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「ラブメッセージ」「ヘアー」 全曲解説

2015年9月2日にリリースされた岡村靖幸の新曲「ラブメッセージ」。当初はAMAZONで購入しようと考えていたのだがズルズルと時は流れてしまい、本日(9月12日)AMAZONで「ラブメッセージ」をポチろうとしたらお届けまでに7~10日かかるとのこと。なのでわざわざタワレコまで行って購入してきた。

アリオ札幌のタワレコには特設コーナーはなかったけどちゃんと新譜のコーナーに平置き(っていうのだろうかジャケ写が見える形で)で4枚ほど陳列されていた。

荒々しい書体で書かれたラブメッセージ(オレンジだからいいものの赤だったらラブメッセージならぬダイイングメッセージだよ)。そして憎たらしい表情の岡村ちゃんが何か言いたげにこちらを見ている。改めてインパクト大なジャケットだ。

ふと思う。岡村靖幸を知らない人がこのジャケットを見たらどう思うのだろう?まず狙ってやっているのかがわからないだろうな。例えば森山直太郎が今回のラブメッセージのジャケットのようにまるで80年代のアイドルかのように石柱に寄りかかりカメラ目線で感情の読めない表情をしていたら、それは、まあ、理解できるし面白く感じられる。なぜならそこには森山直太郎なりの“狙い”が読み取れるから。オモシロでやっているんだなということがわかるから。

でも岡村靖幸を知らない人がこのジャケットを見たら頭にハテナしか浮かばないだろう。何なんだろうこの人?って感じだろう。ま、しかし岡村靖幸を知っている我々からしてもラブメッセージの岡村ちゃんの表情が狙っているのか本気なのか真意はわからないのだけれども。

それにしても前作の「彼氏になって優しくなって」のジャケもそうだけど岡村靖幸本人の写真がドーンと登場しているCDが買えるっていうのはつくづく幸せなことだ。この傾向はこれからも続けばいいなー。

では、以下「ラブメッセージ」「ヘアー」の感想を。

ラブメッセージ★★★★★
映画「みんな!エスパーだよ!」の主題歌。楽曲自体も映画の主題歌としてのオファーを受けて制作した曲とのことなのできっと岡村靖幸自身が「みんな!エスパーだよ!」の内容や世界観を踏まえた上で作った曲なのだろう。「みんな!エスパーだよ!」がどんな映画なのかわからないけどYOUTUBEで予告編を見る限り、青春、冴えない男、童貞、パンチラ、女の子だいすき的な映画のようなので、いつものというか往年の岡村ちゃんの世界観と似たり寄ったりなので岡村ちゃんも割といつもの感じで制作できたのではないかと思う。

曲調は爽やかで新鮮。岡村ちゃんは、過去にいろいろあったわけだけど、10代の頃の甘酸っぱい青春や女の子に対する純粋な性欲や青空の下で食べるソフトクリームの味や部活終わりの暗い校舎や4時限目の倫社の時間に食べる早弁のスリルと美味しさや…つまりは岡村靖幸の体内に貯水されている青春にまつわる“水”は今でも驚くほど清らかに澄みきっており濁りがないのだろう。悲しいくらい綺麗に保たれておりリアルでは絶滅した魚がバリバリ生息しちゃってるのだろう。

いい年していつまでも青春ソングってどうなの?と批判的に感じる方は、もしかしたらベイベのなかにも居るのかもしれないが、50代に突入した岡村靖幸がここまでまっすぐキラキラした青春ソングを作って歌って(きっとライブでは汗まみれでデンスしながらこの歌を歌うわけでしょ)聴き手一人一人にそれぞれの青春を想起させてくれて…こんな素晴らしいことってない。岡村靖幸は一生青春を歌っていいのだ。

歌詞に関してはもう100点としか言いようがない。「岡村靖幸は歌詞が書けない」とよく言われるがそれは結局書くべき、あるいは歌うべき主題が明確ではないから書けないのであって、歌詞を書くスキル自体はあるのだ。今回みたいに青春物の映画の主題歌を書いてくださいということであれば素晴らしい歌詞がすらすらと書けてしまうのだ。今あなたの手元にラブメッセージの歌詞カードがあるのならぜひ手に取って読んでほしい。冒頭の「OhBaby イメージしたいよ はにかむ君の笑顔」からはじまって最後の「ユー ニード ミー」まで最初のフレーズから最後のフレーズまで秀逸すぎる水水しい歌詞ではないか。

80年代なら「あのロン」、90年代は「チャームポイント」、2000年代は「ミラクルジャンプ」。そして岡村靖幸の10年代の代表的青春ソングの一つが「ラブメッセージ」。ぜひ20年代、30年代あわよくば40年代にも岡村ちゃんの青春ソングを聴きたいものだ。頼むよ、岡村ちゃん!

ヘアー★★★★
矢代亜紀は演歌、AKBはアイドルソング、吉田拓郎はフォークソング、水木一郎はアニメソング、矢沢永吉はロック。では、岡村靖幸は?と問われればやはりファンクであろう。キャッチーなポップソングもたくさんあるがやはり根っこはプリンス、JB、スライ&ザファミリーストーン、マイケルジャクソン辺りを筆頭にしたファンクが岡村靖幸の中心に重厚に存在している。特に初期の頃はプリンスに傾倒しすぎの気配があり和製プリンスなどとも呼ばれていたが、近年はもっぱらジェームスブラウンのようだ。復帰後初のエチケットツアーでも「カモン」をJBテイストのサウンドにアレンジしていたし、今年に入ってからはJBの自伝映画にもコメントしている。

「ヘアー」はもう完全にJBの黒い(ホント純度100パーセントのどす黒)ファンクを岡村靖幸なりに昇華して作り上げたファンクネス。

イントロは唐突に大仰でマッシヴな畳み掛けるようなサウンド。そして次に「ヘアー」の楽曲の核となるキャッチーで挑戦的なJB風のベースのリフが続く。岡村靖幸リミックスの「爆弾こわい」にも似た荒々しい攻めを感じる。

正直シングルCDに収録されているインストには今まで全く興味がなかったが「ヘアー」に関してはインストもアリだと思った。ただのカラオケサウンドでは全然なく、ヴォーカルなしでも飽きることなく楽しんで聴いていられる。

ライブでは後半に「マシュマロハネムーン」→「セックス」→「ヘアー」→「ステップアップ↑」みたいな感じでヘアーを挟むと盛り上がりそうだ。

歌詞に関しては「ラブメッセージ」と比べると少々物足りなさを感じてしまう。なんだか「ミイミ」に収録されている歌詞みたい(軽蔑のイメージとか)であまり好きではない。でも「君のヘアーと戯れたいぜ」は往年の岡村ちゃんらしさ全開で良い。「君のパンツの中でバタフライをしたいよ」に匹敵する名フレーズ(いや・・・意味は同じか?)だ。

やはり「ラブメッセージ」で言うところの「青春」のように明確な主題がないとやや方向性が迷走しがちになり、やがてまるで無垢な子供のような好奇心でもって歌詞の語感遊びに執心してしまっているきらいがある(例:テディベアが立つ)。

とはいえ過去の岡村靖幸の全曲のなかでもトップクラスのファンク曲であり、岡村靖幸を語る上で外せない曲の一つにこれからなって行くことは自明の理だろう。

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Comments

解説ありがとうございます。
yujiさん、こんにちは。
別れのワルツが流れているのに、記事のup嬉しい限りです。

私はシングルは基本買わないので、福岡パルコのタワレコで視聴しました。
たぶん店員にベイベがいるのでしょう、熱い手書きのレコメンドと共に特設コーナーがありました。
しかしイマドキのCDショップはお客さん少ないんですね、ガッツリ視聴しているとガン見されているようで居心地悪かったです。

ラブメッセージは私の好きな青春キラキラ系でめちゃ気に入りました。復活以降ではビバナミダに次ぐお気に入りかも。

もう充分アルバム分の曲がたまったので、そろそろ出るかと思います。

最後の日までブログ応援してますよ!
Posted at 2015.09.28 (22:46) by my girl (URL) | [編集]
指折り数えて
まだ「ヘアー」についての感想を書いていなかったですね。 yujiさんのブログを見て脱線につぐ脱線をしてしまい、書くことがまとまらず今に至ってしまいました。今もベクトルは360度全開であります。注)自分の知識の無さが問題なので、yujiさんがどうのこうのではありません。
で本題。

まず歌詞についてはホントに空耳曲で最初は声が音に聞こえてました。最近、歌詞が聞きやすい曲が多かったので歌い方を変えたのかと思ったけど、そうじゃなかったのだなぁと。
この曲、いくつかの場面?話?が混ざってるのかなぁって。本題をオブラートに包むためにインパクトの強い言葉を持ってきて、そっちに目を向けさせるような感じ。まるで最近の政治みた~い...なんて。

「全身ヘアーがたつ」って言葉をはじめて聞いた時、猫の脳内変換で「みのけがよだつ」と言う言葉に変換されました。「演技派の織りなすヒューマンレース」とかどっちとも取れるワードが見え隠れしたり。ただのエロい歌では無いのかいな?

さすが兄さん大人です(^O^)

そして「あの子が目を潤ませる度に最高じゃんって気分だぜ」と言う歌詞...これってライブの時のファンの顔かな?ちょっと恥ずかしさを感じた部分。まぁ、岡村さんがバラード歌ったりする度に女子のドライアイは解消されるのかもね。

正直、ちょっと控えめに書いてみました。色々と。
Posted at 2015.10.04 (12:14) by 黒猫子猫 (URL) | [編集]
指折り数えて②
次...曲の話。
「ファンク」って何だ?と言う疑問から始まりました。よく目にする言葉なのに分かっていない自分がいた訳で...(と北の国からの純の口調で)

取りあえず、手広くすると収拾がつかなくなるので日本のファンクをネットで検索から始めました。

ネットって便利だわ。これが一番の感想だった。
で、若い頃にSeoulToreinを好きで見ていたのもあって比較的身体の中に浸透しているリズムだった事に気がつく。しかし、見たアーティストさん誰一人として名前も覚えて無かった。興味の無い単語はパラパラと下に落ちていきます。猫の脳みそは小さい。

「日本・ファンク」の中には岡村さんの名前も入ってましたね。で、私が子供の頃に好きだったあのバンドも入ってました。その時点でその頃の記憶が復活。「ヘアー」を忘れ、頭の中をグルグルぐるぐるしていた訳です。


話を戻して。
今の日本のバンドでファンクと言えば、やはり「在日ファンク」さんなんですかね?友達にファンクって何?って聞かれたらこの方達の曲を聞かせるかも。と言いつつ「在日ファンク」さん、今回初めて聞きました。昔、岡村さんが浜野さんの事をリア充と言っていた意味も何となく理解しました。

こんな私、岡村靖幸のファンなんです。一応。

そして「ヘアー」に関して思ったこと。この曲、OLさんでも使えそうな感じ。今年は行けてないOLさんですが、以前は「ビバナミダ」を聞く機会が多かった気がします。私の感覚なんですが、DJものってインストの曲の間に歌詞付きの物が入ると流れが変わる?と言うかリズムがズレる事があるんです。歌詞を聞いちゃうのでしょうか。
なので、空耳曲の「ヘアー」は私の中ではDJ曲としても聞きやすいのかもしれないなと思うのでした。

インストもあるしねぇ...と言いつつ、まだCD買ってない(・_・)..?

ベースが気になるこの曲はやはりインストで聞かないとホントは感想を書けないんだけどね。
一番はCD買ってない猫が悪いんですけど。職場と自宅の間にCDショップ無いんです←東京在住にてこんな言い訳。あり得んな。


こんな私、かなり岡村靖幸のファンなんです。 一応。
Posted at 2015.10.04 (12:21) by 黒猫子猫 (URL) | [編集]
あっ...
やっちまった。

SoulTrainの綴りが間違ってる(>_<)
あー恥ずかしい。
ネット上でアホ猫加減全開でした。

あの...韓国の列車ではありませんから。念のため。

取りあえず、英語Ⅰから始めます。

I'm Tom.
This's a pen.(>_<)
Posted at 2015.10.04 (13:21) by 黒猫子猫 (URL) | [編集]
my girlさん
僕もシングルは買わない主義です。だってどうせアルバムに収録されるのだからそっちを買えばいいわけですし。
でも、岡村ちゃんの場合は...なので例外として岡村ちゃんのシングルは買います。

そもそもCDショップ自体が少ないですよね。蔦屋なんかのCD売り場の品揃えは壊滅的ですし。

ラブメッセージ本当に良いですよね。何度も聴いてしまいますし、聴くたびに新鮮な気持ちになれます。

応援ありがとうございます!
Posted at 2015.10.04 (20:43) by yuji (URL) | [編集]
黒猫子猫さん
「ヘアー」の歌詞はアルバム「ミイミ」の頃の歌詞と毛並みが似ているような気がします。自分なりに解釈してみようかとも思ったのですが挫折しました。そういえば昔ミイミに収録されている歌詞について書こうとして挫折したこともあります。この手のタイプの歌詞はよくわかりません。黒猫子猫さんに言われたように僕は分かりやすい歌詞が好きですからね。

> そして「あの子が目を潤ませる度に最高じゃんって気分だぜ」と言う歌詞...これってライブの時のファンの顔かな?

それは僕も思いました。きっとそうなんじゃないかなぁ。

Posted at 2015.10.04 (20:57) by yuji (URL) | [編集]
黒猫子猫さん
ファンクってなんなんでしょうね。上手く説明できない言葉の一つですよね。
日本だと在日ファンクでしょうね。JBの真似してますしまさにファンクです。

AMAZONで買いましょう!
Posted at 2015.10.04 (21:17) by yuji (URL) | [編集]
I'm Tom?

No!you are black kitty.
Posted at 2015.10.04 (21:28) by yuji (URL) | [編集]
そういえば
「ミイミ」、アルバムで聞いたことないんですよね。ライブでやってる曲は知ってますけど。

こう考えると、自分って岡村さんの事をあまり知らないのかもなぁって思いますね。それに関してマイナスにとった事は無いんですけど。知りたくなったら聞けばいいし見ればいいか程度で。

「ミイミ」のアルバムについてのブログは、色んな方がコメントされてますね。どれも自分の言葉でしっかりコメントされていてステキだなぁって感じました。このコメント達があって、それに真摯に対応する主の姿があって成り立っていた「サブカル」なんですね。

そう感じた秋の夜でした。
Posted at 2015.10.05 (00:43) by 黒猫子猫 (URL) | [編集]
黒猫子猫さん
ミイミはアルバム単位で通して聴くとズシズシ系の重低音が響いてます。そして短いです。すぐ終わっちゃいます。でも当時の岡村靖幸の音楽的趣向(「ビジネス」も含めてこういう音がお好みだったんだねぇ~)というのがわかりやすく見えてきます。ぜひ一聴あれ。

ほんと真剣で熱心なコメントをたくさん頂いたブログでした、「サブカルのすすめ」は。ありがたいです。
Posted at 2015.10.18 (16:12) by yuji (URL) | [編集]
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ツイッターを先取りした「サブカルの戯言」も本日にて終了。332回の戯言のご愛読ありがとうございました!!
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