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インタビューレポNO7

岡村靖幸の謝罪文がマイスペに公開された。名古屋ベイベーの方には無料で出張ライブしてくれるそうです。その上、いやじゃなければ、友達にもなれるそうです…。さて、今日の記事は、未完(というか途中で面倒くさくなって投げ出した)だった「ロッキングオンインタビュー文字起こし」のNO7(最終回)を実に1年9ヶ月ぶりにアップ。


ロッキングオン2001年5月号
インタビュー=鹿野淳

●ただ凄く思うんですけど、岡村さんは今、曲のストックはあるわけですよね。で、多分岡村さんの中で抱えているストックってのは、僕は素晴らしいものに違いない気がするんですよ。
岡「ええ、ええ」
●それはやっぱり僕なりの、ジャーナリストとしての岡村さんへの信頼感ですよね。なんですけど、それがどんどん練られすぎちゃう、練りすぎちゃうことによってその曲の初期衝動というものが-
岡「失われる?」
●失われていくっていう恐怖はほんとにないのか。で、初期衝動ってものに対してものすごく敏感でイノセントな岡村さんだからこそそういうことってのはほんとに考えられないかっていうのは僕結構不思議なんですけど。どうなのでしょうか。
岡「どうなんでしょう。もうちょっと客観性を持って考える必要がある問題だと思いますね。もちろんだからそれを全否定もしませんし全肯定もしません。全否定も全肯定もしないってことは考える価値があるっていうことですね。だから自分でもちょっと振り返ってみたいなとは思いますけども。だからスタッフとかの問題でコンフューズ(※1)したっていうのは本当に自分に…まあ人にはちょっとニュアンスが分かりづらいとは思うんですが、かなりその辺りでコンフューズしてた年数ってのは長いですし。だってコンフューズする以前に1年間で武道館を5日やってるわけですよ」
●そうなんですよね。
岡「なんでそんなに1年間で武道館を5日間もやってたのに急に…まあ引きこもりじゃないですけども、そういう風な状況になったかっていうのはやっぱりそれが一番大きかったですね。だからそこの修復を今一番一生懸命、春に向かって。思ってますけども」
●もう春ですねぇ。
岡「………ええ」
●これだけ休まれていても愛されたいという切実な欲求というものはもの凄く抱き続けているという。
岡「そうですねぇ。それは本当にそうかもしれないですね」
●なんか女性よりも岡村さんのほうがよっぽど切ないですよね、そういう話をお聞きすると。
岡「そうですね。今までこういった経験あります?逆ナンパされたこと」
●あります。
岡「何回ぐらいあります?」
●僕結構されます。
岡「いいじゃないですか!」
●いや、男性からも含めてあるということですから。
岡「いいですねぇ」
●微妙です、そこは。岡村さんはどうですか。
岡「僕は今まで生まれて、全く僕のことを知らないだろうっていう人からっていう可能性で考えると2人ですね。それ未だに思い出しますけどね。一つ目は『飲みに行かない?』って下北沢で言われたのが一個と、あともうひとつは富山で。富山のマハラジャ。その二つが唯一の逆ナンパですね」
●なるほど。
岡「未だに忘れられませんね」
●……で、岡村さんが今それを口にされてるのは何故なんですか。
岡「それしかなかったから、そういった状況が。もっと自分が知らないっていう、そういう状況が増えるといいなと。いいですね。たくさんあるんですか」
●いや、だから…これもね、思うんですけど、それは岡村さんより僕のほうがルックスがいいであるとかっていうことではなくて、僕のほうが愛して愛してフェロモンを分泌しっちゃってる気がするんですよ。ていうのは、僕の方が自分の本音とかフェロモンというものを外側に無防備に垂れ流しているんだと思うんですよ。で、多分それに引きつけられる人がいるだけで。で、岡村さんていうのはやっぱりそれを極端に今…ある種岡村靖幸というミュージシャンとしてのキャラクターをしない限り明らかにそれを否定されてる人なんじゃないのかという気がするんですよ。
岡「まあそれは鋭いかもしれませんね」
●で、僕は岡村さんの素晴らしい音楽を聴くためには岡村さんがそこの部分をリカバーしていったらいいのかなと、余計なお世話をするんですけど。
岡「そうかもしれませんね。オフィシャルじゃない状況の時の僕っていうのは、とても僕だとわからないような格好をしてるはずなんですよ。まあ時々バレますけども。でもなんかそういうのも変にリンクしてるのかもしれません、さっき言ったような精神状況と。靴下破れてますからね、いつも」
●なるほど……なるほど。それは正体を現さないために乞食になるようなものですよね?
岡「そうですね。あと、まあ、あんまりカッコいいルックスじゃない方向に向かうっていうか」
●もっと開放してみませんか。
岡「考えときます」
●じゃあエピック・ソニーとのリリースはこれが最後ですか。
岡「最後ですね。ええ」
●そこで引退云々てことは考えられてないと思っていいですか。
岡「そうですね。ええ。どっかいいと思うとこありますか」
●それはいろいろありますよ。
岡「今度教えてください。頑張ります」
●出来れば協力させてください。
岡「ぜひぜひ。ええ」
●またこうやって日々音楽を作り続ける毎日が続いていくんですか。
岡「そうですね、とりあえず移籍して。上手いこと移籍して、秋ぐらい…夏ケツか秋くらいにLP出るタイミングでロッキングオンJAPANとさっきの取材をやるってことですね、目標としては」
●はははは。さっきの取材はいいんですけど、音楽の話もしましょうよ。
岡「いや、音楽の話はしたくないです(笑)。だから、こうしませんか。僕はとりあえずそん時までに全部いろんなことをOKにしときますんで、写真撮ったりインタビューとかね。その代わりこうしませんか。音楽のことを語るんではなくて、女の子のインタビューを僕がしますんで、いろんなとこで。まるで村上春樹のオウムのあれのように(笑)、しますんで、そこから何かを見出しませんか、音楽的なこと。それだったら僕はインタビュー毎月答えられると思うんです」
●分かりました。後もうひとつお聞きしたいのですが、久しぶりにこの〝マシュマロハネムーン〟って曲が出たことも嬉しいんですけど、僕はこの曲がね、岡村さんの決定打とはどうしても思えないんです。
岡「ええ」
●それは何故かと言うと、やっぱりこうやってベスト盤を聴いてて、岡村さんが瞬間瞬間の中で完全に自分の表現ていうものを切ってきた曲と比べると、僕はこの曲の中でちょっと曖昧さを感じるんですよ。それはどうですか。岡村さんの中では。
岡「どうなんでしょうね。だからやっぱりやめる寸前の曲ですから、そういう感じはあるのかもしれませんね。自分では客観的になれませんけども」
●もの凄く簡単に言っちゃうと、ヌケが悪いと思うんですね。
岡「はい」
●それっていうのは、岡村さんのこの曲が優秀か優秀ではないかとかそういう問題ではないんですよ。岡村さんの曲がどこまでストレートにいろんなところの心を貫いてくかってことを考えた時に、僕はこの曲よりももっと威力のある曲っていうのを岡村さんは出せるんじゃないかって希望を凄く持つわけですよ。
岡「はい」
●で、そこには凄く向かっていけそうな予感ていうのはあるんでしょうか。
岡「頑張りたいですね。ぜひ」
●で、そのために、例えばライブであるとか、人前に出ていくことっていうのは今のところはまだ考えられない感じですか。
岡「そうですね。だからその移籍がどれだけ上手くいくかってことに全部繋がると思いますけども。さっきおっしゃったライブとか、あと人前に出る、レコードを発売する、ロッキング・オンと一緒に女の子をインタビューする………全部リンクしてますよ、やっぱり」
●分かりました。でもひとりで全部背負い込んじゃ駄目ですよ。
岡「頑張ります」
●ほんとにそう思いますので。ですので、その辺りが上手く重なっていってもう一度新しい音と共にお会いできることを楽しみにしております。
岡「ええ。肝に銘じておきます」
●最後に。今も踊ったりはされてるんですか。
岡「いや、あんま踊らないですね。たまに誘われて行ったりはしますけども」
●往年の黄金のステップっていうのはまだ?
岡「自分ちでやってますよ。それは全然大丈夫です」
●自分ちで踊られてるんですか!
岡「ええ。全然大丈夫です!」
                                          終わり

※1、コンフューズ:「混乱する」という意味


NO1
NO2
NO3
NO4
NO5
NO6
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Comments

謝罪文読みました。岡村ちゃんが自宅や地元の商店街にライブしに来たら…と思うとゾっとしてしまいます。なんか怖いよー。商店街ライブってTOSHIさんみたいだ…。
Posted at 2008.04.05 (11:20) by shallow (URL) | [編集]
なんか本当に来そうだから怖いというか面白いです。個人情報が厳しい昨今に前科者がチケットの名簿なんて貰えるわけないし、謝罪文で〝or〟とか使ったら駄目だし。短い文章なのに突っ込みどころが多かったですね。


Posted at 2008.04.06 (00:46) by yuji (URL) | [編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
Posted at 2008.04.06 (11:59) by () | [編集]
ふさわしい季節は来るんでしょうかね。
さすがにデビュー当時からではないと思います(というか、そう思いたい)。尾崎豊が亡くなり、引きこもりになった93,4年頃からじゃないかと、よく噂されてますけどね。「禁じられた生きがい」なんてタイトルからしてアレですし。

確かに、根本は岡村靖幸の性分によるところが大きいと思います。でももう43歳ですからね…改めて、残念です。
Posted at 2008.04.07 (01:22) by yuji (URL) | [編集]
はじめまして
某SNSサイトからこちらのブログにたどり着きました。
すっばらしい内容ですね!
岡村ちゃんアルバム全曲解説、普段なんも考えずに聞いてるので大変勉強になりました。

このインタービュー記事ですが、
岡村ちゃんのコンフューズ(しかしなんで英語なのか)した気持ちと状況、英会話にでも通って僕のこと知らない女の子と知り合いになりたいとかいう不可能に近い希望など、「そうだったのか」という思いで読みました。
東電OLの話とかも出てきちゃうし。
でも、岡村ちゃん、人生の本質を追求したいという気持ちが見て取れます。その気持ち、近年の作品にもすごく出ていたと思います。

インタビューしてる鹿野さんの暖かいまなざしと岡村ちゃんの音楽に対する愛情と信頼を感じる記事ですね。鹿野さん、MUSICAでもインタビューしてましたし。岡村ちゃん、英会話教室に通い始めたこと話してましたけど、ほんとに必要なのは依存症の人のためのAAミーティングみたいなやつだったんですね。

関係ありませんが、管理人さんは札幌近辺にお住まいなんでしょうか。
私も札幌出身で、高校生のころには厚生年金の岡村ちゃんのライブに行きました。懐かしいです。





Posted at 2008.05.14 (03:05) by sat (URL) | [編集]
コメントありがとうございます。
褒めていただいてありがとうございます。ここの管理人は音楽の知識が皆無なので、全曲解説の文章は、相当背伸びをして、知ったかぶりをして書いている節があります。なので、さっと読み流してくださいね。

普通の人であれば、そんなに深刻に考えない問題を必要以上に考え、悩み、コンフューズ(コンフューズって言葉を言いたいだけなんじゃないか、ってくらい連呼してますね)している様子はちょっと心配になりますね。なんか、いろいろと、こじらせてるなぁ~って印象です。

3度目の逮捕を受けて、鹿野さんは自分のサイトで謝ってましたね(ジャーナリストとしての責任がある、みたいな感じで)。凄く人柄が良さそうな人ですよね。

英会話教室より、AAミーティングってのはまさにその通りで…。まぁ、でも岡村ちゃんが英会話教室に行く理由は「ドラマのような出会い」のためのような気がします。日常会話程度の英語なら帰国子女なんだから出来るだろうし。AAミーティングでの出会というのも意外と良いかもしれませんが。

はい、札幌に住んでます。satさんのコメントの冒頭の「普段なんも考えずに~」の「なんも」を読んだ時、「あっ、もしや道産子かな?」と思いましたけど、やはり札幌出身でしたか。

厚生年金で、生岡村ちゃんを見たんですか!羨ましいです。
Posted at 2008.05.14 (23:27) by yuji (URL) | [編集]
レスありがとうございます
レス読みました!ありがとうございます。

そうですね~、普通の人なら普通に生活して恋愛して乗り越えていくだろう色んな壁を、彼は音楽製作の糧にして今まで生きてきたんではないかと思います。
だからこそ、どのアルバムを聞いても、なんか上っ面だけの恋愛だとか社会問題だとかを歌ってるような感じがしない。深いんですよね・・・。身を削ってるっていうか。
中毒になるのももとは根が真面目で真剣な人だからでしょう。もちろん、音楽的にもとても斬新だとは思うけれど、私は音楽には詳しくないし、よくわからんです。

まあ、私も30歳超えて、昔の曲も今の曲も、どれも美しく繊細、誠実で、戸惑いと混乱と希望に満ちていると感じることができるようになりました。詩にまで注目したのは、やっぱり薬のことがあってからですね。
10代のころは、単に紫のパンツがどうのとか岡村ちゃんかわいいとか、そういうレベルだったんですが(笑)

インタービュー本の「純愛カウンセリング」読みました?
岡村ちゃんの終わらない旅ってかんじで、音楽とともに必読です!

ところで、管理人さんやはり札幌の方なんですね。
私は18までずっと札幌でした。
今はいい季節ですね。時々とても恋しくなるけど、
私はもう帰る家もないので、寂しい限りです。

Posted at 2008.05.15 (09:55) by sat (URL) | [編集]
純愛カウンセリングって良いタイトルですね。
2004年の暮れに出演したTOKIOの国分太一とイノッチの番組「R30」に岡村靖幸が出演した際、「いい仕事が出来た後が一番幸せ。仕事からしか幸せが得られない」みたいな内容を(かなりうろおぼえですが)話していた記憶があります。最高の音楽を作って、それを聴いたファンから「やっぱり岡村ちゃんは天才でしょ」と賞賛されることが岡村ちゃんにとっての、最高の、そして哀しいかな唯一の幸せなのかなぁ~と思います。

そう考えると、声が出ないとか、太って上手く踊れないとか、昔より良い曲が作れない、というような状況は、想像する以上に、死活問題であり、辛かったんだろうなと思います。そりゃ、コンフューズ(コンフューズって言葉がマイブームになりつつある)もするだろうなぁ、と。

岡村ちゃんのアルバムにはハズレが無いですね。歌詞は誠実でとことん正直ですし。一見するとその正直すぎる歌詞に笑ってしまうのだけど、何度も聴く内に、実は深いことに気付くんですよね。ただのエロい歌詞じゃなくて実は深くて切ない。
曲はやっぱりプリンスの影響から、かなり洋楽ナイズされていて、また、ファンクというジャンルは岡村靖幸が登場するまで日本には殆ど存在していなかったスタイルだから、余計に斬新なんだと思います。

「純愛カウンセリング」読んでないです。売ってないんですよね。大きな書店にもブックオフにも置いてないみたいです。興味はあるのですが。

札幌はここ1週間はずっと曇りか雨(今日も雨でした)で、気温も10度弱と肌寒いですが、本来は最高に爽やかで気持ちの良い季節ですね。近年は6月上旬に催される「よさこいソーラン祭り」が雪祭り以上の盛り上がりを見せていて、結構凄いことになってますよ~。よさこい開催中はどの放送局も朝から夕方まで7~8時間ずーっと生中継しているほどです。僕は全く興味がありませんが(笑)。

Posted at 2008.05.15 (21:30) by yuji (URL) | [編集]
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