スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Counseling 2 岡村靖幸とスワッピング嗜好を持つご夫婦

2004年に発売された岡村靖幸著の「純愛カウンセリング」。この本は、岡村靖幸がさまざまな分野(ex:少女漫画家、精神科医、ゲイバーのママ、ゲームプロデューサーなどなど)で活躍している人々に直接会いに行き〝純愛〟という共通のテーマの下、インタビュー形式の対談を行うといった内容の本である。そして、対談を全て終えた後に、岡村靖幸なりに純愛とは何か?についての答えを曲がりなりにも出すというものである。


〝Counseling 2〟の対談相手はスワッピング嗜好を持つご夫婦。純愛カウンセリングという本は、ご存知のように『純愛』についてさまざまな方向から手を変え品を変え語られている本なのだが、今回は純愛の対極ともいえるスワッピング好きの夫婦と純愛について対談している。誰もが、「なぜ純愛でスワッピング?」と疑問に思うだろうが、この理由として岡村靖幸は冒頭でこのように語っている。

「純愛とは必ずしも性交渉のない状態を指すのではないのではないか」

純愛のパブリックイメージというものがあるのならば、それは一般的には、片思いやら健気やら〝うぶ〟やら初デートやら先輩に告白やら下駄箱にラブレターやら、青春の1ページ的な淡いイメージが浮かぶ。つまり、純愛は性交渉とは遥かに遠いところに存在し、成立するもの、と捉えられがちだ。しかし、岡村靖幸はふと思ったのだ。純愛の初期衝動的な想いや心持は性交渉の有無とは関係なしに存在しているのではないか、と。スワッピングをするような変態あるいは性倒錯者でも純愛的な心を持っているのではないか、と。そのような結論にたどり着いた結果、今回の対談の場がもうけられたようだ。

Counseling 2で岡村靖幸と対談している「スワッピング嗜好を持つご夫婦」の二人はとても礼儀正しく、まじめだ。スワッピングは世間様からは決して温かい目で見られることのない行為だが、この夫婦はお互いにとことんスワッピングをするということについて話し合い、自分達だけのルールを厳粛に決め、そのルールに賛同してくれる別の夫婦のみとしかスワッピングをしないとのこと。なぜこんなに真面目なのかというと、この夫婦は、決して、ノーマルでは物足りなくなり、酒池肉林的な性欲をもてあました結果スワッピング行為に走ったのではないからだ。あくまでもお互いを繋ぎとめておくためのスワッピングなのだという。

夫「愛情があってもだんだんと肉体的なマンネリ感というのは否めなくなると思うんですよ」
岡村「そういった時普通の人はそこで浮気するでしょ?にもかかわらずスワッピングを選ぶ人たちというのは(中略)ある意味、純愛じゃないかと思ったわけです」(P35)


肉体的なマンネリは否めない。それじゃ、お互い話し合った上でスワッピングをすればいい。そうすれば浮気にならないし。…筋は通っている。個人的には「いやいや、だからといってスワッピングしないだろ、フツーは」と考えるが、昨今の離婚率は異様に高い。確か三組に一組が離婚する時代だ。離婚していない夫婦でも仮面夫婦だったりする。そんな時代において少なくともこの夫婦はスワッピングを通して「仮面夫婦的な嘘がキレイに取れ夫婦の絆が深まった」と話している。岡村靖幸も、後日この対談を振り返って、この夫婦の親密さに驚いていたようだ。お互いが互いを失いたくないと強く思い、離婚したくない!いつまでも仲良くいたい!という思いはまさしく健気な心持から生まれる「純愛」である。お互いをつなぎとめるための方法がたまたまスワッピングというだけで、根っこの部分は清らかな純愛なのだ。

〝Counseling 2〟を総括すると―――大前提としてこれは非常に特殊なケースであることを留意しておく必要があるが、一定のルールと目的の基に行われるスワッピングは純愛である。この夫婦がスワッピングを通してやろうとしていることは、お互いの愛情の再確認であり、肉体的マンネリという回避不可能な正直な性欲をお互いとことん話し合った上で公正に解消しようというものである。安易に浮気したり離婚したりするのではなく、スワッピング(という貞操観念や世間体の観点から見れば決して褒められたものではない)行為を介してでもお互いの関係をつなぎとめたいと思う衝動の根幹は強烈な純愛で包まれているのではないだろうか。

追記
「岡村靖幸の記事」というより単なる「スワッピングの記事」になってしまったな…。純愛カウンセリングでは岡村靖幸はインタビュアー側の立場に徹しているのでどうしても岡村濃度が薄まってしまう。岡村濃度の高い記事はコチラからどうぞ。
スポンサーサイト

Leave a comment

Private :

Comments

No title
こういう性遊戯って時間とお金を持て余してる貴族階級に多いなんて話を聞いたこともあります。まぁ、みんな生きてるって実感とか刺激を求めてるってことかなぁ。
スワッピングなんてしたら、10組中8.5組まで別れちゃいそうですけどね。自分のパートナーより相手のパートナーが素敵だと思った瞬間に上手く行かないような気がします。
他にいくらでも愛育む方法はあるでしょう。でも、色んな人間がいるから肯定も否定もしません。そもそも愛なんて幻想の気もするし。100%純な愛で結ばれてるカップルが果たしてこの世にどれだけいるのか。。。。?それ自体疑問です。
純愛の形なんて一人一人の世界観が創りだすもので、人それぞれでしょうね。
Posted at 2008.08.18 (13:27) by Romi (URL) | [編集]
No title
そうですね。ほんと世の中にはいろんな人間がいるので一概には否定できないですけど「他にも方法があるのでは?」と思ってしまいますね。この夫婦はスワッピングすることで今のところは上手くいっているようですが、夫婦間の関係性がいつ崩壊してもおかしくないくらい危ういように感じます。
ま、お互いが幸せなら他人がとやかく言う必要はないと思いますけどね。
Posted at 2008.08.19 (22:24) by yuji (URL) | [編集]
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
09 11
サブカルの戯言
第332回:10月12日
ツイッターを先取りした「サブカルの戯言」も本日にて終了。332回の戯言のご愛読ありがとうございました!!
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
カテゴリー
プロフィール

yuji

Author:yuji

リンク
ブログ内検索
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
QLOOKアクセス解析