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岡村靖幸で「ファンシーゲリラ VIDEO SHOP '92」 全曲実況

1. OPENING
暗くて怪しげな夜の地下水路。懐中電灯で前方を照らしながら岡村靖幸とバックダンサーの男二人が歩いてくる。何かを探しているかのような真剣な表情をしながら、地面の水を蹴り飛ばしたり側転したりしている。何をやっているのか、そして何が目的なのか全く分からないが、察するに本作のタイトルである『ファンシーゲリラ』という言葉の映像化を試みているのだろう。

2. カルア ミルク
地下水路の水の煌きが画面一杯になったところで本編の1曲目「カルアミルク」へと流れるわけだが、いつになっても水の煌きが消えないまま残っている。そして映像には全体的に靄がかかっており、縦長に引き伸ばされたような逆ハイビジョン映像になっている。これがいわゆる悪評高いファンゲリ仕様である。水の煌きはカルアミルクの時だけだが、靄と縦長映像は最後まで続く。これは慣れるしかない。
岡村靖幸のライブDVDで「カルアミルク」が収録されているのは本作だけであり、貴重だ。岡村靖幸の代表曲と言っても決して過言ではない名バラードをオリジナルヴァージョンよりも低音がずっしりと響くセクシーな声で歌い上げている。高音もバンバン出ている。「六本木で会おうよ」の「会おうよ」のところの高音も余裕で出ている。
特筆すべきはカルアミルクを歌い終わった後の語り。「カルアミルク」のAメロとBメロの間の「ハぁーハぁーハぁーハハーイ」の部分をエンドレスでリピートした演奏をバックに岡村靖幸の語り(語りと言うか叫び?)がスタート。岡村ファンの間では有名な名セリフが盛りだくさんだ。「スーパーファミコンなんかにゃ負けたくないぜっ!俺はヤスユキちゃんだぜ」「ファイナルファンタジーやドラゴンクエストや女神伝説なんかにゃ負けたくないぜ」(「女神伝説」ってマイナーだな)「せっかく生まれてきたからには俺は素晴らしい音楽を作りたい」「誰にもまねできない音楽を。今まで聴いたことのない音楽を」「ベイベー気付いてるかい?お前はスターだぜ」「ディズニーランドなんかより俺の方が素敵だろ」などなど。岡村ファンなら必見の「カルアミルク」である。

3. いじわる
今見ると若干しょぼく感じる「炎」のCGが画面いっぱいに覆われ「いじわる」へ。このライブの岡村靖幸の「声」はちょっとあり得ないくらい調子が良いのだが、なかでも「いじわる」の声はずば抜けている。神がかっているとさえ言える。ダンスもノリノリかつキレキレであり、最強の声とダンスのマリアージュでパフォーマンスされる「いじわる」は100点満点。

4. (E)na
「ライブ家庭教師91」では、まだ浸透していなかった手首を前後にカクカクさせる振り付けもファンゲリでは浸透している(よーく見てみると、岡村靖幸が客に向かってカクカクを必死に促しているようにも見えるけど)。「(E)na」の振り付けや曲の構成は「ライブ家庭教師91」と全て同じ。ドラムソロがあり岡村靖幸のギターソロがあるところも同じ。唯一違う所は最後の踊りの部分。フリーダムな岡村靖幸のダンスが拝見出来る。

5. ステップ UP ↑
衣装チェンジ。これまでの紫のブラウスにジーンズ姿から黒のスーツに変わる。バックダンサーの衣装もゲイのような気持ち悪い衣装に変わる。白のシャツを前開きにし地肌にサスペンダー。下は一昔前にブレイクしたHGがはいていたような黒のパンツを着用。ってか尻が食い込んでいるのだが…。
どこか不穏で淫靡なベースラインが唸り、「ステップ UP ↑」のあの「ジャージャジャジャジャン」というキャッチーでファンキーなフォーンが被さる。ビシっとスーツで決めた岡村靖幸が相変らずいい声で歌っている。やはりライブではこの曲が一番盛り上がるな。

6. 聖書(バイブル)
つなぎめです!特筆すべきは「ステップ UP ↑」と「聖書」のつなぎめのベース。なんだこの最強に素晴らしいメドレーの入りは。スガシカオが自身のラジオで絶賛したあの「ベースライン」がフューチャーされた天才的な入りは素晴らしすぎる。
ファンゲリの「聖書」はとにかく速い。過去最速のテンポで演奏されており、かなりアドレナリンが噴出してしまう。バックダンサーはいつのまにかシャツを脱いでおり、ほぼパンツ一丁状態。非常にキモイ。でもこのキモさが岡村ちゃんワールドだよなー。

7. 生徒会長
もうノリノリである。岡村ちゃん、自分の世界にすっかり入ってしまっている。スィングしまくっている。この「生徒会長」はメドレーの一部なので1分程度なのが寂しい。ぜひフルで聴きたいものだ。

8. 家庭教師
この「家庭教師」もひとフレーズ歌っただけで次の曲の「だいすき」へと流れてしまう。なんか「SEX」と連呼し腰を振っている。やれやれ。

9. だいすき
盛り上がりが最高潮に達した所で「だいすき」がはじまる。この映像を見るたびに「だいすきは売れるべくして売れた曲なんだな」と実感する。岡村靖幸の売り上げ的な面においてのみの代表曲ではなく、いつまでも色あせない普遍的な魅力が「だいすき」には宿っている。なんてったって「ねぇ3週間ハネムーンのふりをして旅に出よう」「おんなのこのために今日は歌うよ」だもの。こういう世界観というか発想が堪らない。お客さん(NKベイベー)も盛り上がっており、とても暖かい雰囲気が漂っている。ホッコリとした気持ちになれる映像。

10.家庭教師(アコースティック・インスト)
ライブ映像は「だいすき」で終了。スタッフのクレジットが流れる横で岡村靖幸がギターで「家庭教師」をジャカジャカ弾いている。ギターについてはよくわからないがこのギター相当上手いらしい。以前ギター経験者がそう言っていたので間違いない。でも近年の方がさらに上手くなっているように思う。

総評
「ファンシーゲリラ VIDEO SHOP '92」は1992年の年末にNKホールで行われたライブを収録したもの。92年と言えば岡村靖幸と同い年の親友であった尾崎豊が亡くなった年である。故に本作ではそれなりのショックを今だに引きずっていた頃だと思われる。個人的に、「カルアミルク」での真摯な語りは尾崎豊の影響によるものだと思うのだが、どうだろうか。

「ファンシーゲリラ」の特筆すべき点は、岡村靖幸の「声」だ。とにかく声質がかつてないほど凄まじい。声量があるとか歌唱力が上がったとかではなく純粋に声が良いのだ。この声を聴くだけでもファンゲリを購入する価値があるだろう。ダンスもキレキレでし、「いじわる」から「だいすき」までの最強すぎるメドレーは圧巻だ。何よりも岡村ちゃん本人がノリノリだ。故に岡村靖幸のライブDVDのなかでファンゲリをフェイバリットに挙げる岡村ファンも多数存在する。

唯一の難点は映像の加工だ。靄がかかっており縦長になっている。これは残念だ。この悪質な映像は、当時少し太り始めた岡村靖幸が少しでも痩せて見えるように縦長の映像にさせたと言われているが、真相は分からない。まぁ、近年の岡村靖幸と比べると全然痩せており、「全く気にすることないじゃないか。この先もっと太るのだから」と今になってみれば思うのだが。

「ファンシーゲリラ」の後に発売された岡村靖幸の映像作品は2003年の「シンポジウム」。つまり10年間弱の間が空く。痩せていて声もバリバリ出ていた頃の岡村靖幸が拝める最後の作品であることからも重要な位置に存在するライブDVDといえるだろう。
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Comments

愛の溢れる解説すばらしいです
今度 ニコ動の 殿下lovesexy tourをご覧になって コメントUPしてください
あくまで 気が向いたらの話ですが
Posted at 2008.11.03 (20:51) by nanasidesu (URL) | [編集]
コメントありがとうございます。
そういえばプリンスについての記事は一度も書いたことが無いので、気が向いたら書こうと思います。
「lovesexy tour」チェックしときます。
Posted at 2008.11.04 (00:35) by yuji (URL) | [編集]
これはぜったい欲しいですね
このDVD持ってないので、欲しくなりました。
岡村ちゃんへの愛情と尊敬の念を感じます。
カルアミルクはYuu tube で何度も見ましたが、最初に見たときは涙しちゃいましたよ・・・
いい声だし、誠実な語りですよね。実生活がこんなになっちゃったんで、なおのこと悲哀を感じます。

最近岡村ちゃんの件で感化(?)されて、薬物中毒に関する本を読んだんですが、中毒者のうち回復(クリーンでいられる)するのは3分の1にも満たないんだそうです。険しい道のりです。岡村ちゃんらしく、田代まさしのように赤裸々に自分のことを語っていってもらいたいですね。
比較が田代まさしってのも何ですけどね・・・
Posted at 2008.11.05 (01:38) by satmat (URL) | [編集]
ファンシーゲリラはおすすめですよ。カルアミルクの語りは今聴くとグッっときますね。「せっかく生まれてきたからには」って部分が特に。

えぇー!、3分の1以下ですか。それは、相当厳しいですよね?岡村ちゃんに出来るのかなぁ。
Posted at 2008.11.05 (21:40) by yuji (URL) | [編集]
No title
最近プリンスにはまってます。やっぱ靖幸ちゃんを知るにはプリンスも聞くべきですね。色々発見もあって面白いです。
Posted at 2008.11.17 (09:48) by Romi (URL) | [編集]
No title
プリンスを聞くといかに岡村靖幸が影響されているのかがわかりますよね。特にサードアルバム「靖幸」はプリンス色が強いように感じられます。ライブ映像を見ても初期の頃はステージセットからダンスまで殆どがプリンスの模倣で面白いです。
Posted at 2008.11.18 (18:04) by yuji (URL) | [編集]
自分は感性が鈍いのか…
岡村がデビューする前にプリンス、シーラEを聞いてたんですけど、そんなに他の方が言うように『プリンスの真似じゃないか』とは思わなかったんですよ。
確かに影響は受けてるのはありありとわかりましたが。それが、何か?と小木矢作のように聞き返してやりたくなります。まともに岡村の楽曲聞いたことのないような人には。
このファンゲリの映像を見たのは恥ずかしながら昨年が初めてだったのですが、JBのような髪型、ファッション、ステージングが超かっけー!と思いました。
真似だってなんだっていいじゃない、岡村は岡村。ただの物真似なら見ていてしらけるだけだし。20余年ファンやめてた自分を呪いました。
もちろんカテキョも、素晴らしいし大好きな映像ですが、ファンゲリのあの声、ダンサーさんあの衣装着るのホントは嫌だったんじゃないかな?とか考えつつ、キモいけど気持ちの良い映像でひとり『スゲー、スゲーな』と呟いてしまいます。
親友が亡くなった8ヶ月後?のこのライブ、尾崎の分も精一杯歌うぜ!みたいなことも意識したんでしょうかね…。
Posted at 2012.04.08 (01:53) by しおむすび (URL) | [編集]
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