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「崖の上のポニョ」の感想

ヴェネチア国際映画祭で賞は逃したものの、民間賞で2冠を獲得(これは凄いのか?)した『崖の上のポニョ』、観て来た。やっぱり、宮崎駿最後の長編アニメだし、これは公開中に劇場で観ておくべき作品だよなぁー、と思ったので。ちなみに、金獅子賞はダーレン・アロノフスキー監督の『ザ・レスラー』。別にどの作品が獲っても構わないけど、ミッキー・ロークとかいう俳優が「正しい審査をしてくれてありがとう」とコメントしたそうだ。…ちょっと癇に障るなぁ。「正しい審査」ってのが、ちょっと。「『ザ・レスラー』が賞を獲るのは自明の理なのだから、まぁ、まともな頭を持った審査員がまともな審査をしたのなら当然の結果っしょ」みたいなニュアンスが含まれているように感じられて、嫌いだ、そういう言い方は。

以下「崖の上のポニョ」の感想。ネタバレあり。
「崖の上のポニョ」は宮崎駿曰く「子供達のために作った」作品だそうだ。子供のために作った感、が全編に渡って随所に現れていた。主題歌のキャッチー過ぎる「ポーニョポニョポニョサカナノコ~♪」だったり、エンディングのスタッフのクレジットが平仮名だったり、温かみのあるアナログな画風だったり。主人公のポニョと宗介の関係性もシンプルでわかりやすく、子供でも大筋の内容は理解できるストーリになっていたし「子供のために作った」というのも納得。客も子供が多かった。若いお母さんと5歳くらいの子供の組み合わせが異様に多かった。まるで、子供会の集まりのようだった。

海の棲家から脱走し瀕死状態のポニョは宗介に助けられ、自分を必死に守ってくれる宗介に惚れる。そして、バケツの中でバクチュウしながら「ポニョ、宗介、スキー」というポニョを見ていない人でも知っているであろうあの有名なシーンに繋がる。しかしポニョの父親に強制的に海に戻される。戻されたポニョだが、人間になって宗介に会いたいと強く願い、再び脱走。そんでもって人間になり、「波の上を高速で疾走する」というこれまたポニョを見ていない人でも知っているであろうあの有名なシーンに繋がる。人間になったポニョと宗介が出会い抱き合う。…ここまでのストーリは映画がはじまってからの2~30分ほどで済んでしまう。この2~30分間は面白かった。しかし、ここからがグダグダになる。そりゃそうだ、はじめの2~30分で起承転結が済んでしまっているのだから。短編アニメ映画ならポニョが宗介を抱きしめた時点で一つの物語が終了している。人間になったポニョと宗介が出会ってから以降の物語がユルい。正直、中盤はちょっと眠くなってしまった(ポニョも眠そうだったな)。

で、もっともユルかったのは終わり方だろう。ユッルユルじゃないか。普通どんな映画でも小説でも物語である以上終盤には山場があるものだが、ポニョには、結局最後まで山場がなく平板なまま。山場となりうる人物だと睨んでいたポニョの母親は結局何もアクションを起こさず、宗介の母親と遠くの方で井戸端会議のように話しているだけ。しかもその井戸端会議でポニョは人間になることを決定される。そんな簡単に人間にしちゃっていいのか?まあ、ポニョが人間にならないと、月が地球に接近し地球が崩壊する!みたいな宮崎駿にしかわからないごり押しな設定があったから仕方ないのかもしれないけど。

結局、ポニョと宗介の元には一つとして試練のようなものは降りかからなかった。浸水した街を船で渡っただけ。しかもポニョは眠っていただけ。何も絆は深まっていないような。最初は悪役っぽかったけど、実はいい人だったポニョの父親が「半魚人だとわかっていてもポニョを受け入れられるか?」と問い、宗介はYESと答えたわけだが、宗介は事の重大さをわかってないよな。ポニョの父親からしてみたら、実の娘を嫁にやるわけだが(しかも嫌いな人間に)、宗介にとっては単に友達が一人増えるくらいの感覚だろうし。こんなに簡単に物語があっさりと終わるとは思わなかった。「えっ、これで終わり?」と思ってしまった。まあ、でも、安易な感動路線に走るよりは安易なハッピーエンドの方が良いと思うけど。

エンディングは、もちろんポニョの主題歌が流れる。
思わず微笑んでしまったのだが、ポニョの歌が流れた時が一番盛り上がってた。子供が何人か一緒に歌ってた。カワユス。映画本編より、「ポ-ニョポニョポニョ♪」の歌のインパクトのほうが強いようだ。子供にとっては歌がメインなんだろうな。


●今日の写真
080902_1009~01[1]
半魚人の不完全な時のポニョの足とハトの足は似ている。
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