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岡村靖幸 アルバム未収録曲 全曲解説

MARIA★★★
「Young oh! oh!」を彷彿とさせる威勢の良いダンスチューン。サウンド全体から受ける印象は、ファーストアルバム「yellow」からのそれとほぼ同じ。初期特有のまだ持ち前の個性を発揮できていない没個性気味あるいは消化不良的な岡村靖幸が楽しめる。歌声は微笑ましいほどに若々しく、歌詞は無難だが、それ故貴重な曲といえる。個人的には、吉川晃司が腰を振りながら「ベストテン」で歌っている絵が浮かぶ。それほど曲調が80年代的。20年以上前の曲なので仕方ないけど。

幾千年分のPAIN★★★
記念すべき岡村靖幸のデビュー曲「Out of Blue」のカップリングに収録された「幾千年分のPAIN」。岡村靖幸の曲は洋楽ナイズされ比較的洗練された楽曲が多いが、この曲からは歌謡曲テイストが感じられる。特にBメロの「つたく身を飾り 舞い踊るほかに~」の部分はもろ歌謡曲。「MARIA」と同様に「幾千年分のPAIN」もいかにも初期作品といった感じ。もし「yellow」の5曲目辺りに紛れ込んでいても何の違和感もないだろう。

せぶんてぃーん★★★★
シンプルな楽器編成と飾り気の控えめなアレンジが施されたミディアムバラード。まるで雨上がりのキラキラした清潔な街並みを想起させるような情緒的で美しいメロディが印象的。歌詞は「散々授業サボっても 散々ガラスを割っても いつでも僕を許してくれた」とやや尾崎豊チック。しかし、尾崎豊のようにガラスを割り社会や大人に反抗している、といった内容の歌詞ではなく、青春時代をしみじみと振り返り(たぶんタイトルから察するに17歳の頃だろう)、好き勝手に生きていた自分を省み、それを許してくれた両親に感謝するといった内容だ。センチメンタルな気分にさせてくれる名曲。

なごり雪★★★
フォークソングのクラシックであるイルカの「なごり雪」のカバー。エキゾチックでダンディで、まるで子宮に直截的に訴えかけるような低音ボイスがセクシィ。イルカさんの歌声とは正反対のため、曲のイメージはガラっと変わっている。原曲より寂しげな哀愁が漂っている。後奏ではアドリブ英語のシャウトが披露されており「岡村靖幸流・なごり雪」として成立している。

やましい たましい★★★
フォークソング調のメロディに乗せ、力強い想いが込められたメッセージソング。魂を揺さぶるような熱い歌唱で終始歌っている。「大人はどうして子供を育て 愛情を注ぎ 寝顔を見るの でもちょっと待ってよ いまこんなことが俺にはできないのは 何故だろう」という歌詞は〝らしい〟というかある意味岡村靖幸の真骨頂だ。サビ終わりのファルセットは濁ることなく響いており、間奏では高度なギターテクニックが披露されている。岡村靖幸の音楽的資質の技巧が味わえる1曲。

ハッピー ウェディング★★
「ビスケットラブ」や「祈りの季節」辺りの系統(いわゆるアダルトな匂いをプンプン漂わせた感じ)の延長線上に存在する曲。ライブの弾き語りで歌った曲をそのままCD化したのではないかと考えてしまうほどアドリブで瞬間的に紡いでいったようなメロディは秀逸。歌詞はハレンチのように時事ネタ(オヤジ狩り、テレクラ)を扱っている。全体的に重々しく、岡村靖幸の曲のなかでは異色作といえる。

はっきりもっと勇敢になって★★★★
2007年の復活の際にリリースされた最初にして最後のシングル。「ミラクルジャンプ」のように爽やかで力強いサウンドに乗せ、自らの正直な心境を歌っている。復活第一弾だけあって、歌詞はとにかく前向きだ。メッセージは明快でシンプル。1曲中に同じ歌詞のサビが4回もリピートされている。これだけサビが繰り返される曲も珍しい。この繰り返されるサビがとても良い。達観したような、悟ったようなスケールの大きい仕上がりとなっている。
ポジティブな歌詞が多く特に「同じ様な日々はもうすぐ 過去だぜ」は心に残る。あと「よく考えてみてよ 僕がアンサーだぜ」という歌詞もある。岡村ちゃんがアンサーなのか?まあ、前向きなのは良いことである。曲の最後には、岡村ちゃん流のアドリブ英語も披露されているし、お馴染みの「フォー」の雄叫びもある、ヘッドフォンで聴くと岡村ちゃんらしい凝ったアレンジが施されている。

嵐の気分(着替えをもって全裸のままで)★★
5秒程度のリズムのみのイントロがはじめに流れるのだが、これがもう、プリンスだ。たぶん、このイントロを聴いた過半数の人はプリンスを思い浮かるのではないか。イメージとしては家庭教師の「祈りの季節」「ビスケット」あたりの大人な雰囲気漂うミディアムテンポな曲調と似ている。ただ歌詞は違う。割と真面目でシビアだ。決してスッペイン料理がどうのこうのなんて歌詞は無い。「もう許されぬのに 心震わせる様に」「でも探してるのに 反省してるのに 惨めなだけさ」など、「はっきり~」と比べると後ろ向きだ。でもサビの歌詞は「昔ながらの我らが岡村靖幸」な愛すべき歌詞だ。ラストは岡村ちゃん流のシャウトが炸裂している。


総評★★★
上記のアルバム未収録曲は、主にシングルのカップリングに収録された曲である。それぞれの曲の雰囲気はその曲がリリースされた近辺のオリジナルアルバムと空気感が似ており、時代ごとに音楽的傾向が変化していることに気付く。「MARIA」「幾千年分のPAIN」にはファーストアルバム「yellow」と同じような初期特有のサウンドが流れているし、90年代後半の「ハッピー ウェディング」「やましい たましい」辺りからは、時代の流れと自身の在り方にズレを感じコンフューズしている痕跡が曲中に散見される。それぞれの曲がリリースされた時代とその当時の岡村靖幸の考え方(インタビュー記事などから窺い知れる範囲での)を照合させながら聴くのも一興だろう。

岡村靖幸の他の全曲解説はコチラから。
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Comments

私は、せぶんてぃーんとなごり雪かなり好きです。せぶんてぃーん聞いてると、岡村ちゃん学生時代こんな経験あったのかな?みたいな想像が膨らみます。
岡村ちゃんのなごり雪はかなりいいです。岡村ちゃんがアレンジするとほんとどんな曲も味が増します。
岡村ちゃんのセクシィーな声が大好き。
Posted at 2008.05.27 (13:21) by Romi (URL) | [編集]
なごり雪はセクシィですね。

岡村ちゃんの学生時代ってどんなだったんでしょうね。案外普通だったような気もします。

岡村ちゃんのアレンジは特徴がありますよね。提供した曲なんかを聴いてもいかにも岡村ちゃん風の曲ですし。
Posted at 2008.05.28 (02:00) by yuji (URL) | [編集]
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Posted at 2012.04.28 (16:07) by () | [編集]
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