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MUSICA、2007年8月号 文字起こし(4)

◆音楽的な作業――曲を作り、歌ったり踊ったり――は去年から始めていたわけですか?
「始めてましたね。………………ファンが悲しんで待っていた分、早く音楽という形で届けたいと思った。悲しみを与えてしまった分、それを払拭できるような活動をして行きたいと思って。それは今も強く思っています」
◆3月に新木馬スタジオコーストで行われた『APBANG!東京環境会議』に出演して、復活ライブをされましたよね。あのライヴは、それまで手紙などで岡村さんのところに寄せられていたであろうファンの気持ちが非常にダイレクトに伝わった、とても感動的なステージだったと思うんです。あの場では、どんなことを思いましたか?
「びっくりしましたねぇ」
◆あれはもの凄く伝わってきたでしょう?生きている意味みたいなものすら感じたんじゃないですか?
「そうですね。ありがたがったですね…ひたすらありがたかったです」
◆話を聞いていて、今の岡村さんは、ダメだと思う自分自身ととことん信頼するところまで行っていないコアな周辺に目を向けて行くよりも、もっと広い周り――自分を待ってくれて、自分の音楽を愛し、求めてくれている人達に目を向けることによって、ちゃんと生きていけるしちゃんと活動して行けるんじゃないかと思っているんだなぁと感じる。そういう気持ちが凄く伝わってくるんですが、この受け取り方は間違ってない?
「はい、間違ってないです」
◆それによって、自分自身と、そして岡村靖幸というキャラクターをよい方向に戻して行きたいと?
「はい、そうです」
◆そういう気持ちで今、音楽活動をしているわけですよね。その中で何か変わってきている部分があったら、教えてください。
「変わってきた部分…………僕ね、こう思うんです。今はまた忙殺されかけていて、そしてこれからきっと忙殺されて行くんだと思うんですが、もちろんそうしたいんですが、その中でも自分の感受性さえしっかりしていれば、ちょっとしたことで感動できますし、ほんの些細なことにも凄い発見が出来ると思うんです。逆に、どんな恵まれた状況にいようと、自分が鈍感で、何を見ても灰色に見えるような鈍った状況になれば、ただいろんな情報を飽食して行き、垂れ流しのテレビを見るような感受性になってしまうと思う。誰でもそうだと思うんですが、子供の頃は本当にくだらないことに感動してましたし、いろんなことに対するイマジネーションも鬼のように広がって行きましたよね。それは『こうじゃなきゃいけない』みたいなマテリアルに依存する中で――例えば『大金持ちにならなくちゃ』とか、『自分はこういう立場でいなくちゃ』みたいな思想に依存して行く中で、今言ったようなピュアな感受性を思い出したりするんでしょうけど、僕の場合は子供がいないからそうも行かなくて。でも、たとえばコンビニのお菓子のオマケに思わず大喜びしてしまった時に、ふとかつてのピュアな感受性に気付いたりもする。…………今後、いい仕事をして行くんですが、そういうこと(ピュアな感受性)を忘れずにというか、定期的に思い出して行きたいと思いますし、思い出すことによって新たな自分が出るような気がしますし、出したいと思うんです。変わるっていうことはそういうことなんじゃないかと思いますけどね。……どこかで自分に目標をつけることによって定期的にちゃんと考えられるような人間になっておかなきゃなというようなことを感じています」
◆岡村さんは今、自分が代わらなければいけない現実と直面しながら、これから活動していかなきゃいけないわけです。その中で音楽を作って、今生きている。それは今の充実と、ファンに何かを返したいという気持ちに直結しているわけですか。
「そうですね…………間違いなくそうだと思ってます」
◆具体的に秋にシングルがリリースされます。すでにレコーディングもほぼ終わっているんですよね?
「はい。たくさんある曲のひとつで、このタイミングでサラっと1から作った曲というわけではないんですけどね。曲のストックはもの凄い量があるんですよ」
◆歌っているときやレコーディング中に何か感じたりこみ上げてくるものがあったりしましたか?
「レコーディングしているときは雑念は入らないんですよ。針の穴を通すような、『いいものにしなくちゃ』という1点に集中してやっているから、その時に何かが込み上がってきたりすることはないんですけど……だからでき上がった時に、何かを感じるんだと思います。何を伝えたいとか、どうあるべきだなとか。でも、凄くポップな曲ですよ」
◆岡村さんはまたメジャーから復帰して行くわけですが、今後、どういう活動をしていきたいと思っていますか。
「まず今年の9月に雑誌『ぴあ』の35周年のイベントに出演することになりました。それから年内にツアーも企画しています、今」
◆あ、そうなんだ。今の岡村さんはそこに向けて、岡村靖幸という音楽とアーティストを磨いている最中だと思っていいですか?
「うん、そうですね」
◆なぜ、自分はこんなにも音楽をやりたいんだと思います?
「……難しい質問ですね。何だろうなぁ……でもスタッフによく言われるのは『音楽やっていなかったら大変だよ』っていうことで」
◆でも、そんな自分だってことは、いい加減自分でも気づいているわけで。
「(笑)はい」
◆最後の質問です。みんな岡村さんが復活してくれたこと、そしてこの場に話に来てくれたことを喜んでいるんですね。その事実を前に何か一言もらえますか。
「先ほど言ったことがすべてです。このインタヴューで僕の気持が充分に伝わっているのかはわかりかねますが、今の僕としては精一杯語ったつもりです。待っていてくれたことに対して、凄くありがたいと思うし、とても申し訳なかったと思っています。悲しみを与えてしまった分、それを払拭できるような活動をして行きたいと……それは強く思っています」

                                                  おわり


●今日の写真
asuparamitai
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Comments

複雑な気持ち
今も靖幸が同じ気持ちでいてくれることを祈りながら、読みました。でもこうやって復活を望む声が大きければ大きい程、それがプレッシャーになって苦しめてしまうんでしょうか‥。読めば読む程、苦しくなります。
Posted at 2009.06.09 (13:54) by マルハナ (URL) | [編集]
岡村ちゃんは今何を考えているのでしょうかね~。このインタヴューの時と同じ気持で居てくれれば良いのですが。前回は出所してから復帰するまでの時間が短すぎた気がするので、今回はゆっくり断ち切ってから復帰して欲しいと思います。そうじゃないと同じことの繰り返しですし…。
Posted at 2009.06.10 (23:29) by yuji (URL) | [編集]
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