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hide アルバム解説

2008年5月2日は、hideの10回忌。そして、昨日今日はhideメモリアルサミットが味の素スタジアム(ネーミングがなぁ…)で行われている。どんな内容なのだろうか。気になる。5日にはWOWOWで放送されるそうなので…まぁ、ようつべで見れるのかな。Xの復活ライブではHIDEの曲をまったく演奏しなかったので「サディスティックディザイアー」とかやるんだろうな。TOSHIの声でhideのソロを歌われても微妙だろうし。そういえば、ヒデメモリアルのCMが北海道でも結構頻繁に流れていたのだが、わざわざ北海道から行く人なんているのか。いるとしたら、その人はCMとは関係なしに行くと思う。CMの意味はあまりなさそうでやんす。さて、今日は先週の尾崎豊の記事と同様、追悼の意を込めてhideのアルバムの感想を書きたいと思う。

HIDE YOUR FACE(1994年2月23日)
記念すべきhideのソロデビューアルバム。意外にもXのメンバーの中では一番遅い(あのPATAよりも遅い)ソロデビューである。BLUE BLOODで「CELEBRATION」Jealousyでは「Miscast」「Joker」などなど、Xにおいて既にhideは曲をいくつか発表しているが、これらの曲はあくまでもX仕様であることが「HIDE YOUR FACE」を聴くとわかる。TOSHIの声質やXの方向性を考慮し、それに相応しい曲を提供しているように思う。しかし、ソロではそんな配慮はいらない。故に、やり放題である。グランジであったりデスメタルであったりノイズであったり…、頭でっかちな団塊の世代のジジィなんかが聴いたら“こんなの騒音だろ”と一蹴されそうな曲(DICE、SCANNER、DOUBT)がある一方、ヒットチャートを賑わせそうなポップな曲(EYES LOVE YOU、TELL ME)もある。自分のやりたい音楽を自由に作って詰め込んだアルバム、それが「HIDE YOUR FACE」。マスターピースである。

PSYENCE(1996年9月2日)
前作と同様、基本的にはhideのやりたい音楽を種々雑多に詰め込んだアルバムであり、こちらもやはりマスターピース。1曲目は“はじまり”を予感させる臨場感溢れるインストからスタートし、ラストはシュールなインストで終わる所も前と同じ。曲数が多く、コンセプトアルバムとしての流れのようなものが希薄な所も前と同じ。違う点を敢えて挙げるならば、若干ハードなデス系の曲が控えめの傾向になっているだろうか。「GOOD BYE」「LEMONed I Scream」なんかは前作には見られない曲調だし、「Hi-Ho」なんかも結構大胆にポップな異色作だ。また個人的に大好きな「POSE」も収録されている。ジャンルに囚われず、まるで趣味で制作されたかのような(もちろん良い意味で)柔軟な曲が詰まったアルバムであり、生前に発表された最後のアルバム。

Ja,Zoo(1998年11月21日)
1997年12月31日にXJAPANのラストライブが東京ドームで行われ、解散。その翌日、「hide with Spread Beaver」が誕生。実に展開が速い。これは計算や戦略ではなく、純粋にファンを悲しませたくないというhideのパーソナリティがそうさせたのだろう。「ROCKET DIVE」は好調なセールスを記録。Mステやポップジャムに出演し歌い、オールナイトニッポンRのレギュラー番組を持つなどメディアにも積極的に関わりを持ち、ソロとして本格的に精力的に活動する。しかし、5月2日、不慮の事故で亡くなる。享年33。
「Ja,Zoo」は言うまでもなく名盤である。90年代を代表するアルバムといっても大袈裟ではないくらい。収録されたシングル4曲はすべて大ヒットした曲なので、hideに興味のない人にもおすすめ。20代以上の人なら「あっ、これ聴いたことある」と思う曲が必ずあるはず。hideの真骨頂であり代表曲「ピンクスパイダー」。布袋チックな疾走間満点なサウンドの「ROCKET DIVE」。率直なメッセージが込められた爽快な「ever free」。何かを悟り人生を俯瞰したような「HURRY GO ROUND」。すべて名曲だ。ニルヴァーナの「BREED」をモチーフにしたであろう骨太なロック「BREEDING」もカッコいいし「FISH SCRATCH FEVER」もキャッチー。肥満気味で内省的な少年時代を送ったhideだからこそ生まれたであろう、前向きに生きることを呼びかけるような歌詞が顕著だ(ピンクスパイダーも逆説的な意味では前向きか)。
インストを除けば実質8曲しかないが、それ故ファースト、セカンドでは味わえないコンセプトアルバムとしてのまとまりが感じられる。曲順からは流れが感じられるし、想像力を豊かにすればその流れから物語を感じることも出来るはず。ハギャ(レオル)が言うところの「聴き終わるといい小説を読んだ後みてーな心地よい浮遊感が残るんだ」って感じ。

3・2・1 /zilch(1998年7月23日)
zilchとは、やたらと豪華な外国人ミュージシャンたちがレコーディングに参加し、海外進出を視野に入れて結成されたhideのバンド。hideが他界した後に一枚アルバムがリリースされただけで、zilchの実質的な活動は皆無なのが惜しい。全編英歌詞でナイン・インチ・ネイルズっぽいヘヴィな曲が大半だが、要所々々でhideの「俺は日本人だぜ。このアルバムはメイドインジャパンだぜ」みたいな気概が感じられる。その気概は初っ端から発揮されている。いきなり昭和のNHKのアナウンサーみたいな声の人が「日本の神奈川県、横須賀市から、いらっしゃいました松本秀人さんです。はりきってどうぞ!」のセリフが飛び込んできて、その直後にがっつりヘヴィなギターサウンドが入る所は素晴らしい。
晩年のhideがよく口にしていた、日本人なら誰もがネイティブに備わっている強み(主に歌謡曲)というのが初っ端の数秒に集約されているように思う。日本でロックをやる場合、なるべくなら歌謡曲的なものを捨てたいと思うはずなのに、hideはそこに強みを感じた。素晴らしいよ。バター顔の西洋人にゃ、ジュリーもマッチも百恵ちゃんもキャンディーズもわからない→でも日本人は知っている→しかも日本人は洋楽も結構知っている→あれ?日本人凄い!hideのこういう考え方、好きだ。
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