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岡村靖幸で「yellow」 全曲解説

1.Out of Blue★★★★★
記念すべきデビュー曲であり、ファーストアルバムの1曲目に収録。ライブではラストに歌われることが多い。岡村靖幸を語る上で最重要の曲のひとつといえる。シンガーソングライターというのは往々にしてファーストアルバムの1曲目には思い入れの深い曲を収録する傾向にあるようだが、岡村靖幸もその一人らしい。静寂で繊細なストリングスと情熱的なカッティングが見事に融合した名曲。歌詞は全体的に病んでいる。この曲を聴いていると、「まだ人通りが少なく埃の舞い上がっていない清潔な早朝に神経質な岡村靖幸があらゆる悩みを抱えながら歩いている」というようなイメージが浮かぶ。どの歌詞を取っても内省的で消え入りそうに儚い。しかしサビで何度も繰り返される「もし君が泣いてたなら I give you my love  今すぐに君のもとへI give you my love」というフレーズからは、まだ外の世界に目が向けられており、人との関わりを求めている様子が伺えるのが唯一の救いだろうか。

2.Young oh! oh!★★★★
「タンタンタン」と威勢のよいドラムからはじまる元気一杯なファンクネスなダンスチューン。タイトル通り若さが炸裂したアゲうた。高揚感が得られ、明るくなれる曲だ。曲の終盤にはテンポが突然速くなるという曲構成になっているのだが、この部分をたまたまレコーディングスタジオで耳にした小室哲哉(当時は同じレコード会社に所属していた)は「なんだこれは!」と衝撃を受けいち早く岡村靖幸の才能に気づいたという逸話がある(とかないとか)。

3.冷たくされても★★★
とても時代を感じるアレンジ。ライブでは全く歌われない曲だが、何気にメロディラインがキャッチー。カラオケでヒットしそうな曲調。「窓に石を投げて君を忘れてやるさ」なんて歌詞はまさに青春真っ盛りだ。当時22歳だったこともあるのか歌詞がまっすぐだ。この頃はまだ歪んでいないように思う。

4.Check Out Love★★★
言葉遊びが巧みな曲。「友情なんか僕はほしくない ニュートンなんかの言葉じゃベイベ騙されない」とか。ニュートンって…。後に、ベンジョンソンを登場させるお方だからしょうがないか。ビジネスバージョンのCheck Out Loveを知った後に聴くと物足りなく感じる。どうしてもテンポが遅く聴こえる。ただシングルとしてリリースされただけあって、かなり凝った音作りがなされている。サビの高音の部分は少しだけプリンスっぽいし、そこそこ佳作。

5.はじめて★★★
歌いだしはピアノ伴奏オンリーの独唱でしっとりと歌い上げている。当たり前だが声がしっかりと出ている。ファルセットは一点の濁りなく透きとった声質だ。間奏は壮大なオーケストラが用意されていて、普通に良い曲。欠点は歌の部分が短いこと。約4分の曲なのに1分50秒あたりで歌は終了。残りの半分以上の時間は延々と壮大なオーケストラが流れている。なぜ2番を作らなかったのだろうか。

6.Water Bed★★
最近ではライブDVD「シンポジウム」でアジャパイ風にアレンジされ原曲とは全く違った形で披露された曲。原曲はバラード並みにゆっくり且つねっとり。特筆すべき点は三つある。一つ目は、曲中に「語り」が収録されていること。二つ目はワンツースリーの後に「ファー」と叫んでいること。三つ目は終盤に岡村流アドリブ英語が披露されていること。これらはいずれも後の岡村靖幸の真骨頂となるもだ。「Water Bed」が初出となっているようだ。

7.RAIN★★
岡村靖幸の全楽曲のなかでも頭一つ抜けて異質な曲。珍しい曲調である。ゴシックロックあるいはファイナルファンタジーの城内で流れるBGMのような高貴な風景を想起させるサウンド。青空に白鳥がバサバサと華麗に飛び立っていくようなイメージ。まるでエヴァの碇シンジのように悩み自問自答している歌詞などもあり個人的にはアニメやゲームに採用されそうな曲に思う。

8.彼女はScience Teacher★★★★
「Young oh! oh!」と並び「yellow」におけるダンスチューンを飾る二大看板のひとつ。とにかく元気な曲。ズシズシとブラックなリズムを刻んでいる。この歌もライブでは全く歌われない。

9.White courage★★★★
「はじめて」と並び「yellow」におけるバラードを飾る二大看板のひとつ。ピアノ伴奏で熱唱している。この歌に限ったことではないが作曲能力が優れている。ものすごい心にしみる曲。何て言えばいいのだろうか…普通にいい歌だ。早い話が天才。

総評★★★
個人的には、岡村靖幸のアルバムの中で最も聴かないアルバムである。しかし、岡村靖幸ファンのサイトなどを読むと意外と「yellowが一番好き!」という文章も見かける。はっきり言ってyellowが一番だなんて言ってしまう人は同じ岡村靖幸ファンでも僕とは話が合わないと思う。僕の望む岡村靖幸とは、やはり、「家庭教師」と「靖幸」に凝縮されている。変態で好きな異性に告白できないで、そんなフラストレーションを個性的な踊りでもって解消しているような…笑える岡村靖幸が好きだ。「yellow」からは岡村靖幸の変態チックな本性の片鱗は伺えるが、それよりも時代に迎合した没個性的な感じがする。ただ「yellow」の一年後に発売されるセカンドアルバム、「DATE」では岡村ちゃんワールドがジュバジュバ発揮されているので、万人受けする岡村靖幸が楽しめるという点では「yellow」もそれなりに価値のある作品といえる。
上記の「総評」はこの記事から一部抜粋した。リンク先も併せてどうぞ。

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