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KANで「ぼけつバリほり」

1992年に発行されたKANの本「ぼけつバリほり」。KANファンにはたまらないボリューム満点の内容となっている。丘珠空港のカツサンドや冷麺などについて鋭い着眼点で書かれたエッセイ、これまでにリリースした7枚のアルバムのセルフライナーノーツ、またグラビアもたくさん掲載されている。

KANは1988年から北海道のラジオ放送局・STVでラジオのパーソナリティを務めている。途中フランス留学のため休んでいた時期もあったが、2000年代に入ってから復活した。今でも土曜日の12時から30分間『KANのロックボンソワ』という番組をやっている。以前に一度書いたが、KANはラジオで自身の代名詞とも言える名曲「愛は勝つ」について全く触れない。頑ななまでに触れない。なんで触れないのか疑問に思っていたのだが、「ぼけつバリほり」という本には「愛は勝つ」に対する愛憎渦巻く心持が割と赤裸々に語られている。当時は、自分が生みだした「愛は勝つ」に押し潰されないようにどうしようかと苦しんでいたようだ。

この頃のKANはテレビに出まくっていた。歌番組では、紅白歌合戦、レコード大賞、バラエティでは、いいとも、さんまのまんま、etc。今のKANでは考えられない。結局、90年代後半から現在までの、KANの露出が極めて少ない活動スタイルが、「愛は勝つ」だけの人にならないためにとった最善の道なのかもしれない。実際に「愛は勝つ」と同時期に流行った、大事MANブラザーズバンドの「それが大事」、たまの「さよなら人類」と比べれば一目瞭然だ。世間的にはKANも、大事MANブラザーズバンドやたまと大差ないのかもしれない。しかし、aiko、槇原、平井堅、ミスチル桜井などシンガーソングライター系のアーティストの間では熱心にリスペクトされているというのは周知の事実だ。

そういえば、この本には「AtoZ」という章がある。AからZまで、それぞれの頭文字ではじまる単語を適当に選び、それについてKANが語るというものだ。例えばDならデモテープについて、Pならピザといった具合に。注目すべきはRだ。Rはライバルなのだが、なんとKANはライバルとして岡村靖幸を挙げている。せっかくなので引用しとこう。

ライバルはやっぱり……同世代の人たちは当然意識するけどさ。今一人挙げるとしたら、岡村靖幸クンだね。例えばユニコーンとかも、すごいカッコイーナーと思うしさ、なんかアルバムとかもすごいおもしろいの作ってるとチッキショーとか思っちゃうけどさ。でも、やっぱり、友達になりたいし、ユニコーンに入りたいなって気持ちが起こるのね(笑)。(中略)だけど岡村クンだけはね、コイツと僕は一生接点がなくていいと思ってるのね。でもすごくかっこいいし、どう考えても、僕には持ち得ない感覚持ってるしさ。だから負けたくないっていうのは凄くあるね。と同時に、一生話しなくてもいいと思ってる。そのぐらい、反発するものを感じるしさ、変に友達になりたくないしさ。ウン。岡村クンは特別だね。ちょっと違う存在だね。



付記
尾崎豊はROCKIN'ON JAPANの表紙をなんと4回も飾っている。今ではすっかり芸人の恰好のネタになっているけど、生きていたらロキノン系だったのかもしれない。
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