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岡村靖幸で「ビバナミダ」「ヘルシーメルシー」 全曲解説

ビバナミダ★★★★★

2013年10月2日に岡村靖幸のニューシングルがリリースされた。前作「はっきりもっと勇敢になって」は2007年にリリースされた作品なので実に6年ぶりのニューシングルとなる。岡村靖幸の新作が出る、という事実はもちろん嬉しいのだが、純粋に100パーセントの喜びではなく多少の“不安”があった。というのも前作「はっきりもっと勇敢になって」が個人的にはあまり好みではなかったからだ。

「はっきりもっと勇敢になって」は、当時復帰第一作目の記念すべきシングルであったから当然発売日に嬉々としてCDショップに買いに行ったが、2~3回聴いただけでそれ以上聴きこむことはなかった。駄曲だったとは思わない。むしろ良曲だ。しかし、なんていうか岡村靖幸ならではの中毒性のようなものが「はっきり~」にはなかった。

今回の新作「ビバナミダ」のリリースを知った時、もし自分の趣味に合わなかったらどうしようか、という懸念が少々あった。しかし、見事なまでに「ビバナミダ」はその懸念をブッ飛ばしてくれた!もう、最高じゃん!ビバヤスユキ!

「ビバナミダ」を初めて聴いたのは2013年3月30日、ZEPPSAPPOROでのライブだった。第一印象はサビがキャッチーであること。そして、歌詞に“ナミダ”というワードがあることくらいしか把握できなかった(きっと会場にいるベイベの殆どがそう思ったであろう)。熱狂しているライブで新曲を披露されたところで曖昧で抽象的な記憶しか残らないわけだが、僕は「この曲は悪くないぞ」と確信した。

そして、時は流れ10月2日に「ビバナミダ」がリリースされフルで聴いた。やっぱりこの曲は最高だった。最新型の岡村靖幸であった。過去の岡村靖幸の曲には無い全く新しい曲調だ。でも、しっかりブラックにファンクしているし岡村節が炸裂しているし、ノリノリになれるし、なによりキャッチーだ。

「ビバナミダ」は最初のうちは全体的にごちゃついたイメージがあった。つまり、あまりにもサビがキャッチーすぎるためサビに辿り着くまでのAメロとBメロが相対的にもたついているように思えたのだ。しかし、曲を何度もリピートし曲の全体像を把握すると秀逸な構成であることに気付いた。

普通は「AメロBメロ→サビ」だが「ビバナミダ」は「AメロBメロ→(マンマミーア)→AメロBメロ→Cメロ→サビ」となっている。AメロBメロを焦らしながら2回も繰り返したあとにやっと新たな展開としてCメロ(たまには暴れな~)が登場。Cメロのメロディが既に爽快でキャッチーなメロディであるにも関わらずCメロ終わりの「皆同じ人間だ」でさらに勢いをつけ、遂にサビに突入。これ以上ないくらいにキラキラと輝いたサビに突入するのだ。聴いていてカタルシスを得られる構成になっている。さすが元々は作曲家としてデビューしただけある。職業作曲家的な巧みに計算された構成になっている。

サウンド面は近年の岡村靖幸の趣向が反映されているように思う。イントロからしてデジタルチック、あるいは近未来的だし、電子的なドラムマシンが心地よく響いている。「ビバナミダ」にはこのサウンドがよく似合っているし、なにより最新型の岡村靖幸のサウンドが聴けることは一ファンとして嬉しい。

あとは、やはり歌詞…である。「ビバナミダ」の歌詞のクレジットは「岡村靖幸 西寺郷太」となっている。共作だ。これまで岡村靖幸はずっと作詞作曲編曲を頑なまでに一人でやってのけてきたわけだが今回は共作だ。

個人的には「ビバナミダ」の歌詞は大好きだ。歌いだしの「どこから来たかなんて わからないほどの日々で」という歌詞はクールで好きだし「眠りの解けた瞬間~」という歌詞も夜の闇にふと目覚めた時のイメージが想起されて好きだ。西寺郷太さんの歌詞は素晴らしい。しかし、僕は岡村靖幸が苦労して作った歌詞で歌われた歌を聴きたい。

「その涙 僕にゆだねてくれないか」

という歌詞がある。僕はきっとこのフレーズは岡村靖幸のなかから産まれた歌詞じゃないのだろうなと直感的に感じた。「僕に君の涙をゆだねておくれ」なんていう男気のある立派な歌詞は書かないよ。歌詞に関しては、まぁ、でも、う~ん…。難しい問題ですけどもねぇ。スッキリしない部分があることは事実だ。

とはいえ、西寺郷太さんが居たからこそ名曲「ビバナミダ」が誕生したのであり、一ファンとしては感謝感謝である。

ヘルシーメルシー★★★★

「ビバナミダ」のデジタルサウンドから打って変わってのアコースティックなバンドサウンド。音数も少なく非常にシンプルな楽器編成で成り立っている。良い意味で“B面”的な曲。岡村靖幸がリビングでオベーションのギターを抱え、お酒でも飲みながら、ちょっくら新しい曲でも作ってみようかしらとリラックスした状態で産まれたかのような曲。

岡村靖幸にしては珍しく王道なコード進行でメロディラインもポップ。初見で聞いても曲の終わりにはサビを一緒に合唱できるくらいポップ。過去の曲で言えば「ターザンボーイ」と似ているだろうか。岡村靖幸らしからぬ一般受けしそうな曲調だ。

「はっきり~」からの6年間の間にいろいろあったわけだが、「ヘルシーメルシー」という曲は岡村靖幸からのベイベに対する初めてのアンサーとして受け取ってよいのではないだろうか。この歌で歌われている内容がまんま今の岡村靖幸なのだろう、と僕は思う。

それにしてもやっぱり歌詞は岡村靖幸じゃないとダメ。だって「ヘルシーメルシー」の歌いだしから何て言っているのかわかんないもの。歌詞カードを見てなんとか認識できるレベルだもの。「全身水中」と歌っているらしいが僕には「青春渦巻く」に聴こえたもの。この空耳アワーっぷりが岡村靖幸の魅力の一つでもあるよなぁ。

「ビバナミダ」が優れた曲であるならば「ヘルシーメルシー」は愛すべき曲だ。


付記
この記事を追加更新する日が来るとは…。感慨深い。
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Comments

yujiさんの曲紹介が更新されることの喜びをヒシヒシと感じております。
私はヘルシーメルシーに完全にやられました。
あー、わかっとらん男ですいまっせーん
これ、反則だと思います!

あ、今、ひっそりと来年のツアーグッズを考えよう企画をやってます。yujiさんもよかったらご参加下さいませ!
Posted at 2013.11.07 (23:03) by 佐倉奏 (URL) | [編集]
こんばんは。
以前このブログで開催されたチャットにも参加させてもらった者です!

今回のyujiさんのレビュー、ほとんど自分が言いたい事が書かれていてもう参ってしまいます。
ビバナミダは「便利なれど〜」の箇所が大好きです、ハイ。
何回聴いても飽きがこない2曲ですねー。
Posted at 2013.11.07 (23:35) by Kei (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
佐倉奏さん
ヘルシーメルシー良いですよね。
握手会のあとにヘルシーメルシーを聴いて泣く気持ち、わかるような気がします。

グッズですか!ちょっと考えてみまーす。でも僕、基本行列に並ぶのが嫌いなのでグッズは買わないんですよね。ドリンクのコインも交換しないで持ち帰ってますから(笑)。
Posted at 2013.11.09 (07:58) by yuji (URL) | [編集]
Re: タイトルなし
keiさん

お久しぶりです。チャット懐かしいですねぇ。
「便利なれど」は僕も好きです。素敵な譜割りです。
Posted at 2013.11.09 (08:08) by yuji (URL) | [編集]
先日の書き込みで、シングルの解説をリクエストしようかと思ってました、が、ずうずうしいのでやめました(笑)。

歌詞中の「止まらない今の君が好き」「共に行く!また最高って聞かせて」って箇所、郷太さんから岡村ちゃんへの愛のメッセージだよなぁなんて思ってます。ベイべの気持ちを見事に代弁してくれてますよね。

「LOVEだねぇ」(ドラマ版はなんか違う・・・)

来年のツアーは全公演土日祝なんですね。びっくり。


おまけのプチニュースですが、教授とのコラボ作品が明日の『RADIO SAKAMOTO』(J-WAVE)で初オンエアされるみたいです。
Posted at 2013.11.09 (16:18) by わらびもち (URL) | [編集]
わらびもちさん
リクエストは大歓迎ですよ。ブログ再開したもののネタが全然思いつかないで困ってますから。困った挙句書いたのが「岡村ちゃん打線」という意味不明な謎の記事ですし…(苦笑)

来年もツアーありますね。わざわざ札幌にもまた来てくれるみたいでアリガタイです。

情報ありがとうございます。相変わらず岡村ちゃん情報に詳しいですねぇ。
Posted at 2013.11.09 (20:07) by yuji (URL) | [編集]
歌詞解説、参加したかった。やっと参戦できました。

歌詞って書いた側の気持ちにかかわらず、受け手は色んな意味にとってしまう。そこが楽しいのかと思います。


まずは「ビバナミダ」。
「共に行く...」のフレーズ。私は岡村さんがファンから聞きたい言葉なのかと思ってました。yujiさんの一言「最高じゃん、ビバ靖幸!!」が正しくこのフレーズかと。

私はツィッターはやって無いんですけど、ライブの後のツィッターのファンの一言って嬉しいんでしょうね。岡村さんのファンってホントに優しさですから。

私は「ビバナミダ」は岡村さんの気持ちを代弁した歌詞かなと思ってます。って皆知ってるか。


「遠い日の花火」とかって昔のCM思い出しちゃいました。でも、この歳だから分かるニュアンスなのかもなぁ。

ちなみに私が好きな所。
間奏でベースに合わせてベースラインでいいのかな、口ずさんでいる所です。エフェクト(でいいのか?)かかってるけど。

随所、言葉が間違っていたらすみません。訂正お願いします。この歳で音楽的な事は無知でした。

ステップアップしてませんねぇ。自分。



Posted at 2013.11.27 (21:29) by 黒猫子猫 (URL) | [編集]
黒猫子猫さん
ご参加ありがとうございます。

>「共に行く...」のフレーズ。私は岡村さんがファンから聞きたい言葉なのかと思ってました。
なるほど。そう言われればそんな気がしてきました。共に行く、かぁ。改めて素敵な歌詞ですよね。

「遠い日の花火」も印象的ですよね。なんだか文学的で良いです。

僕も音楽の知識とか専門用語は全くわかりません。ステップアップしたいっす。
Posted at 2013.11.28 (19:22) by yuji (URL) | [編集]
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