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世が世なら

ふとした折に思い出す漫画に「純情パイン」がある。2000年に週刊少年ジャンプで連載された尾玉なみえのギャグ漫画だ。女性作家であるにも関わらず下ネタがたくさんあったり、ジャンプの購買層と思われる小中学生には元ネタが分からないであろう渋いパロディが散りばめられていたり、なかなか過激な漫画だった。

下ネタとパロディのある過激なジャンプ漫画といえば「幕張」を思い出す人も多いであろうが、純情パインの方が個人的には過激だった。「幕張」はあれはあれで、ジャンプ編集部的には想定内であり許容範囲だったように思う。むしろジャンプ編集部は「幕張」の無茶を楽しんでいたように思う。

しかし、純情パインはジャンプ編集部においてある意味、許容範囲外であった。その証拠に、僅か13週で打ち切りとなってしまった。最短で打ち切られた漫画だからジャンプ編集部云々以前に読者からの人気もなかったわけだが、純情パインは名作だった。当時16、7だった僕はそう信じて疑わなかった。世が世なら尾玉なみえは天才と呼ばれる程の人だと思った。日本ではなく、トルコとかセネガルとかウルグアイとか(別にどの国でもいいけど)で「純情パイン」が発売されれば、もしかしたらミリオンセラーになるんじゃないかと考えたりもした。

純情パインのストーリーは…、地球征服を企む「オナップ星人」をやっつけるため、主人公の小学4年生の純川みつおと花田みちるは、5分以内に交換日記を2往復させ巨大ロボット・純情パインを出現させる。純情パインと地球を襲う「オナップ星人」の戦いをギャグ満載で描いている。基本設定は割とありがちなものだが、唐突に子供の主人公のお腹が膨らみ子供が生まれたり、かなり吹っ飛んだ展開が繰り広げられていた記憶がある。

そんな吹っ飛んだ設定をさらにカオスにしているのが尾玉なみえの描くキャラクターだ。ギャク漫画風に可愛らしくデフォルメされたキャラクターなのだが、妙に生々しくていイヤ~な表情をしている。言葉は悪いが、まるで覚せい剤をやっているような弛緩した危うい表情なのだ。要は気持ち悪いのだ。総合的に純情パインを眺めてみると、最短で打ち切りになった理由も分かる気がする。

尾玉なみえは純情パインが打ち切られた後、「少年エスパーねじめ」というギャグ漫画を同じくジャンプで連載した。しかし、この漫画も基本的には純情パイン系だったため大した人気も出ず、再び打ち切りとなった。それ以降、ジャンプで尾玉なみえの作品が連載されることはなくなった。

冒頭に書いたように、今でもふとした折に純情パインを思い出す。つい最近も思い出した。その際、せっかくなので、なんとなしに純情パインで検索してみると…、なんと4月8日にコンビニコミックスで「純情パイン×少年エスパーねじめ」が発売されるとのこと!!なんてグッドタイミングなんだ。

コンビニコミックスとは、文字通りコンビニだけで購入できる廉価版コミックスだ。ボンボンやコロコロのような形状の雑誌といえば分かりやすいだろうか。尾玉なみえがジャンプに残した全作品を1冊に収録した「純情パイン×少年エスパーねじめ」が700円で発売。いまや、純情パインも少年エスパーねじめも廃刊し、ブックオフにも置いていない。アマゾンではプレミアが付き1200円程度に値上がりしている。これは買わなければ。

で、今日(というか、ついさっき)、「純情パイン×少年エスパーねじめ」を求めコンビにを4軒周ってきたのだがどこにも置いてなかった。売り切れたから置いてないのか、そもそも入荷しなかったのか、どちらなのだろうか。残念ながら後者の可能性のほうが高いだろうな。どうしてもこの機会に手に入れたいのだが…。

4件目のコンビニで諦め、なんとなく「ジャンプスクエア」を立ち読みしてみると、鳥山明と桂正和のコラボレーション漫画が掲載されていた。「これは読まなければ」と思ったのだが、原作:鳥山明、漫画:桂正和に萎える。逆じゃないと意味が無いよ。「さちえちゃんグー!!」は鳥山明っぽい漫画だったけど、特別な印象は残らなかった。それよりも鳥山明と桂正和の対談の方が数倍面白かった。

「人間味を出したくない」「感動話にしたくない」「同情されるような設定は排除したい」など、いわゆるお涙頂戴的なのは大嫌いと鳥山明は言い、すぐに同情される方向に走ろうとする桂正和を批判するさまは読む価値アリ。桂正和といえば冨樫に対して「漫画家の風上にも置けない奴だ!」と批判したらしいが、今回の対談を読む限り、鳥山明もどちらかといえば冨樫寄りな気がした。安易な感動話が嫌いな所や「漫画は描けないけどネームだったらいくらでも描ける」というようなファンに対する肩透かしな発言やらも含めて。
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