だけのために執筆させようとする。「ミザリーシリーズ」というのは、ポール自身あまり好きな作品ではなかったため既に完結させた作品だ。アニーは無理やり続編を執筆させ、またポールはアニーに気遣いながら続編を書きつつ、脱走のチャンスを伺う、というような話だ。

ホラー小説だから、多少目を背けたくなる様な描写はあるが、話の筋の面白さにぐいぐいと読み進めてしまう。また外国の翻訳ものの小説にありがちな読みにくさはあまり感じられずにスラスラと読める文体だ。
ちなみに、監禁された中でポールが執筆したミザリーの続編は作中作として手書き風のフォントで掲載されている。なんだか、S・キングの創作の基礎体力の半端ない高さが誇示されているようで良い。

「ミザリー」を読んでいる最中にちらちらと頭に浮かんだ人物が居る。誰かと言えば、冨樫義博である。「ミザリーシリーズ」を唐突に主人公の死という形で完結させたポール。いわくつきの休載に休載を重ね、ついには長期休暇をとった『HUNTER×HUNTER』。ちょっと似てる。いや、全然似てないか。

一応、物語を完結させ、新作の小説を意欲的に執筆したポールと比較した場合、アニーの発生率は、はるかに冨樫義博の方が高い。『HUNTER×HUNTER』だって熱狂的なファンが多いみたいだし、アニーみたいに狂乱したファンに監禁されて、『HUNTER×HUNTER』をきちんとジャンプに週刊連載で描かされる冨樫を幾度と無く想像してしまった。

アニーは脱走できないようにポールの足を切断したりするホラーな女なので、実際にアニーのようなファンが冨樫の前に現れたら危険過ぎる。でも、アニー的編集者は必要かもしれない。

さて、そんな冨樫義博だが、『HUNTER×HUNTER』が10月から連載再開予定らしい。連載再開一発目がネームみたいな雑な絵だったら、これ以上に笑える出来事は無いと思う。
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