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「ポニョ」 密着300日

昨日の夜10時からNHKで放送された「プロフェッショナル・仕事の流儀」は夏休みスペシャルで宮崎駿特集だった。題して「宮崎駿のすべて ~「ポニョ」 密着300日~」。普段は、火曜日の10時からは、TBSのバラエティ番組「リンカーン」を見ているのだけど、今週はさすがに、リンカーンはやめてNHKを見た。

僕は別にジブリファンではないけど、やっぱり興味はある。映画館に行ってジブリ作品を見た経験はないが、金曜ロードショーでジブリ作品が放送される度に時間があれば必ず見ている。あ~そういえば、今思い出したが、12~3年前に公開された「耳をすませば」は映画館までわざわざ行って見たな(何でわざわざ見に行ったのだろう?思い出せない)。でも「耳をすませば」は制作はジブリだけど監督は宮崎駿じゃないんだよな。宮崎駿監督の正当なジブリ作品はやはり一度も映画館で見たことがないな。

この番組を見て思ったことは―――すっごい当たり前のことだが――― 一生懸命苦労して努力して身を削りながら映画を制作しているんだなぁーってこと。ホント当たり前のことだけど。宮崎駿みたいな大巨匠でも絵コンテを描くのに悩み、怒り、時には涙しながら仕事をしている様を見ていると、なんだか素直に「スゲーな」と思ってしまう。そういえば、「崖の上のポニョ」の公開日に映画の評判が知りたくて、ブログ検索し、公開日にポニョを見てきた人の感想が書かれたブログ記事を20程まとめて読んだのだけど結構酷評している人が多かった。もちろん「面白かった」とか「感動した」とか「普通にいい話でした」みたいな感想もそこそこあったが、「結局宮崎駿はさー、昔の頃の作品を超えられないワケよ。相変らず劣化したままだね」みたいな酷評の方が多かった。

昨日のNHKの特集を見た後だと、これほどまでに苦労して作った映画を、こきおろすのはどーなんだろう?と思ってしまう。批判も大事だけど、必要以上に酷評するのはイケナイコトかもしれないな。でも、その一方、制作段階での苦労とかは正直関係ないよな、とも思う。受け手には表側しか判断材料がないわけだし。なにより見る側はお金を払って見ているわけだから、酷評する権利はあるのかな(な~んかラルクの「bravery」の歌詞みたい)。

何気に印象的だったシーンは、宮崎駿がジブリ所属と思しき男性アニメーターの絵に対して、徹底的に批判し説教しているところ。どうやら、そのアニメーターの描いた絵が宮崎駿の癇に障ったらしく、ダメ出ししまくっているのだ。宮崎駿はそのアニメーターの絵を見て、まるで自分の映画が冒涜されているかのように感じたようで「ケンカを売られている気がする」とまで言い放っている。宮崎駿に怒られている最中のアニメーターの顔はもう絶望の縁に立っているかのような悲痛な面持ち。あれ、かわいそうだったな。説教されている所を撮影するカメラマンもどうなんだろう。しかもオンエアで使っちゃってるし。あのアニメーターは不憫だったな。

そのアニメーターの描いた絵は実際テレビに何回か映っていたが、素人目で見る限り上手かった。確かに背景の鳥は手抜きだったかもしれないが、遠くの空を飛ぶ背景の鳥なんて手抜きになるよね。もし、宮崎駿がテレビ東京なんかでやっているアニメを見たらどんな感想を抱くのだろうか。明らかにそれまでとはキャラクターの顔が違う作画崩壊のアニメとか結構あるからね(グレンラガンの4話とか)。それに比べたら全然マシだと思うが。

この特集を見てはじめて知ったのだが、「崖の上のポニョ」は宮崎駿の最後の長編アニメらしい。最後というのは、自分の意思とは関係なく、年齢的(67歳だそうだ)にもう無理なのだそうだ。NHK側も「宮崎駿の最後のアニメ」という点に重きを置いていたようだ。あまりにも重きを置き過ぎて、なんだかもう宮崎駿が既に故人のような扱いにも少々感じたが、結構泣ける作りになっていた。

もう先が短いと弱音を吐いたり、若くして亡くなった母を近くに感じたりしながら宮崎駿は全身全霊をかけポニョを描いている。そんな中、久石譲から送られてきたデモテープを聴き、その歌の歌詞「おむかえはまだ来ないから~もうすこし歩かせて」(というような歌詞だったと思う、正確ではないです)が画面下にテロップで表示される。様々な想いが交錯し涙する宮崎駿というシーンにはさすがに鉄の心を持つ僕も感動してしまった。改めて思ったがNHKのドキュメンタリーって民放とはちょっと格が違うな。集積されたノウハウがハンパない。宮崎駿だってNHKの番組だから長期にわたる密着取材を許可した部分もあるだろうし。なんだかんだでNHKは重要かも。
このドキュメンタリーを見てポニョ見に行く人も多いだろうな。僕はたぶん行かないと思うけど。

付記
「みやざきはやお」で変換すると一発で「宮崎駿」になるが、「はやお」で変換すると「速雄」になる。
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Comments

No title
映像作品におけるCG、音楽作品における打ち込みは、過程が見えなさ過ぎて=人の手が入ってる感がなさ過ぎてツマラナイと思います。しかしながら、やっぱり結果がすべて的な見方をしてしまいがち。
人間が作ってるぞ的な温もり?が感じられる作品が好きなんでしょうかね~。
Posted at 2008.08.08 (00:08) by ぶる山 (URL) | [編集]
No title
そうですね。CGは過程が見えないですし、いくらリアルで迫力があって「凄いなー」と思ってもそれは技術の進歩に対する「凄いなー」ですしね。

宮崎駿の人間的な部分が凄い出てた特集でした。
Posted at 2008.08.08 (00:31) by yuji (URL) | [編集]
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