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ajapaiで「unaffected」 全曲解説(岡村靖幸がボーカルの2曲だけ)

Midnight Wolf★★★★★
やたらと手数の多いテクニカルなドラミングと淡々とマイペースに奏でられるキーボードが怪しげに交わったイントロに乗せ、覚醒寸前の狼の声を模したような岡村靖幸の呻き声からはじまる「Midnight Wolf」。大都会東京の深夜の危ない裏の顔を曝け出したような歌詞が印象的。暴力やら犯罪やらネオン街やらチャイニーズマフィアやら、血なまぐさい光景を想起させる歌詞の世界観はまるでPSソフト「龍が如く」のよう。
忙しない程に手数が多く、夜の闇を走るようなテンポの速いサウンドは、アジャパイの真骨頂であるDJ卓上でのプレイがあってこそだろう。サビの「頑張れーよ、頑張れーよ 未熟な自分で」と「やっぱでーも、やっぱでーも 寂しい夜をジャンプ」はかなり中毒性のある秀逸なメロディであり、ついつい口ずさんでしまうこと受けあい。

大車輪★★★★
2002年にタワーレコードで限定発売(アナログ盤で)された「DAI-SHA-RING」。2002年といえば、岡村靖幸の表立った活動が極端に少なかった時期なので、当時は随分注目された曲。タイトルを「DAI-SHA-RING」から「大車輪」にし本作「unaffected」で2006年にCD化されたという経緯を持つ曲。
軽快なタッチのキーボードと全体的に洗練されウェイトの軽い感じの演奏が心地よいミディアム・ダンスチューン。晴天の空のように爽やか且つ涼やかで胸を透くようなサウンドは、岡村靖幸のソロでは聴けないタイプの曲調だろう。岡村靖幸は作詞を担当し、作曲と編曲は他人が担当している。だからこそ、岡村靖幸らしからぬ風流な爽やかさが実現しているのだろう。
注目すべきは「茶髪のブランド命のにーちゃん 女を絶対泣かせるな」という歌詞。やや上から目線で若者を諭すようなこの歌詞はちょっと背伸びをして書いているような気がする。自分の曲の歌詞には、ウジウジしていたり、抽象的だったり、切なくなるとすぐに屋上に向かってしまうような情けない歌詞が多いのに、提供となると年相応の立派な歌詞が書ける岡村靖幸は、なんだかんだで20年選手のベテランでありプロだ。


総評★★★★
2006年にリリースされたajapai(アジャパイ)の「unaffected」。ゴスペラーズやm-floなどと並び岡村靖幸はヴォーカルと歌詞担当で上記の2曲に参加している。2006年といえば、岡村靖幸は塀の中である。そのためクレジットに多少の配慮がなされているようだ。
上記の2曲はどちらも作詞のみの参加だ。作曲はT、MORI、編曲:ajapaiが担当している。故に岡村靖幸がソロで作る曲とは少しばかりタイプの異なる曲調となっているが、どちらも名曲である。特に「Midnight Wolf」は一時期ヘビーローテーションで繰り返し何度も聴いていたほど個人的にはお気に入りの曲だ。
一応説明しておくとajapaiとは2003年に行われた全国ツアー「フレッシュボーイツアー」のメンバーだった人である。ピチピチのTシャツを着てDJ卓をいじっていた人である。ライブDVD「シンポジウム」の音(往年の岡村靖幸の楽曲をクラブミュージックテイストにアレンジした音)が好きな人ならこのアルバムも楽しめるだろう。
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Comments

(^-^)yujiさん、こんばんわ。

大車輪は最初に聴いた時、作曲も岡村ちゃんかと思ってたんですよ。私は、なんか岡村ちゃんぽいな~って感じたので。

『岡村靖幸らしからぬ風流な爽やかさ』って解説…いいですね、笑いました。

ところで、聖子ちゃんもキャンディーズもイルカも、岡村靖幸が歌うと、とんでもなく凄いことになりますよね。いえ、良い意味で。

中森明菜や徳永英明みたいに、カヴァーアルバムを出して欲しいな~なんてよく思います。例えば岡村ちゃんが歌う演歌とか、ものすごく聴いてみたい。

…五木ひろしあたり、いいと思うんですけど。
Posted at 2008.06.05 (22:29) by 志織 (URL) | [編集]
こんばんわ
岡村ちゃんは歌い方が独特だからか、人の曲でも岡村ちゃんのオリジナルみたいに聴こえますね。

岡村ちゃんのカヴァーアルバム、いいですねぇ!
岡村ちゃんが演歌を歌えばジェロなんて目じゃないですよ。

五木ひろしのモノマネをしている岡村ちゃんを想像してしまいました(笑)。
Posted at 2008.06.06 (20:09) by yuji (URL) | [編集]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
Posted at 2010.03.30 (05:27) by () | [編集]
Re: お返事ありがとうございました
岡村靖幸の「歌詞」は秀逸なものが多いですよね。もっと評価されてもいいような気がします。近年の寡作傾向の原因のひとつとして「曲はたくさんあるけど、歌詞がかけない」というような発言があったし、岡村靖幸にとって歌詞はとても大事でそれゆえに苦悩してるんだろうなぁと思います。

「安心に近いときの10時半はもうすぐさ~」の解釈は難しいですね。「10時半」っていう時間帯に岡村靖幸が感じる個人的な思いいれ見たいなものがあるとしたら、それはもう本人以外しか真相はわかりませんしね。

コメントありがとうございました!
Posted at 2010.04.01 (23:31) by yuji (URL) | [編集]
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